ネイティブが使うスペイン語の慣用表現:使い方と意味をマスターしよう

    1. スペイン語勉強

    どんな言語を学ぶにも、最初に頼るのはやっぱり辞書ですよね。しかし、いざネイティブの人との会話となると一筋縄にはいかないものです。

    その中でも特に引っかかってしまうのが慣用表現。今回は覚えておいて損はない慣用表現を見てみましょう。

    ネイティブが使うスペイン語の慣用表現:使い方と意味をマスターしよう

    覚えて損の無い慣用表現

    Karla: ¿Es primera vez que preparas comida española?

    スペイン料理をするのは初めて?

    Yoko: Si. ¿Hay algo que salió mal? Díme sin pena.

    そうよ。なにかまずい所があれば遠慮なく言ってね。

    Karla: Realmente estoy sorprendida. No puedo creer que esa es la primera vez. Creo que diste en el clavo.

    いや、本当にびっくりしちゃって。初めてだなんて信じられないわ。ちょうどいい味だもの。

    Yoko: ¿De verdad? Me siento tan contenta.

    本当に?すごく嬉しいわ。

    Karla: Y ¿cómo aprendiste? ¿Alguién te enseño?

    どうやって学んだの?誰かに教えてもらったの?

    Yoko: No. Estuve viendo recetas en internet y buscando videos, alli aprendí de cada página.

    ネットでレシピを見てビデオを探して、それぞれのサイトから少しずつ取り入れたの。

    Karla: Ese sabor me recuerda a mi abuela. Por eso te digo que diste en el clavo.

    この味は祖母を思い出すな。だからちょうどいい味って言ったの。

    Yoko: Me alegra que te haya gustado. Ahora con confianza puedo ofrecer a otros.

    気に入ってくれてよかった。これで自信をもってほかの人にも勧められるわ。

    スペインの要素を持つピンクの背景の前でスプーンを持つ女性。

    Dar en el clavo の使い方

    この慣用表現の意味は”当てる、正しい答えを出す”、スペイン語で言い換えると acertar に相当します。

    どんな場面に使えるでしょうか?例えば…

    Tu comida no está muy salada ni muy dulce, creo que diste en el clavo.

    この料理は辛すぎず甘すぎず、ちょうどいい味を出してる。

    Diste en el clavo. Esa es la respuesta que esperaba.

    その通り。期待していた通りの答えだ。

    もちろん acertar を使っても間違いではありませんが、日常会話では頻繁に使われるとても馴染みのある表現です。

    スペインのオレンジ色の背景にOKのジェスチャーをする若い男性。

    なんで釘という言葉が使われているんだろうと不思議に思うかもしれませんが、じつはこの慣用表現の背景にはスペインの昔の遊びが関係あるようです。

    言葉の起源まで調べてみると、一層強く印象に残って覚えやすくなるかもしれません。

    分かった瞬間の慣用表現

    ミステリーやサスペンスの番組を見ていて、「あ!犯人が分かった!」という瞬間がありますよね。

    今回はそんなときによく使われるスペイン語の慣用表現を見てみましょう。

    Gaby: ¿Te enteraste que Jenny y Mike se comprometieron?

    ジェニーとマイクが婚約したって聞いた?

    Laura: ¿De veras? No sabía nada.Creo que no habian dicho que estaban saliendo.

    本当に?何も知らなかったわ。付き合ってたことも何も言ってなかったわよね。

    Gaby: Yo tampoco sabia nada, y eso que nos mirabamos casi todas las semanas.

    私も何も知らなかったの。毎週のように顔を合わせてたのにね。

    Laura: Atando cabos, creo que habia visto algunas veces ellos juntos.

    よく考えてみたら、何回か一緒にいるのを見たわ。

    A parte de eso,varias veces ella iba a donde trabaja Mike. Pensé que era por el asunto de trabajo pero pensandolo bien ahora, era para verse.

    それに彼女マイクの仕事場によく行ってたわ。仕事でと思ってたけど、よく考えてみたら会うためだったのね。

    Gaby: Ojalá nos inviten a la boda.

    結婚式に呼んでくれるといいけど。

    スペインで両手を広げた黄色いセーターを着た女性。

    Atar cabos の意味と使い方

    単語だけを別々に見てみると、atar = 結ぶ・ cabo = 岬なのであれ?と思うかもしれませんが、日本語で言ういわゆる「点と点を結ぶ」という意味になります。

    様々な出来事を結び付けて「あ~つまりこういうことか!」と結論にたどり着くその過程を表しています。例えば…

    慣用表現の由来を見てみると、どんな国にも同じような似た表現があるものです。

    自分の国にある表現と重ね合わせてみると覚えるのも楽になるはず。ぜひ試してみてください。

    盛り上がったときの慣用表現

    陽気なラテンアメリカでは、普段から冗談を言うのが当たり前。日本人にとってはカルチャーショックかもしれません。もちろん冗談や笑い話で場は盛り上がりますが、時には行き過ぎてしまうことも。

    今回はそんな時によく使われる慣用表現を見てみましょう。

    Oscar: Te mirabas un poco molesta cuando nos juntamos todos otro día. ¿Todo estuvo bien?

    この前みんなで集まったときちょっと機嫌悪そうだったけど大丈夫だった?

    Dany: Es que me molesté un poco porque Andy me estaba molestando demasiado. Pero se me pasó rápido.

    アンディーがあまりにも冷やかしてくるもんだからムッとしただけ。でもすぐに収まったよ。

    Oscar: Te entiendo pero Andy es asi de molestón. No tiene ninguna mala intención.

    そういうことか。まあアンディーは陽気だからね。悪気はないんだよ。

    Dany: Eso si lo sé. Aun asi, sentí que se pasó de la raya aquel día.

    それは分かってるよ。でもあの日はちょっと行き過ぎたと思うよ。

    Oscar: Puede que si. Pero bueno, sigue siendo nuestro amigo.

    そうかもね。まあ仕方ないよ、友達なわけだし。

    Dany: Claro.

    それはもちろん。

    Oscar: Por cierto, esta semana te toca organizar la fiesta, ¿verdad?

    そういえば今週パーティーの司会するんだって?

    Dany: Asi es.

    そうだよ。

    Oscar: Por favor, no te vayas a pasar de la raya con tus bromas.

    お願いだから冗談はほどほどにね。

    Dany: Estoy muy de acuerdo.

    もちろんよ~くわかってるよ。(冗談のトーン)

    赤と白の縞模様の障壁の隣に立つスペイン人の足元。

    pasarse de la raya の使い方

    よく使われるこの表現、直訳すると「一線を越える」という意味になります。つまり「度を超す、やりすぎる」ということです。

    Tu consejo estuvo muy bueno, pero tu forma de decir creo que se pasó de la raya.

    君のアドバイスはとても良かったんだけど、言い方がちょっときつかったかな。(やりすぎ)

    もし何かアドバイスを受けるときにこの表現が使われた場合、「何かやりすぎてしまったな」と察することができます。

    おわりに

    この表現の由来はどこから来ているのかというと、ボクシングの試合の時に線を越えることからだそうです。昔は四角形の競技場ではなく二本の線でなっていたそうで、そこを越えると負けになったとか。

    由来を知るとさらに深みを増してきますね。

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