海外旅行に出かけたら、楽しみなのが現地のグルメ。地元の伝統料理を味わうことで、その土地の文化を知ることができますよね。
さて、料理を食べるとさまざまな味覚を感じますが、あなたはその味の違いをスペイン語で表現できますか?
「味」を表現するスペイン語
会話
レストランでエミさんとディエゴさんがメニューを見ながら話しています。
Emi:¡Ay! ¡Qué hambre tengo! A ver qué pido.
ああ、お腹が空いた!何を注文しようか。
Diego:¿Pedimos unos cuantos entrantes para compartir?
まずは前菜をいくつか頼んでシェアしようか。
Emi:Vale.
そうだね。
Diego:¿Qué te parece si pedimos cebiche y tataki de atún?
そうだな、セビッチェとマグロのたたきはどう?
Emi:De acuerdo con lo del maguro, pero ¿qué tipo de plato es el cebiche?
マグロは賛成!でも、セビッチェっていうのはどういう料理なの?
Diego:Son verduras y mariscos marinados en lima o limón. Es un poco ácido.
野菜や魚介をレモンやライムに漬けたマリネだよ。少し酸っぱい味がする。
Emi:Suena bien. Venga, lo pedimos también.
おいしそう。じゃあ、それも注文しよう。
Diego:Pone que el tataki de atún lleva salsa de soja dulce. También hay patatas bravas, que son un poco picantes.
マグロのたたきは甘い醤油ソースがかかっているんだって。あと、ちょっと辛めのパタタス・ブラバスもあるよ。
Emi:También tienen que estar ricas. Vamos a pedir las tres cosas.
それもおいしそうだなぁ。3品ともオーダーしちゃいましょうよ!
※パタタス・ブラバスは、ポテトフライのこと。トマトとパプリカにチリペッパーを加えてピリ辛に仕上げたソースがかかっている、スペインタパスの定番料理です。
ここに注目!
Es un poco ácido.
少し酸っぱいです
son un poco picantes
少し辛いです
味は「ser動詞またはestar動詞+形容詞」の形で表現します。
この会話文の中では「Es un poco ácido(少し酸っぱい)」「son un poco picantes(少し辛い)」というように、ser動詞を使っています。
これは、もともとその味に仕上げられている本質的な特徴だからです。
一方estar動詞を使うのは「今日のスープはちょっとしょっぱくなってしまった」というように、いつもとは違う味を表現する時。
一時的な味覚や変化する状態を表す場合には「estar動詞+形容詞」になります。
味を表すスペイン語
スペイン語のメニュー表を見ると、時々、味の特徴が書かれていることがあります。
特にdulce (甘い)、picante(辛い)は料理名やソース名の中によく登場します。
海外のメニューでは細かな素材名まで理解できないことがあるかもしれませんが、味を表す単語をヒントにしてみてください。そのほかにも、味に関する単語をまとめて覚えておきましょう。
- 甘い = dulce
- 辛い = picante
- 酸っぱい = ácido
- しょっぱい = salado
- 苦い = amargo
- 薄い = soso
- 濃い = fuerte
- さっぱり = ligero
- こってり/ 重い = pesado
- まろやか = suave
おわりに
料理の感想を伝える時にはこれらの単語が役に立ちます。「está rico(おいしい)」だけではなく、具体的な味の特徴も言えるように表現力をつけていきたいですね。
ちなみに、今回の会話ではマグロのメニューを例にあげましたが、実際にスペインではマグロがよく料理に使われます。
最近はたたきや刺身を扱う店も増えてきました。日本とはまた違うスペインのマグロ料理も、現地に行ったらぜひ試してみてください。