スペイン語会話に必須!伝聞表現の使い方とポイント

    1. スペイン語勉強

    さあ、今日も元気にスペイン語でコミュニケーション!今回のテーマは「伝聞表現」

    ユリカのクラスメイトは、怪我をしてしまったようです。早速二人の会話を覗いてみましょう。

    スペイン語会話に必須!伝聞表現の使い方とポイント

    ~だと言った

    María: Hoy he visto a Thiago, tu amigo brasileño de la escuela; andaba con muletas.

    あなたの語学学校にいるブラジル人留学生のチャゴが、松葉づえで歩いているのを今日見たわよ。

    Yurika: Ah, por eso no ha venido a clase hoy. El profesor solo nos ha dicho que él no vendría hoy.

    ああ、だから今日学校に来なかったのね。先生は、今日彼は休みです、としか言わなかったのよ。

    María: Un día me dijiste que Thiago era el mejor alumno de la escuela, ¿verdad?

    前に、チャゴは学校で一番優秀な生徒だって、言っていたわよね?

    Yurika: Exacto. Ha conseguido dominar el español, pero siempre dice “yo tengo que estudiar mucho más.”

    その通り。スペイン語をずいぶんマスターしているのに、いつも「僕はもっと勉強しなくちゃ」って言うのよ。

    María: Qué alumno tan aplicado. ¿Por qué estudia español?

    勤勉な学生ね。彼はなぜスペイン語を勉強しているの?

    Yurika: Él dice que quiere estudiar arquitectura en Barcelona en el futuro.

    将来バルセロナで建築学の勉強がしたいって、言っているわよ。

    María: Me parece que es un plan maravilloso. Pero antes de eso tiene que curarse el pie.

    素敵な計画ね。でも第一に、足を治さなくちゃね。

    Yurika: Mañana preguntaré al profesor qué le ha pasado.

    明日先生に、彼に何が起こったのか聞いてみるわ。

    ワンポイント

    muleta

    松葉づえ

    スペインで杖を持つ男性の手。

    色々な形の杖がありますが、「muleta」あるいは「bastón」で「杖」を総称します。闘牛で使う赤い布のことも「muleta」と言います。

    María: ¿Qué te ha pasado, Yurika? ¿Sales con bastón porque estás herida?

    どうしたの、ユリカ!杖を持って出かけるなんて、怪我でもしたの?

    Yurika: No. Voy al cursillo de flamenco; hoy aprendemos seguidilla con bastón.

    ちがうのよ。フラメンコのクラスに行くの。今日はバストンを使ってシギリージャを練習するのよ。

    dominar

    マスターする

    もともとは「支配する」「優位に立つ」という意味でしたが、転じて「語学をマスターする」という意味でもよく使われます。

    María: Quiero dominar el inglés perfectamente… pero parece que no soy capaz.

    完全に英語をマスターしたいのに…私には無理みたいだわ。

    Yurika: No debes pensar eso, sigue intentándolo.

    そんな風に思わないで、頑張ってみなさいよ。

    arquitectura

    建築学

    スペインで女性が机に座って設計図を見ている。

    arquitectura」で「建築学」「建築物」「建築様式」など、幅広い意味を表すこともあります。「arquitecto」といえば職業名「建築家」になります。

    María: He oído que la arquitectura religiosa de Japón es única, ¿es eso verdad?

    日本の寺院建築は独特だって聞いたけど、本当?

    Yurika: No sé mucho de arquitectura, pero se dice que sí.

    建築学のことはよく知らないけれど、そう言われているわね。

    pie

    (くるぶしより下の)

    pierna」といえば「脚」、くるぶしより下の部分は「pie」と区別します。ちなみにくるぶしは「tobillo」と言います。

    María: Otra vez he visto a Thiago, esta vez sin muletas pero con el pie vendado.

    またチャゴを見たわよ。松葉づえはなかったけれど、足に包帯を巻いていたわ。

    Yurika: Hoy ha venido a clase, pero en taxi. Todavía no puede venir a pie.

    今日はクラスに来たわよ。でもタクシーで。まだ歩いて来れないのね。

    つ・ぶ・や・き

    伝聞表現で一番気になるのは「時制の一致」。日本語の複文の時制は、必ずしもスペイン語と一致しないのです…。和訳で最も悩むポイントですね。

    中級以上の学習は、和訳に頼らず、「スペイン語でスペイン語を学ぶ」方針がおすすめです。

    なに?スペイン語のストラテジー表現(伝達法)

    さあ、今日も元気にスペイン語でコミュニケーション!今回のテーマは「ストラテジー表現」。

    聞き上手のユリカは、様々なストラテジーで会話を進めます。早速二人の会話を覗いてみましょう。

    なに?

