スペインで気をつけたい!スリ・置き引きの実例と対策

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スペインは決して治安が悪い国ではありません。ただ、観光地ではスリや置き引きに遭ってしまうことも。

中でも狙われやすいのが日本人です。日本大使館の報告によると盗難被害は毎年400件を超えています。ここで参考に、被害例をいくつか見てみましょう。

スペインで気をつけたい!スリ・置き引きの実例と対策

盗まれた!

会話

Rocío:¿Qué te pasa?

どうしたの?

Emi:¡Que no tengo la cartera! Llevaba mis tarjetas de crédito y el carnet de conducir.

財布がないの!クレジットカードも免許証も入っていたのに。

Rocío:¿Seguro que la llevabas en la mochila?

確かにカバンに入れていたの?

Emi: Sí, me acuerdo perfectamente de haberlas metido. Pero al llegar aquí me he dado cuenta de que la cremallera estaba abierta. A lo mejor me han robado en el metro.

そう、リュックに入れたことはハッキリ覚えているのだけど、今見たらリュックのジッパーが開いているの。たぶん、地下鉄の車内で盗まれたのだと思う。

Rocío:¡Ah! Seguro que te han robado. Es muy normal si llevas la mochila a la espalda en el metro. Es una pena.

ああ、それはきっと盗まれたんだわ。リュックを背負って地下鉄に乗っていたら、盗まれるのはよくあるパターンだから。残念だけど。

Emi:¡No me lo puedo creer! ¡Qué descuidada!

信じられない!私、なんて不注意だったんだろう。

Rocío: Lo primero que tienes que hacer es anular las tarjetas y denunciar el robo a la policía.

とにかくすぐにクレジットカードを止めないとね。それから警察にも行かなくちゃ。

ここに注目!

¡Qué descuidada!

なんて不注意だったんだろう。

descuidar は「注意をそらす」「油断する」という意味がある動詞です。

スペインでの旅行中、人が多い街中や電車の中では、ちょっとした気の緩みがスリをおびき寄せてしまうことも。旅をする時には「¡Ten cuidad!」=気をつけて。

盗難被害が多発!要注意ポイント

スペインから来たピンクのスーツケースを積んだ黒い車。

空港

空港は貴重品が盗まれやすい!

空港で盗難被害に遭う人は少なくありません。

「空港内で案内係と話している間にスーツケースにかけてあったバッグが盗まれた」

「帰国の直前、カフェにいたら足元に置いてあった荷物を盗られて貴重品やパスポートをすべて失った」という例も。

空港に到着したらすぐ、日本とは違うことを意識しましょう。帰国時も、気を抜かないで。

リュックサック

リュックサックは真っ先に狙われる!?

どこにいてもリュックサックは要注意。電車の中や観光スポットで、気づかぬうちに中を抜き取られていたという人はとても多いです。リュックサックを持つのであれば、前にかけるのが防御策。

ホテル内

ホテル内も油断禁物!

「朝食ブッフェで食事を取りに行っている間に荷物を盗まれた」「ロビーでくつろいでいたらカバンが失くなっていた」と、ホテル内で盗難に遭う人もいます。

カバンを椅子にかけたり、足元に置いたり、椅子に置いたまま席を立ったりといった行動は、置き引きを誘っているようなもの。

スーツを着たビジネスマン風の人がプロのスリという場合もあるので、きちんとしたホテルだからと安心しないで。

スペインで男性が隣に立っている間、女性が携帯電話を見ている。

観光中

撮影中・鑑賞中に注意!

「見事な建築物に感動して夢中で写真を撮っていたら、いつの間にかショルダーバッグから財布を盗られていた」ということも。美術館内で絵画鑑賞している間も注意が必要です。

また、広場や公園で行われている大道芸やストリートパフォーマンスにも見入りすぎないこと。普段は意識しているつもりでも、ちょっと気が違うところに逸れた隙に狙われてしまうかも。

話しかけられた時

話しかけられた時はカバンに手を!

「スーツケースを持って移動中、若者2人に声をかけられて楽しく話をしていたら、スーツケース丸ごと持っていかれていた」というのも実際にあった話です。

明るくオープンなスペイン人たちは見知らぬ人とも気さくに会話をします。親切な人たちが多いのですが、ただ、グループで盗むことを目当てに話しかけてくる人も残念ながら潜んでいます。

道を聞かれたり、突然話しかけられたり、ぶつかられた時などは、相手に気を取られないうように荷物をガードしましょう。

エスカレーター

エスカレーターでは背後を確認!

