【Graciasだけじゃない!】スペイン語「ありがとう」完全版|ネイティブが使う感謝25選 (2025年更新)

  1. スペイン語挨拶・あいさつ

【Graciasだけじゃない!】スペイン語「ありがとう」完全版|ネイティブが使う感謝25選 (2025年更新)

目次

Muchas graciasとの違いは?丁寧な言い方からカジュアルな返事まで、シーン別例文で徹底解説!

スペイン語を学び始めると、まず覚える言葉の一つが「Gracias (グラシアス)」ですよね。この一言で、基本的な感謝の気持ちは伝えられます。しかし、もっと心のこもった感謝を伝えたい時、フォーマルな場面で失礼なく振る舞いたい時、あるいは親しい友人との間でくだけたお礼を言いたい時…「Gracias」だけでは物足りなく感じることはありませんか?

実は、スペイン語には「ありがとう」や「どういたしまして」を表現する方法がたくさんあります。これらのバリエーションを使いこなせるようになると、あなたのスペイン語はぐっと自然になり、コミュニケーションもより豊かになります。

この記事では、「Gracias」の基本から、感謝の度合いや状況に応じた様々な表現、そして「どういたしまして」の返し方まで、ネイティブが実際に使う25のフレーズを厳選してご紹介します。

  • 「Gracias」と「Muchas gracias」のニュアンスの違い
  • 「~してくれてありがとう」と具体的に伝える方法
  • ビジネスシーンでも使える丁寧な感謝の表現
  • 心からの深い感謝を伝えるフレーズ
  • 親しい間柄で使えるユニークな言い方
  • 「どういたしまして」の様々なバリエーションと使い分け
  • スペイン語圏の感謝文化や地域差についての豆知識

豊富な例文と共に、それぞれのフレーズが持つニュアンスや使い方を詳しく解説していきます。この記事を読めば、あなたも場面に応じて最適な感謝の言葉を選べるようになり、スペイン語でのコミュニケーションがもっと楽しくなるはずです!

基本の「ありがとう」:Graciasを深掘り

まずは、スペイン語の感謝の基本である「Gracias」について、その意味や使い方、発音のポイントをしっかり押さえましょう。

Gracias (グラシアス) – 万能な感謝の言葉

「Gracias」は、ラテン語の「gratia(恩恵、魅力)」が語源とされています。英語の「grace」と同じルーツですね。「恩恵を受けたことに対する感謝」が元々の意味合いです。

特徴:

  • 万能性: 友人、家族、店員、上司、初対面の人など、相手や状況を選ばずに使えます。
  • 意味: 日本語の「ありがとう」「ありがとうございます」の両方の意味合いを持ちます。
  • シンプルさ: 短くて覚えやすく、すぐに使えます。

発音のポイント:

  • Gの発音: 日本語の「ガ」行よりも喉の奥から出すような音ですが、難しければ最初は「グ」に近い音で大丈夫です。
  • Rの発音: いわゆる「巻き舌」の音です。舌先を上の歯茎の裏あたりで軽く弾くように発音します。最初は難しいかもしれませんが、練習すれば必ずできるようになります!”トゥ”や”ドゥ”に近い音を意識するのもコツです。
  • アクセント: 「Gracias」のように、最初の「a」にアクセントがあります。

基本的な使い方:

(物を渡されて) Gracias. (グラシアス) – ありがとう。

(ドアを開けてもらって) Gracias. (グラシアス) – ありがとうございます。

(道を教えてもらって) Gracias. (グラシアス) – どうも。

感謝の度合いを高める表現 – 「どうもありがとう」「本当にありがとう」

「Gracias」だけでは伝えきれない、より強い感謝の気持ちを表す表現を学びましょう。

Muchas gracias (ムーチャス グラシアス) – 「どうもありがとう」

「Muchas」は「たくさんの」を意味する形容詞「mucho」の女性複数形です。「Gracias」が女性名詞複数形扱いであるため、それに合わせて「muchas」となります。「Gracias」よりも丁寧で、感謝の気持ちが強いことを示します。

特徴:

