スペイン国旗の由来と意味:血と金の象徴

    1. スペイン語会話・一覧

    赤と黄色で構成されているスペインの国旗。2色のカラーにはスペインの歴史に関係した意味が秘められています。そして紋章にはあるメッセージが書かれているのですが、ご存知でしょうか。

    スペイン語会話と共に、国旗の由来を探ってみましょう。

    スペイン国旗の由来と意味:血と金の象徴

    スペイン国旗の由来

    会話

    Daniela:¿Sabes lo que expresa la bandera española?

    スペイン国旗が何を表しているのか知っていますか?

    Emi:El rojo y el amarillo son colores alegres. ¿Tiene algo que ver con el sol?

    赤と黄の明るい色だから・・・、ひょっとして太陽ですか?

    Daniela:No. Dicen que el amarillo simboliza el oro y las riquezas, y el rojo la sangre.

    いいえ。黄色は金や豊かさの象徴で、赤は血を表していると言われているんですよ。

    Emi:¿La sangre? Da un poco de miedo, ¿no?

    血ですか!? なんだかちょっと怖いですね。

    Daniela: Durante los siglos XVI (dieciséis) y XVII (diecisiete) España tenía muchos territorios en diferentes partes del mundo.

    スペインは16世紀から17世紀にかけて世界中に広大な領土を持っていました。

    Esa época se conoce como “el Siglo de Oro” y fue un periodo muy importante.

    その時代は黄金世紀と呼ばれていて、スペインは最も栄えていたのです。

    Para crear el imperio español, se derramó mucha sangre. Así es como la bandera de España expresa su origen.

    そんな大帝国が築かれるまでには、戦いのため多くの血が流されてきました。旗は、こうした背景を表しています。

    Emi:¡Qué interesante! Así que la bandera refleja su historia.

    興味深いですね。旗が歴史を示しているなんて。

    スペインの国旗が風になびいています。

    ここに注目!

    旗のことを「bandera」、スペイン国旗は「bandera española」または「bandera de España」と言い表します。

    siglos XVI」は16世紀という意味。ローマ数字はX=10、V=5、I=1で表記され、「XVI」は足して16になります。

    ちなみに、左から大きい順に数が並んでいればその数を足し、左の数が右の数より小さい場合は減算します。つまり「VI」は5+1で6、「IV」は、5-1で4となります。

    スペインの国旗を描いた水彩画。

    スペイン国旗の由来と意味:血と金の象徴

    スペインの国旗は赤と黄色で構成されており、これらの色にはスペインの歴史と関連した意味が秘められています。また、紋章にも特別なメッセージが込められています。この記事では、スペイン国旗の由来とその意味について詳しく探っていきましょう。

    スペイン国旗の由来

    スペイン国旗の意味を理解するためには、その由来を知ることが重要です。16世紀から17世紀にかけて、スペインは世界各地に多くの領土を持つ大帝国を築きました。この時代は「黄金世紀」として知られ、スペインはその最盛期を迎えました。

    しかし、スペインが帝国を形成するためには多くの戦争があり、それによって多くの血が流れました。スペイン国旗は、この歴史的な背景を表しています。赤色は戦いと流された血を象徴し、黄色はスペインが支配していた領土と豊かさを表しています。

    スペイン国旗の意味

    スペイン国旗はしばしば「血と金の旗」と呼ばれます。黄色はスペインが支配していた領土やその豊かさを表し、赤色は国家のために戦って流された血を讃えています。この国旗は、スペインの誇りを象徴するものであり、その歴史や文化を反映しています。

    また、スペイン国旗には紋章も描かれており、かつて存在した5つの王国の紋章が組み合わされています。さらに、中南米の領土を表す「ヘラクレスの柱」が描かれ、帯がかけられています。帯の上には「PLVS VLTRA(もっと彼方へ)」という言葉が刻まれています。

    PLVS VLTRA 

    もっと彼方へ

    紋章と「PLVS VLTRA」

    スペイン国旗の紋章に描かれている5つの王国の紋章は、それぞれ異なる地域や文化を表しています。これらの紋章はスペインの統一を象徴し、多様性と統一のバランスを示しています。また、中南米の領土を表す「ヘラクレスの柱」は、コロンブスが新大陸を発見したことを象徴しています。

    そして、帯の上に刻まれた「PLVS VLTRA(もっと彼方へ)」という言葉は、かつては「Non Plus Ultra(ここが世界の果て)」と書かれていました。しかし、コロンブスによる新大陸の発見後、その言葉は変更され、「もっと彼方へ」という意味を持つようになりました。これはスペインが新しい発見や進歩を追求する精神を表しています。

    スペイン国旗の変遷

    スペイン国旗は長い歴史を持ち、そのデザインも何度も変わってきました。最初の国旗は18世紀に制定されましたが、その後も何度か改訂されています。現在のデザインは1981年に制定され、以来変更されていません。

    この変遷はスペインの歴史や政治状況によって影響を受けており、国家の栄枯盛衰を物語っています。スペイン国旗はその変遷を通じて、国家の発展や変革を象徴する存在となっています。

    スペイン国旗への誇り

    スペイン国旗はスペイン人にとって非常に重要なシンボルです。多くの人々がこの国旗を誇りに思い、愛国心や団結意識を表現するために使用しています。特にスポーツイベントや祭りなどで、スペイン国旗が大々的に掲げられることがよくあります。

    また、スペイン国旗は外国人に対しても友好的なメッセージを伝える役割も果たしています。海外で見かけるスペイン国旗は、観光客や留学生などにとって心強い存在であり、スペイン文化への興味や尊敬を示すものです。

    まとめ

    スペイン国旗は赤と黄色で構成されており、「血と金の旗」と呼ばれる由緒正しいシンボルです。赤色は戦いと流された血を象徴し、黄色は領土や豊かさを表しています。紋章や「PLVS VLTRA」などの要素も含まれており、スペインの歴史や文化を反映しています。

    この記事を通じて、スペイン国旗の由来と意味について詳しく探ってきました。スペイン国旗はスペイン人にとって誇り高いシンボルであり、そのデザインやメッセージには多くの意味が込められています。ぜひ一度スペイン国旗をじっくりと眺めてみてください。

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