駅構内やデパート内のエスカレーターで盗まれる場合もあります。相手は女性1人だったり、ペアであったり。

「その服、ステキですね!」と笑顔で声をかけ、洋服のデザインを見るフリをしながらポケットを探るという手口も。

ジャケットやズボンのポケットに財布や携帯電話を入れて歩くのはやめましょう。

スマホ

スマホに夢中になりすぎないで!

「スマホを見ながら歩いていたら、カバンの中の財布が失くなっていた」という例もあります。

まさか歩いている時に自分が盗みに遭うなんて日本では考えられないことかもしれませんが、スペインには巧妙なプロたちがいることを知っておいて。

ショルダーバッグなどは、ファスナーが付いてしっかり口が閉まるものを持ちましょう。

スペイン・バルセロナの注意点

バルセロナは、誰もが一度は行ってみていと思う有名な観光地。サッカーや歴史的建造物で有名ですよね。

今回はそんなバルセロナを楽しむために注意しておくべき点を見てみましょう。

Anabella: Bienvenida a Barcelona, Aki. ¿Es primera vez que vienes?

バルセロナにようこそ、アキ。ここに来るのは初めて?

Aki: He visitado a otros lugares pero a Barcelona primera vez que vengo.

他の所は行ったことあるんだけど、バルセロナに来るのは初めてよ。

Anabella: Me da gusto que hayas podido venir.

やっとこれてよかったわね。

Aki: Gracias. Por cierto, vi en internet que aquí roban mucho. ¿De verdad?

ありがとう。そういえば、ネットで盗みが多いって見たんだけど、本当?

Anabella: Lamentablemente es cierto. De hecho, creo que no hay personas de Barcelona que ni una ves le haya robado.

残念ながら本当よ。多分、バルセロナの人で盗られたことないっていう人はいないと思うわ。

Aki: ¿En serio? Me da mucho miedo.

本当に?恐くなってきたわ。

Anabella: No te preocupes, Aki. Yo andaré contigo y estaré pendiente, pero siempre tengas mucho cuidado con tus pertenencias.

心配しないで、アキ。私が一緒にいるし注意してるから。でも自分の所持品にはいつも注意しててね。

スペインで会話する男性と女性。

バルセロナのスリは世界NO.1

平和大国の日本からすると考えられないことですが、バルセロナのスリはまさにエキスパートと言っても過言ではありません。

“強盗”ではなく”スリ”なので、気づかないうちにあっという間に荷物がなくなっているということがよくあります。

インターネットでバルセロナと検索すると、観光のほかにこのスリの現状が上位にあがっています。

観光中の注意ポイント

特に注意したいのは人ごみの中。例えば地下鉄のホームでは10か国語ほどでスリに注意するようにとアナウンスがあります。

バッグや所持品はいつも後ろではなく前に、できればカバンを持たずにジャケットの内側や文字通り”肌身離さず”持っておくのが賢明です。

また、カフェやレストランで食事をする際も、カバンは必ず身体から離さないこと。膝の上に置いていたハンドバッグを少しの隙に盗まれたという話もあります。

斜め掛けバックなどであれば、肩に掛けたまま持っておいたほうが確実でしょう。

スペインからのパトカーが路上に駐車されています。

盗まれてしまったら

外国人観光客、特にアジア人は隙があるということでよく狙われます。所持品には十分注意して観光を楽しみましょう。

万が一盗まれた場合は、警察(comisaria)に届け(denuncia)を出すこと、そして観光の前に大使館(embajada)を確認しておくとよいでしょう。

おわりに

この記事を読んで恐くなった方もいるかもしれませんが、バルセロナに行けば100%盗まれるということではありません。

「備えあれば患いなし」ということわざにあるように、状況を知っておいて前もって注意をしていれば、楽しめる観光地が沢山あります。

実際に筆者も注意不足により被害にあったので、皆さんには同じことが起こらないようにと願っています。

まとめ

このような被害には遭たくないものですが、万が一何か盗まれてしまったら、すぐにやるべきことを行動に移しましょう。

まず、クレジットカードや携帯電話を悪用されないようにサービスを止めること。それから、近くの警察に行って被害届を出してください。日本に帰ってから保険を適用させるためにも被害届の提出は必須です。

パスポートを盗まれた場合には帰国のための渡航書を日本大使館で発行してもらわなければなりません。必要な書類等を事前に確認して申請をしましょう。

旅先で残念な思いはしたくないですね。荷物や携帯電話の持ち方には十分に気をつけながら、旅行を楽しんでください!

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