  • Graciasより丁寧: 日常会話からビジネスシーンまで幅広く使えます。
  • 感謝の強調: 「どうもありがとう」「本当にありがとう」というニュアンス。

例文:

(プレゼントをもらって) ¡Muchas gracias! Me encanta. (ムーチャス グラシアス! メ エンカンタ) – どうもありがとう!すごく気に入ったよ。

(親切にしてもらって) Muchas gracias por su amabilidad. (ムーチャス グラシアス ポル ス アマビリダッ) – ご親切にどうもありがとうございます。

Muchísimas gracias (ムチシマス グラシアス) – 「本当に、本当にありがとう!」

「Muchísimas」は「muchas」の最上級(絶対最上級)です。「Muchas gracias」よりもさらに感謝の気持ちを強調したいときに使います。「この上なく感謝している」という強い気持ちが伝わります。

特徴:

  • 最上級の感謝: 非常に強い感謝を示します。
  • 感情的: 感動や大きな喜びを伴う感謝を表すことが多いです。

例文:

(失くした財布を見つけてもらって) ¡Muchísimas gracias! ¡No sé qué habría hecho sin usted! (ムチシマス グラシアス! ノ セ ケ アブリア エチョ シン ウステッ!) – 本当にありがとうございます!あなたがいなかったらどうなっていたことか!

(長年の夢だった仕事を紹介してもらって) ¡Muchísimas gracias por esta oportunidad! (ムチシマス グラシアス ポル エスタ オポルトゥニダッ!) – この機会をいただき、本当に本当にありがとうございます!

Mil gracias (ミル グラシアス) – 「幾千もの感謝を」

「Mil」は数字の「1000」を意味します。文字通り「1000の感謝」というわけではなく、「数えきれないほどの感謝」「たくさんのありがとう」を意味する比喩的な表現です。「Muchas gracias」とほぼ同じ意味合いで使われますが、より口語的で、親しい間柄でも使いやすい表現です。

特徴:

  • 多くの感謝: 「Muchas gracias」とほぼ同義。
  • 比喩的・口語的: 親しい間柄でもよく使われます。

例文:

(空港まで送ってもらって) Mil gracias por traerme. (ミル グラシアス ポル トラエルメ) – 送ってくれて本当にありがとう。

(頼んでいたものを買ってきてもらって) ¡Ah, lo compraste! ¡Mil gracias! (アー、ロ コンプらステ! ミル グラシアス!) – ああ、買ってくれたんだ!本当にありがとう!

Un millón de gracias (ウン ミジョン デ グラシアス) – 「百万もの感謝を」

「Un millón」は「100万」を意味します。「Mil gracias」よりもさらに感謝の度合いを強調した表現です。「百万回ありがとうと言っても足りないくらい感謝している」という大げさなニュアンスが含まれます。

特徴:

  • 非常に強い感謝: 「Mil gracias」よりも強調度が高い。
  • 大げさな表現: ユーモアを込めて使われることも。

例文:

(命の恩人に) ¡Un millón de gracias por salvarme la vida! (ウン ミジョン デ グラシアス ポル サルバルメ ラ ビダ!) – 命を救っていただき、百万の感謝を捧げます!

Gracias totales (グラシアス トタレス) – 「とにかくありがとう」

「Totales」は「全部の、完全な」という意味。直訳すると「完全な感謝」となります。アルゼンチンの伝説的なロックバンド「Soda Stereo」のボーカル、グスタボ・セラティがコンサートの最後に言った言葉として有名になり広まりました。「言葉はいらない、とにかく感謝だ」といったニュアンスで、特にラテンアメリカで使われることがあります。

特徴:

  • 包括的な感謝: 特定の何かに対してではなく、全体への感謝。
  • 口語的・現代的: 若者や音楽ファンの間で使われることも。

例文:

(イベントの最後に聴衆へ) ¡Gracias totales a todos por venir! (グラシアス トタレス ア トドス ポル ベニール!) – 来てくれたみんな、本当にありがとう!

