テストの満点、といえば日本では100点ですよね。しかし、スペインでは数字の算出方法が異なります。学校の成績や試験の得点は、特定の言葉で表されることも。
どのように学習成果が評価されているのか、成績に関わるスペイン語や教育事情をご紹介します。
スペインの学校での成績評価:理解するための基本ガイド
会話
Aya:Bea, ¿te han dado la nota del examen de psicología?
ベア、心理学の試験の結果を受け取った?
Bea:Sí, he aprobado.
ええ、合格したわよ。
Aya:¡Qué bien! ¡Felicidades! ¿Qué nota has sacado?
良かった、おめでとう!成績はどうだった?
Bea:Un diez.
10だったわ。
Aya:¡Eso es estupendo!
それはすごいじゃない!
Bea:La verdad es la primera vez que saco un sobresaliente.
実は私、「最優」を取るのが初めてなの。
Hasta ahora como mucho había sacado notable. Y la última vez saqué un suficiente. Estuve a punto de suspender.
いつも「優」しか取れなくて。この前なんて、ぎりぎり「可」で不合格寸前だったから。
Aya:Esta vez has sacado una nota buenísima.
今回はすばらしい成績だったわけね。
Bea:Últimamente he estado estudiando todo el tiempo.
最近ずっと勉強していた甲斐があったわ。
Hace semanas que no salgo por ahí. Esta noche voy a salir a celebrarlo.
何週間も遊びに行かなかったんだから。さぁ、今夜はお祝いに出かけるわよ!!
成績を表すスペイン語
- 秀(10・9)sobresaliente
- 優(8・7)notable
- 良(6)bien
- 可(5)suficiente
- 不可(4〜0)insuficiente
- 試験に合格する aprobar un examen
- 試験に落ちる suspender un examen
スペインでは、学校の成績や試験の結果を0〜10までの数字で評価するのが一般的です。数字は、6.5、7.75のように小数で表される場合もあります。
また、数字だけではなく、sobresaliente(秀)やnotable(優)といった単語でも成績を表します。
試験では5未満が不合格(insuficiente)です。
スペインには留年制度があるため、勉強に遅れがある場合は小学校1年生でも留年となります。
それは本人や家族にとって決してネガティブなことではなく、勉強がわからないまま進級するよりも、もう1年やり直してしっかり学ぶほうが良いと前向きに考える人がほとんどです。
学校の友人や保護者たちも、留年している子供を差別したりバカにしたりすることはありません。どこの学校にもごく普通に、留年している生徒たちは複数います。
とはいえ、やはり順調に進級していきたいと思えば、成績はとても大事なものです。
おわりに
スペインでは、満点は10点。成績も10段階。数字がすべてではありませんが、評価は気になるものですよね。
「秀・優・良・可・不可」を示す単語は学校以外でも目にする場がさまざまあるので、覚えておきましょう。