スペイン語の”仮定文”

    1. スペイン語単語・活用

    さあ、今日も元気にスペイン語でコミュニケーション!今回のテーマは「仮定・条件を表現する」。

    春が近づくと、ユリカとマリアはウキウキ気分です。早速二人の会話を覗いてみましょう。

    スペイン語の”仮定文”

    もし~なら…

    会話

    María: Ya pronto estamos en primavera, ¡qué bien!

    もうすぐ春ね。嬉しいわ!

    Yurika: ¿Quieres hacer algo especial en esta nueva estación?

    新しい季節に、何か特別なことがしたい?

    María: Si tienes tiempo, ¿por qué no viajamos juntas?

    あなたが時間があるなら、一緒に旅行に行かない?

    Yurika: Me gustaría. Si tuviera dinero, lo haría.

    そうしたいけれどね。お金があれば行きたいのに。

    María: Entonces hagamos una barbacoa al lado del río. Eso no cuesta mucho.

    それじゃあ河原でバーベキューをしましょうよ。それならお金がかからないわ。

    Yurika: Estupendo. Por cierto, ¿tenemos barbacoa?

    いいわね。ところでバーベキューグリルを持っていたかしら?

    María: La tiré hace tiempo. Si no la hubiera tirado, ahora no tendría que comprar otra.

    ずいぶん前に捨ててしまったわ。捨てなければ新しく買わないで済んだのに。

    Yurika: Preguntaré a mis amigos si tienen.

    私の友達に持っていないか聞いてみるわね。

    ワンポイント

    Si+直接法,直接法/命令法/接続法

    単純な仮定

    スペインの養鶏場で卵の入ったバスケットを持つ男性。

    実現の可能性の高い仮定の場合、主節も従属節も直接法を使うことが多いです。

    「もし~なら…なさいよ」というアドバイスは、従属節を命令形にします。

    María: Hay tantos huevos que van a caducar mañana… ¿qué puedo hacer?

    あした賞味期限が切れる卵がこんなにあるわ…どうしよう?

    Yurika: Si tienes patatas, haz una tortilla.

    ジャガイモがあるなら、トルティージャを作りなさいよ。

    Si+接続法過去,直接法過去未来

    ほぼ実現不可能な仮定

    実現の見込みが薄い仮定文。「もし~なら…出来るのに」と、このような条件文を言われたら、逆に「出来ないと断っているのだな」と解釈しましょう。

    María: Yurika, ¿puedes interpretar este poema alemán?

    ユリカ、このドイツ語の詩を訳してくれる?

    Yurika: Si supiera alemán, lo podría hacer… ¡lo siento!

    ドイツ語が出来れば、やるのだけれど…ごめんなさい!

    Si+接続法過去完了,過去未来完了

    過去の事実に反する仮定

    女の子がイギリスの国旗とスペインの前で本を持っています。

    もう今さらどうにもならない「過去」の出来事について、実現されるはずのない可能性を仮想する表現。夢を追って語る「接続法」の過去完了形です。

    María: Si hubiera aprendido inglés, habría buscado trabajo en el extranjero.

    英語を身に着けていれば、外国で仕事を探せたのに。

    Yurika: Todavía no es demasiado tarde. Puedes empezar a estudiar ahora.

    まだ遅くないわよ。今からでも勉強できるわ。

    Me gustaría~

    ~したいのだけれど

    gustar」の過去未来「gustaría」を使った婉曲表現です。

    過去未来形は条件文に使われるほか、「~したいのだけれど」と控えめな願望表現に便利です。

    María: ¿Podría pedirte un favor? Me gustaría usar tu cámara digital.

    あなたにお願いしてもいいかしら?デジカメを貸して欲しいのだけれど。

    Yurika: Te la prestaría si no estuviera rota. Lo siento.

    壊れていなかったら貸してあげるのだけれど。ごめんなさい。

    つ・ぶ・や・き

    活用も用法も、日本人には少し難しい「接続法」。条件文・仮定文はそんな「接続法」のオンパレードです。

    とはいえ、現地では小さな子供も、バリバリ接続法を使いこなしていますね。やはり語学は「習うより慣れろ」なのです。

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