「何に対して」感謝するかを明確にする表現

「〜してくれてありがとう」「〜をありがとう」のように、感謝の対象を具体的に伝えたい場合は、「Gracias por 〜」の形を使います。

Gracias por + [名詞] – 「〜をありがとう」

感謝する対象が名詞の場合に使います。「por」は英語の「for」に似た役割です。

例文 (Gracias por + 名詞):

Gracias por el regalo. (グラシアス ポル エル レガロ) – プレゼントをありがとう。

Gracias por la invitación. (グラシアス ポル ラ インビタシオン) – ご招待ありがとう。

Gracias por tu ayuda. (グラシアス ポル トゥ アユーダ) – 手伝ってくれてありがとう。(直訳:あなたの助けをありがとう)

Gracias por todo. (グラシアス ポル トド) – いろいろとありがとう / 全てに感謝します。

Gracias por + [動詞の原形] – 「〜してくれてありがとう」

感謝する対象が相手の行動(動詞)の場合に使います。「por」の後ろには動詞の原形(不定詞)が来ます。

例文 (Gracias por + 動詞原形):

Gracias por venir. (グラシアス ポル ベニール) – 来てくれてありがとう。

Gracias por llamar. (グラシアス ポル ジャマール) – 電話してくれてありがとう。

Gracias por escuchar. (グラシアス ポル エスクチャール) – 聞いてくれてありがとう。

Gracias por esperarme. (グラシアス ポル エスペラルメ) – 私を待っていてくれてありがとう。

間接的な感謝・親切へのコメント

直接「ありがとう」と言う代わりに、相手の親切な行為を褒めることで感謝の気持ちを表すこともできます。

Qué amable (ケ アマーブレ) – 「なんて親切なんでしょう」

「Qué + 形容詞/副詞」で「なんて〜なんだ!」という感嘆文になります。「amable」は「親切な」という意味の形容詞です。相手の親切な行動に対して、「まあ、ご親切にどうも」といったニュアンスで使えます。

例文:

(重い荷物を持ってもらって) ¡Ay, qué amable! Muchas gracias. (アイ、ケ アマーブレ! ムーチャス グラシアス) – まあ、なんてご親切に!どうもありがとうございます。

Eres muy amable / Es muy amable (エレス ムイ アマーブレ / エス ムイ アマーブレ) – 「あなたはとても親切ですね」

「Eres」は「ser(〜である)」の二人称単数(親しい相手に使う)、「Es」は三人称単数(丁寧な相手に使うustedや彼/彼女など)の活用形です。「あなたは本当に親切ですね、ありがとう」という気持ちを伝えます。

  • Eres muy amable: 親しい相手(君)に対して
  • Es muy amable: 丁寧な相手(あなたusted)に対して

例文:

(友達に相談に乗ってもらって) Gracias por escucharme. Eres muy amable. (グラシアス ポル エスクチャールメ。エレス ムイ アマーブレ) – 話を聞いてくれてありがとう。君は本当に優しいね。

(ホテルのスタッフに) Es muy amable por ayudarnos. (エス ムイ アマーブレ ポル アユダルノス) – 手伝ってくださって、あなたはとても親切ですね(ありがとうございます)。

Qué detalle (ケ デタージェ) – 「なんて素敵な心遣い!」

「detalle」は「詳細」という意味もありますが、ここでは「心遣い、配慮」といった意味で使われます。相手の細やかな気遣いや親切に対して、「気が利くね!」「素敵な心遣いありがとう!」という感謝の気持ちを表します。

例文:

(誕生日でもないのに、ちょっとしたプレゼントをもらって) ¡Anda! ¿Para mí? ¡Qué detalle! Muchas gracias. (アンダ! パラ ミ? ケ デタージェ! ムーチャス グラシアス) – ええっ!私に?なんて素敵な心遣い!どうもありがとう。

ビジネスシーンで感謝を伝えているイラスト

フォーマルな場面では、より丁寧な感謝の表現を使いましょう。

よりフォーマル・深い感謝を示す表現

ビジネスシーンや目上の人に対して、あるいは心からの深い感謝を伝えたい時に使える、より丁寧で心のこもった表現です。

Estoy muy agradecido/a (エストイ ムイ アグラデシード/ダ) – 「とても感謝しています」

「agradecido/a」は「感謝している」という意味の形容詞です。「estar + 形容詞」で状態を表します。話者が男性なら「agradecido」、女性なら「agradecida」と、性別によって語尾が変わる点に注意が必要です。非常に丁寧でフォーマルな響きがあります。

