スペイン語で「税金」をマスター!基本語彙と現地の税制

  1. スペイン語で観光と文化

スペインの消費税は何パーセントなのかご存知ですか?個人収入がある場合にはどのくらいの税金を納めなければならないのでしょうか?

スペインにおける税金について、消費税と所得税を中心に解説します。スペインでは、個人の所得に対して課税される所得税(IRPF)や商品やサービスの購入にかかる消費税(IVA)があります。この記事では、それぞれの税金の仕組みや税率、申告の方法などを詳しく説明します。さらに、他のラテンアメリカの国々でも見られる税金制度についても触れます。

スペイン語で「税金」をマスター!基本語彙と現地の税制

会話

Keiko:¿Sabes? He empezado a trabajar como traductora freelance.

最近、フリーランスで翻訳の仕事を始めたの。

Diego:¡Qué bien! Entonces, te has hecho autónoma, ¿no?

それはいいね。自営業になったわけだ。

Keiko:Tengo que darme de alta ahora. ¿Serán muy altos los impuestos para los autónomos en España?

これから自営業申請しないと。スペインは自営業者に対する税金が高いのかな?

Diego:El i erre pe efe (IRPF: Impuesto sobre la Renta de las Personas Físicas) es un quince por ciento (15%), pero el primer año se paga solo la mitad, un siete por ciento (7%).

所得の税率は15%。でも最初の1年目だけは半分の7%だよ。

Keiko:Me imagino que no será tanto si no ganas mucho dinero, ¿verdad?

収入が少ない場合はそんなに高い税率ではないでしょ?

Diego:Pues es un quince por ciento (15%) independientemente de tus ingresos.

いや、収入額に関わらず一律で15%。

Keiko:¡Qué…! Para mí, que tengo pocos ingresos, eso es mucho.

そんな・・・。収入が少ない私にとっては大きいなぁ。

Diego:Es verdad. Si no tienes ingresos constantes resulta difícil ser autónomo.

確かに、安定した収入がないフリーランス業にとっては大変かもしれないね。

Keiko:Pensándolo bien, con los impuestos se pagan la asistencia médica y la seguridad social, así que tiene sentido…

でも、税金が高い分だけ医療費の免除や社会保障が充実していると考えたら仕方ないのかな・・・。

スペインで電卓の上に立つミニチュアの人々。

ここに注目!

 スペインの所得税 IRPF (Impuesto sobre la Renta de las Personas Físicas)

スペインの所得税は、「Impuesto sobre la Renta de las Personas Físicas(IRPF)」と呼ばれています。この所得税は、個人の所得に対して一律で課税されます。スペインでは、自営業者やフリーランスなどの個人収入がある場合には、必ず申告が必要です。

所得税の税率

スペインの所得税の税率は、一律で15%です。ただし、最初の1年目は半分の7%となります。収入額に関わらず、すべての個人に対して同じ税率が適用されます。

所得税の申告方法

所得税の申告は、スペイン国内で働くすべての個人にとって重要な手続きです。申告は毎年行われ、申告期限までに申告書を提出する必要があります。申告書はオンラインで提出することも可能です。

スペインの消費税

税金の種類には所得税や固定資産税などがありますが、もっとも身近なものが消費税です。

スペインでは消費税にあたる「付加価値税」を Impuesto sobre el Valor Añadido と呼びます。略して IVA。一般的にはこの略語「イバ」という言葉が使われています。

IVA は、対象物によって税率が異なり、次のような3つの種類に分かれています。

スペインで、手がパーセント記号の付いた木のブロックを指しています。

超軽減税率

パン、牛乳、卵、野菜、果物、薬、新聞、本、生活に欠かせないものに対して課せられる税率は4%です。

軽減税率

日用雑貨、食品、飲料、外食費、交通費、美術館や博物館の入場券、スポーツ用品、メガネなど、暮らしを支えるものに対して課せられる税率は10%。

標準税率

ファッション、音楽、映画、美容院、化粧品、アルコール類、タバコなどには21%の税金がかかってきます。

スーパーやレストランなどお店では、通常 IVA が含まれている税込価格が記載されています。ただし、場合によっては会計時にIVAが加算されることもあるので支払い額を確認するようにしましょう。

スペインで暮らす、または仕事で取引をする場合などには税金について知っておく必要がありますね。

生活で消費税は欠かせないものです。付加価値税を表す IVA という単語と、基本の税率は覚えておいてください。

ラテンアメリカの税金

世界中どの国でも税金はその国を支える基盤です。社会仕組みとして不可欠と言っても過言ではありません。でも「自分の国以外にいても税金を払わなくちゃいけないの?」って思うことがありますよね。

今回はラテンアメリカの税金のいくつかを見てましょう。

Maiko : Acabo de ir al supermercado y el cajero me preguntó mi número de algo pero no entendí de qué era.

今スーパーで何か私の番号を聞かれたんだけど何かわからなかったの。

Carol : Debe de ser NIT.

きっとNITの番号のことだわ。

Maiko : ¿Qué es eso?

それ何?

Carol : Es el número de identificación tributaria. Tiene que ver con el impuesto. Es el número que utiliza el gobierno para llevar control de impuesto de cada persona.

税識別番号のことよ。税金のコントロールのために政府が使う番号なの。

Maiko : Y ¿me aplica a mi que soy extrangera?

外国人の私の場合にも当てはまるの?

Carol : Mientras estés de turista, no. Pero cuando tengas la residencia y empieces a establecerte entonces sería bueno tenerlo.

観光でいる間は当てはまらないわ。でも居住ビザをとってここで生活するってなったら番号を持ってたほうがいいわね。

Maiko : Entonces yo no tengo la obligación de pagar algún impuesto, ¿verdad?

じゃあ私は税金を払う必要はないってことね?

Carol : Si. De hecho, ya estás pagandode cierta forma. En tu factura del supermercado, aparece que pagaste algo.

そうではないの。実際もう払ってるし。スーパーのレシートに払った税が載ってるわよ。

スペインをイメージした、ベージュ地にtaxの文字が書かれた黒い財布。

ラテンアメリカの個人番号

スペインだけでなく、ラテンアメリカの国々でもさまざまな税金制度が存在します。ここではいくつかの国の代表的な税金制度を紹介します。

メキシコ・グアテマラ  

NITNúmero de Identificación Tributaria

アルゼンチン      

CUITCódigo Único de Identificación Tributaria

コロンビア・ウルグアイ  

RUT: Registro Único Tributario

チリ                    

RUT:Rol Único Tributario

スーパーなどでは会計前にこの個人番号を聞かれることがあり、レシートに印字されます。もちろん番号なし(C/FConsumidor Final)でも大丈夫です。他に車や住宅に関する大きな税金の手続きをするときは税識別番号が必要になってきます。

スペイン語で納税日と書かれたカレンダー。

おわりに

スペインでは所得税と消費税があります。所得税(IRPF)は一律で15%であり、自営業者やフリーランスなどは申告が必要です。消費税(IVA)は対象物によって異なる税率が適用されます。さらに、ラテンアメリカの国々でもさまざまな税金制度が存在します。

外国人であっても滞在している国での納税義務や手続きが生じる場合がありますので、事前に調査しておくことをおすすめします。納税はその国を支える基盤であり、社会システムを維持するために重要な役割を果たしています。

外国人であってもその国に滞在している間払わなければいけない税金が発生する場合もあります。さらに長期滞在や居住ビザになってくるとさらに増えることも。予め調べておきましょう。

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