    María: Este sábado va a venir una amiga que se llama Yolanda.

    今度の土曜日に、ヨランダっていう友達が遊びに来るわよ。

    Yurika: ¿Cómo? Disculpa, no te oigo bien, estoy fregando los platos. Más alto, por favor.

    なに?ごめんなさい、お皿を洗っていてよく聞こえないのよ。大きい声で言って。

    María: Mi amiga Yolanda va a visitarnos este sábado.

    私の友達のヨランダが、今週の土曜日に来るわよ。

    Yurika: ¿Lloranda, Yoranda…? ¿Cómo se escribe, con “ll” o “y”?

    ヨランダ?ヨランダ…?名前のつづりは”Ll”、それとも”Y”?

    María: Se escribe con “Y”. Voy a prepar unos pinchos y unos txikitos. 

    “Y”よ。ピンチョスとチキートを用意するわ。

    Yurika: ¿Qué son los pinchos? Nunca había escuchado esa palabra… tampoco sé lo que son los txikitos.

    ピンチョスって何?聞いたことが無いわ …チキートも知らない。

    María: Un pincho es una tapa del País Vasco, pan con comida encima. Están muy ricos con un txikito, un vaso de vino tinto.

    ピンチョスはバスク地方のタパスよ。パンにおつまみが乗っているの。チキートっていう赤ワインと合うのよね。

    Yurika: Me parece muy bien el plan. Tú sabes mucho de comida vasca. Enséñame más, por favor.

    とてもいい感じのメニューね。あなたはバスク料理に詳しいのね。もっと教えてよ。

    ¿Cómo?ええ?なに?

    スペイン滞在中にノートに疑問符を書いている女性。

    突然何かを言われて、聞き取れなかった時に便利な表現。「¿Cómo?」と言うだけで、たいていの人はもう一度言いなおしてくれます。

    María: Hoy tenemos que comprar leche, huevos, pan, tomate, mantequilla, aceite, arroz…

    今日買うものは、牛乳、卵、パン、トマト、バター、油、米…

    Yurika: ¿Cómo? Espera, déjame apuntar, por favor.

    ええ?待ってよ、メモさせてちょうだい。

    Más alto, por favor もっと大きな声で言ってください

    周りがうるさくて聞き取れなかった時はこれ。「Más despacio, por favor もっとゆっくり言ってください」も、覚えておけば安心です。

    María: Te lo repito una vez más. Para la compra de hoy necesitamos leche, huevos, pan, tomate…

    もう一度言うわよ。今日買うものは、牛乳、卵、パン、トマト…

    Yurika: Más despacio, por favor. No puedo apuntar tan rápido.

    もっとゆっくり言ってちょうだいよ。そんなに早く書けないわ。

    ¿Cómo se escribe~? ~のつづりは何ですか?

    赤い髪の女の子が机に座ってスペイン (スペイン) についての本を読んでいます。

    相手の言った単語を辞書で探して確認したい時、この表現が役立ちます。綴りに使う特定のアルファベットを確認したい時は「¿con~?」をつけます。

    María: Mi sobrino Antonio escribe muy mal. Escribe su nombre con H, “Hantonio”.

    私の甥のアントニオは書き取りがひどいのよ。自分の名前にHをつけて書くの。

    Yurika: Hablando de H, ¿cómo se escribe “Huelva”? ¿Con H o sin H?

    Hと言えば、ウエルバ県ってH付きだったかしら、それとも無しだったかしら?

    ¿Qué es ~? ~とは何ですか?

    何から聞き返したら分からない時は、「¿Qué es ~?」を使いましょう。キーワードとなりそうな単語から確認し、会話内容全体を予測するのがコツです。

    María: ¿Sabes qué es una brocheta? Viene del francés “brochette”.

    ねえ、ブロチェタって知ってる?フランス語の“ブロシェット”から来た言葉なんだけど。

    Yurika: Ah, conozco esa palabra francesa. “Brocheta” se dice “kushiyaki” en japonés.

    ああ、そのフランス語なら知っているわ。じゃあ、ブロチェタは日本語の「串焼き」のことね。

    つ・ぶ・や・き

    どんなに上級者でも、コミュニケーションの壁にぶつかることは必ずあります。そんな状況を乗り越えるためのテクニック、それが様々な「ストラテジー」です。

    言い換え、綴りの確認、他言語での言い換え、ゼスチャーも有効ですね。「不明な点を保留にしたまま会話を進める」というのも、「ストラテジー」の一つです。

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