例文:

(男性話者) Estoy muy agradecido por su generosa oferta. (エストイ ムイ アグラデシード ポル ス ヘネロサ オフェルタ) – あなたの寛大な申し出に、とても感謝しています。

(女性話者) Estoy muy agradecida por la oportunidad que me ha dado. (エストイ ムイ アグラデシーダ ポル ラ オポルトゥニダッ ケ メ ア ダド) – 私に与えてくださった機会に、とても感謝しています。

Te/Le/Se lo agradezco (テ/レ/セ ロ アグラデスコ) – 「(その件について)あなたに感謝します」

動詞「agradecer(感謝する)」を使った表現です。「agradezco」は「agradecer」の一人称単数形(私が感謝する)です。

  • lo: 「それ(相手がしてくれたこと)」を指す直接目的語。
  • te: 「君に」を意味する間接目的語(親しい相手)。
  • le: 「あなた(usted)に」「彼/彼女に」を意味する間接目的語(丁寧な相手)。
  • se: 「le」が「lo」の前に来ると「se」に変化するという文法ルールによる形。非常に丁寧な表現。

「何に対して感謝しているのか」が文脈上明らかな場合に、「それを感謝します」という形で使われます。非常に丁寧で洗練された印象を与えます。

例文:

(親しい友人へ) Gracias por el consejo. Te lo agradezco mucho. (グラシアス ポル エル コンセホ。テ ロ アグラデスコ ムーチョ) – アドバイスありがとう。本当に感謝してるよ。

(上司へ) Gracias por su tiempo. Se lo agradezco. (グラシアス ポル ス ティエンポ。セ ロ アグラデスコ) – お時間をいただきありがとうございます。感謝いたします。

(助けてくれた見知らぬ人へ) Le agradezco su ayuda. (レ アグラデスコ ス アユーダ) – あなたの助けに感謝します。(この形も可能)

Gracias de corazón / Gracias de todo corazón (グラシアス デ コラソン / グラシアス デ トド コラソン) – 「心からありがとう」

「corazón」は「心、心臓」を意味します。「de corazón」で「心から」となります。「todo」は「全ての」なので、「de todo corazón」は「心の底から」という、さらに強い気持ちを表します。非常に誠実で、感情のこもった感謝の表現です。

例文:

Gracias de corazón por estar siempre a mi lado. (グラシアス デ コラソン ポル エスタール シエンプレ ア ミ ラド) – いつも私のそばにいてくれて、心からありがとう。

(結婚式のスピーチなどで) A todos nuestros amigos y familiares, gracias de todo corazón. (ア トドス ヌエストロス アミーゴス イ ファミリアーレス、グラシアス デ トド コラソン) – 全ての友人、そして家族へ、心の底から感謝します。

親しい間柄で使えるユニークな表現

友人や家族など、親しい間柄で使える、少し変わった感謝の表現も見てみましょう。

Eres un amor (エレス ウン アモール) – 「君って最高!」

直訳すると「君は愛だ」となりますが、恋愛感情を示す言葉ではありません。「あなたは本当に素敵な人だね」「優しいね」「最高だよ!」といった、相手への好意と感謝を込めた褒め言葉として使われます。主に親しい友人同士、特に女性が使うことが多いかもしれません。ただし、使い方には少し注意が必要です。

注意点:

  • 上司や初対面の人には使わない。
  • “Eres mi amor” (君は私の愛する人) とは言わないように!意味が全く変わってしまいます。

例文:

(落ち込んでいる時に励ましてくれた友達へ) Ay, gracias por animarme. ¡Eres un amor! (アイ、グラシアス ポル アニマールメ。エレス ウン アモール!) – ああ、励ましてくれてありがとう。あなたって最高!

