闘牛を学ぼう!現状とスペイン語イディオム解説

    1. スペイン語で観光と文化

    今日も元気にスペイン語でコミュニケーション!

    今も昔も、「スペイン」といえば「闘牛」「フラメンコ」!情熱的な風土、明るい太陽、陽気な人々!…そんなイメージが強いですが、実際はどうなのでしょう。

    闘牛を学ぼう!現状とスペイン語イディオム解説

    現代における闘牛

    早速二人の会話を覗いてみましょう。

    会話

    María: Ya pronto estaremos en marzo. Alrededor de Las Ventas habrá mucha animación por las corridas de toros.

    もうすぐ3月。闘牛シーズンが来るから、ラス・ベンタスの辺りもにぎやかになってくるわね。

    Yurika: En mi primer año en España fui una vez a la plaza de toros. Me acuerdo mucho de los azulejos del servicio, eran muy artísticos.

    スペインに来た最初の年に、一度だけ闘牛場に行ったことがあるわ。トイレのタイルが芸術的だったのを覚えているわよ。

    María: Aunque soy española, nunca he ido a una plaza de toros. No hay tantos aficionados a los toros como los extranjeros piensan.

    私はスペインに住んでいるけれど、闘牛場に行ったことが無いの。外国人がイメージしているほど、もう闘牛は流行っていないのよ。

    Yurika: Sí, eso me sorprendió mucho. Hoy en día el espectáculo más popular de este país es el fútbol.

    わたしも驚いたわよ。今じゃ国民的スポーツと言えばサッカーよね。

    María: Es verdad. Pero yo personalmente pienso que el fútbol se parece un poco a los toros.

    そうね。でも私は、サッカーって闘牛と似ているところがあると思うのよ。

    Yurika: ¿Tú crees? A mí me parece que no tienen nada en común.

    そうかしら?両方ともまったく違うと思うけれど。

    María: Aunque parecen muy distintos, el público siempre espera ver algo decisivo y emocionante, “la hora de la verdad”.

    ええと、やりかたは違うスポーツだけれど、観客が“真実の瞬間”と呼べるものを期待しているっていう点が同じなのよ。

    Yurika: “La hora de la verdad”… quieres decir un momento espectacular, algo casi milagroso que marca las vidas de los protagonistas.

    “真実の瞬間”て…言ってみれば、挑戦者が全力をかけた奇跡的な見せ場、ってことかしら。

    María: Más o menos. No solo en los toros, sino también en el fútbol hay momentos de “mano a mano”. Es un momento muy emocionante.

    だいたいそういう意味よね。「一対一」の見せ場って、闘牛だけじゃなくて、サッカーの対戦にもあるから。心が震える瞬間よ。

    Yurika: Y un momento para sentir que se está viendo algo fuera de lo común. Hemingway expresaba muy bien ese tipo de sensación en sus novelas.

    そして、日常を越えた何かを感じられる瞬間なのよ。ヘミングウェイの小説で、こんな感じのことを上手く表現していたわよね。

    スペインのサッカー選手がスタジアムの前でサッカーボールを持っている。

    闘牛の季節は3月から10月。春の訪れとともに始まります。かつては国民的娯楽と言われた闘牛ですが、今ではそれほど存在感は無いようです。

    徐々に「闘牛禁止法」が取り入れられる自治州もありますね…

    闘牛にとってかわる大衆娯楽は「サッカー」!!これが現実なのです…

    牛を使ったスペイン語のイディオム

    ¡Hola todos! みなさんこんにちは。今回のテーマは、【牛のイディオム】です。スペインと言えば「闘牛」、その他にも「牛追い祭り」など、スペイン文化には牛の存在が欠かせません。

    スペイン語には、牛を使った面白いイディオムがあります。例えば、「ver/mirar los toros desde la barrera」は、「高みの見物をする」という意味で、牛を安全な場所から見ることを表現しています。また、「pillarle el toro + a ~」は、「追い詰められた状態」という意味で使われます。

    今回は、そんな”toro(牛)”を使った面白いスペイン語の表現をご紹介いたします。

    ver /mirar los toros desde la barrera

    傍観する

    直訳すると、「柵から牛を見る」。その通り、牛の近くに寄らずに安全なところから牛を見る=「高みの見物をする、傍観する」といった意味で使われます。

    Juan : Este fin de semana voy a ir a hacer puenting con Javi. ¿Quieres acompañarnos?

    週末に、ハビとバンジージャンプをしに行くんだ。君も来るかい?

    Taro : Prefiero ver los toros desde la barrera. No me atrevo.

    僕は見ていたいな。勇気がないよ。

    pillarle el toro + a ~

    せっぱつまっている

    スペインで車を見ている男性の漫画。

    「捕まえる」という動詞“pillar”を使った表現。直訳すると、「牛が~を捕らえる」という意味になります。恐ろしい牛に捕まってしまう、追い詰められた状態を表す表現です。

    Juan : No puedo creer que tengamos tres examenes la semana que viene.

    来週3つも試験があるなんて信じられないよ。

    Taro : No olvides el trabajo. Nos va a pillar el toro.

    レポートも忘れないでね。時間に追われているよ。

    coger/agarrar + el toro por los cuernos

    困難に正面から立ち向かう

    「角」という名詞“cuerno”を使った表現です。

    直訳すると、「牛の角をつかむ」になります。力強い牛の角をつかむということは、「難しいことに向かっていく」というイメージと結びついているようです。

    Juan : “Hay que coger el toro por los cuernos.” Es lo que me decía mi abuelo.

    「困難に立ち向かわなければいけない」。おじいちゃんが言ってたことばさ。

    Taro : Es una frase que te anima. Me gusta.

    勇気づけられるフレーズだね。気に入ったよ。

    piel de toro

    イベリア半島

    旗が目立つように表示されたスペインの地図。

    直訳すると、「牛の皮」。スペインの属するイベリア半島が、地図で見ると牛の形に見えることから、時折こう呼ばれることがあります。

    国の形まで牛で例えられる、面白い表現ですね。

    おわりに

    スペインの闘牛はかつて国民的な娯楽でしたが、現代ではその人気は低下しています。サッカーがスペインの国民的スポーツとして台頭しており、闘牛が徐々に衰退している現状があります。しかし、スペイン語には牛を使った面白いイディオムが存在し、スペイン文化の一部として楽しまれています。

    いかがでしたか?「牛」を使ったイディオムでした。スペイン文化に根付いた、牛へのイメージが垣間見える表現ばかりで興味深いですね。

    自分でも使えるように、練習してみましょう!

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