ラテンアメリカのスペイン語:食べ物で理解するユニークな慣用表現

    1. ラテンアメリカと文化

    いくら単語の意味を暗記していても、慣用表現を知らないと、会話についていくのに苦労しますよね。

    たくさんある慣用表現の中でも、今日は食べ物を使ったものを見ていきましょう。

    ラテンアメリカのスペイン語:食べ物で理解するユニークな慣用表現

    chica fresa

    fresa はご存知の通りイチゴのことですが、この場合どんな意味になるのでしょう?

    Mira la bolsa que carga ella. Es la chica fresa.

    あの子が持ってるカバン見てよ。気取ってるよね。

    例文を見てわかるように、fresa にはイチゴのほかに”気取っている”という意味があります。

    creidopresumido という、文字通り気取っているを意味する言葉を使う代わりに、この慣用表現を使います。¡Qué fresa! だと”リッチだね”という意味です。

    本人に直接「あなた気取ってるよね」というのではなく、どちらかというとヒソヒソ話で使われることが多いです。

    media naranja

    顔の前にオレンジを持ったスペインの女性。

    半分のオレンジ?と思った人もいるでしょう。このような使い方をします。

    ¡Por fin enconré a mi media naranja!

    ついに運命の人に出会ったわ!

    オレンジを半分に切ると、当然のことながら切り目は全く同じですよね。このことから、media naranja は”運命の人”や”ピッタリの人”を表すのに使われます。

    mango

    ¿Viste el jovén que entrevistaron anoche? Está como mango.

    昨日インタビューされてた男の子見た?かっこよかった!

    あのフルーツのマンゴーですが、人、特に男性に使うと”かっこいい”や”セクシー”という意味になります。

    huevo

    スペインで卵がいっぱい入ったかごを持つ人。

    Tengo hueva.

    あ~、面倒くさい。

    Parece que Juan no trabaja sino su papa le da dinero. Es un huevon.

    フアンは仕事もしないでお父さんからお金もらってるみたい。怠惰だよね。

    これらの例文からわかるように、この場合慣用表現で使われる huevo にはいい意味はないようです。面倒くさい、だらしない、怠惰などの意味で使われます。

    辞書で huevo の使い方を調べるとバリエーションも様々で、a huevo(いい具合で、いい条件で)、hasta los huevos(飽き飽きする)、cuesta un huevo(びっくりするほど高い)など、時と場合によって違ってきます。

    ラテンアメリカのレモン活用術:飲み物から万能薬まで

    みなさんはどんな時にレモンを使いますか?イタリアン料理や焼き魚の添えによく使われますよね。

    ラテンアメリカでは、レモンはトルティーヤとトウガラシの次に欠かせないと言っても過言ではありません。早速見てみましょう!

    暑い日の飲み物

    Mario Carlos の、とある暑い日の会話です。

    Mario: ¡Qué calor hace hoy! Se me antoja una cerveza.

    なんて暑い日なんだ!こんな天気だとビールが飲みたくなるよ。

    Carlos: A mi se me antoja una michelada. ¿Qué tal si buscamos?

    僕はミチェラーダが飲みたい気分だな。探しに行こうよ。

    Mario: Buena idea. Mira, allá venden cebiches. De seguro tendrá las bebidas.

    いいね。あそこセビーチェ売ってる。あそこなら飲み物もあるはず。

    Carlos: Yo he ido allí, prepara buenas comidas y bebidas. ¡Vamos!

    僕はあそこに行ったことあるけど、飲み物も食事もすごくいいよ。行こう!

    レモンの使い方

    飲み物に

    木製のテーブルにオレンジ ジュースとライムを置いたスペイン風のドリンク。

    ミチェラーダとは、レモンの汁(ジュースではなく)とビールと塩を混ぜた飲み物です。

    ラテンアメリカと言っても、国によって組み合わせが異なります。

    例えばグアテマラでは、上記のほかに醤油、トマトジュース、トウガラシを入れます。中にはコップのふちに生エビが飾ってあることも。

    マルガリータのようにレモンが”添えてある”のではなく、最初にレモンの汁をたっぷり絞って入れるので、まさにレモンがないと作れない飲み物の一つです。

    他にもラム、テキーラをジュースで割って飲むとき、最初にレモンの汁をたっぷり絞るのが習慣です。

    食べ物に

    スペインの暗い背景に野菜とライムが入ったスープのボウル。

    マリオが言っていたセビーチェとはまさにレモンが欠かせない料理。みなさん想像がつきますか?

    わかりやすいように言うと、海鮮サラダのようなものです。トマトジュースとレモンの汁がベースで、その中にエビ、イカ、タコなどのみじん切りが入っています。

    トマトや玉ねぎ、ハーブのみじん切りも入っていて、健康にももちろんいい食べ物です。

    ここでも欠かせないのがレモン。元々ベースにレモンがたっぷり入っているのですが、食べるときにお好みでさらに加えることもできます。

    もちろんスープに入れたり、料理のアクセントにも使われます。

    ほかの興味深い使い方

    ラテンアメリカではレモンは万能薬ともみなされています。

    例えば、蚊やダニに刺されたときに痒いところにレモンを塗ったり、乗り物酔いをしたときにレモンを吸ったり。

    旅行に行くときは必ずレモンを持っていく人もいるくらいです。

    おわりに

    レモンの使い方、いかがでしたか?日本ではそこまで身近なものではありませんが、ラテンアメリカは家にレモンの木があるところも多く、食卓と切っても切り離せない関係にあります。

    健康にもいいので、アイデアをもらって試してみるといいかもしれませんね。

    食べ物を使った慣用表現、役に立ったでしょうか?今日は、ラテンアメリカでよく使われる慣用表現を見てきました。

    しかし一概にラテンアメリカのスペイン語といっても、ある国では当たり前の表現が、ほかの国ではとても汚い言葉とみなされることもあります。

    旅行などの際は、前もってその国で”使ってはいけない言葉”を下調べするか、信頼できる友人に聞いてみるのがいいかもしれません。

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