エル・グレコ:スペインを代表する画家の秘密に迫る

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    ¡Hola todos! みなさんこんにちは。

    エル・グレコは、スペインだけでなく世界中で評価されている偉大な画家です。彼の作品は近年、日本でも展覧会が開かれ注目を集めています。しかし、多くの人々がエル・グレコをスペイン出身の画家と思い込んでいますが、彼の出身地は実はギリシャのクレタ島です。本記事では、エル・グレコの出身地や彼の作品について詳しく探ってみましょう。

    エル・グレコ:スペインを代表する画家の秘密に迫る

    エル・グレコ

    Juan : Solemos creer que el Greco es de Toledo, pero el hecho es que no es de España.

    エル・グレコはトレド出身だって思われがちだけど、実際はスペイン出身じゃないんだ。

    Taro : ¿Ah no? Yo pensaba así también. Entonces, ¿de dónde es?

    ちがうの?僕もそう思ってたよ。じゃあ、どこが彼の出身地なんだい?

    Juan : Nació en Creta, una isla de Grecia. ¿Te suena?

    クレタ島で生まれたんだ。ギリシャの島だよ。知ってるかい?

    出身は?

    エル・グレコは、実はスペイン人じゃない?

    スペインの風光明媚な風景を彷彿とさせる、船が停泊する港。

    エル・グレコはスペイン出身の画家と思われていることが多いのですが、実はそうではありません。

    エル・グレコは、現在のギリシャはクレタ島で生まれました。彼の出身地の秘密は、自身の名前にも隠されています。

    本名はドメニコス・テオトコプーロスと言い ”el Greco(エル・グレコ)” という通称は、イタリア語で「ギリシャ人」を意味する ”greco” に、スペイン語の定冠詞 ”el” が付いたものと言われています。

    ミニ・ヒストリー

    エル・グレコは1541年、当時ヴェネツィア共和国が支配していたクレタ島で生まれました。

    ビザンティン美術の影響を受けた彼は、すでに20代でイコン(キリスト教絵画)画家として活躍しています。

    そして、1567年頃にイタリア・ヴェネツィアにわたり、ルネサンス様式を学びます。その後、ローマでの定住やイタリア各地の放浪を経て、40歳になる前にスペインに渡ります。

    トレドに住み、73歳で亡くなるまで、各地の修道院や礼拝堂の作品を描き続けました。

    グレコゆかりの地、トレド

    エル・グレコが移り住み、長い年月を過ごして息を引き取った地でもあるスペイン・トレド。首都マドリードから電車で約30分で行ける近郊の町です。

    中世の面影を残した美しい街並みが、エル・グレコのみならず、現代でも多くの人々を引き付けてやみません。

    町にあるエル・グレコ博物館では、彼が残した芸術作品と共に、天才画家の住居を再現した邸宅を見学することができます。

    旧市街にあるサント・ドミンゴ・エル・アンティグオ修道院には、トレドを愛したエル・グレコがひっそりと眠っています。

    代表作

    教会をイメージしたスペインの切手です。

    細長くデフォルメした人物や、光と影の効果、強烈な色彩が、エル・グレコの作品の特徴と言われています。

    El entierro del Conde de Orgaz(オルガス伯の埋葬)” や ”Adoración de los pastores(羊飼いの礼拝)”など。

    数多く残されている彼の名作は、トレドにある教会やマドリードのプラド美術館に所蔵されています。

    日本国内では、岡山県にある大原美術館でも、彼の作品の一つである ”La anunciación(受胎告知)“ を鑑賞することができます。

    おわりに

    エル・グレコはギリシャのクレタ島で生まれた画家であり、スペインを代表する芸術家として名声を得ています。彼の作品は細長い人物像や光と影、強烈な色彩などが特徴であり、多くの人々を魅了しています。トレドにはエル・グレコ博物館や彼の眠る修道院など、彼と関連の深い場所があります。エル・グレコの作品や彼の生涯に触れることで、彼の芸術への思いを感じ取ってみてください。是非、トレドを訪れてエル・グレコの世界を体験してみてくださいね。

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