言葉にならないほどの感謝

感謝の気持ちが大きすぎて、言葉では言い表せない、という時に使える表現です。

No tengo palabras para agradecerte/le (ノ テンゴ パラブラス パラ アグラデセールテ/レ) – 「感謝の言葉も見つかりません」

「No tengo palabras」は「私には言葉がない」、「para agradecerte」は「君に感謝するための」、「para agradecerle」は「あなた(usted)に感謝するための」という意味です。非常に丁寧で、深い感謝を示す表現です。

例文:

(大きな困難を乗り越えるのを助けてくれた恩人へ) No tengo palabras para agradecerle todo lo que ha hecho por mí. (ノ テンゴ パラブラス パラ アグラデセールレ トド ロ ケ ア エチョ ポル ミ) – あなたが私のためにしてくださった全てに、感謝の言葉も見つかりません。

感謝の言葉に笑顔で返答しているイラスト

「どういたしまして」の返し方もマスターしよう!

スペイン語の「どういたしまして」 – バラエティ豊かな返事の仕方

「Gracias」と言われたら、スマートに返事をしたいですよね。日本語の「どういたしまして」にあたるスペイン語の表現も、実はたくさんあります!状況や相手に合わせて使い分けられるようになりましょう。

De nada (デ ナーダ) – 定番の「どういたしまして」

最も一般的で、最初に覚えるべき「どういたしまして」です。「nada」は「何も~ない」という意味で、「de nada」は直訳すると「何でもないことに対して」となり、「お礼を言われるほどのことはしていませんよ」という謙遜のニュアンスです。どんな相手にも使えます。

Por nada (ポル ナーダ) – 「どうってことないよ」

「De nada」とほぼ同じ意味で使われます。地域によっては「De nada」より「Por nada」の方がよく使われることもあります。こちらもカジュアルからフォーマルまで使えます。

No es nada (ノ エス ナーダ) – 「たいしたことじゃないよ」

これも「De nada」とほぼ同じ意味の、非常に一般的な返し方です。「たいしたことじゃないから気にしないで」というニュアンスです。

例文 (基本の返し):

A: ¡Gracias por tu ayuda! (グラシアス ポル トゥ アユーダ!) – 手伝ってくれてありがとう!

B: De nada. / Por nada. / No es nada. (デ ナーダ / ポル ナーダ / ノ エス ナーダ) – どういたしまして。

No hay de qué (ノ アイ デ ケ) – 「お礼には及びません」

「hay」は「haber(ある)」の三人称単数形、「de qué」は「何について」。「何について(感謝する)ことがあるの?」→「お礼を言われるようなことは何もありません」という意味合いになります。これも非常に一般的で自然な表現です。

Con gusto / Mucho gusto (コン グスト / ムーチョ グスト) – 「喜んで」

「gusto」は「喜び、好み」という意味。「喜んで(やりましたよ)」というニュアンスで、「どういたしまして」の代わりに使われます。相手の役に立てて嬉しい、というポジティブな気持ちが伝わります。

Es un placer / Fue un placer (エス ウン プラセール / フエ ウン プラセール) – 「(お役に立てて)光栄です」

「placer」は「喜び、楽しみ」という意味。「Es un placer」は「(お役に立てることは)喜びです」、「Fue un placer」は「(お役に立てたことは)喜びでした」となり、よりフォーマルで丁寧な響きがあります。特にビジネスシーンや目上の人に対して使うと良いでしょう。

例文 (その他の返し):

A: Muchas gracias por la información. (ムーチャス グラシアス ポル ラ インフォルマシオン) – 情報ありがとうございます。

B: No hay de qué. (ノ アイ デ ケ) – どういたしまして。

A: Gracias por ayudarme con la mudanza. (グラシアス ポル アユダルメ コン ラ ムダンサ) – 引っ越しを手伝ってくれてありがとう。

B: Con gusto. (コン グスト) – 喜んで。

A: Le agradezco enormemente su colaboración. (レ アグラデスコ エノルメメンテ ス コラボラシオン) – あなたのご協力に大変感謝いたします。

B: Es un placer. / Fue un placer. (エス ウン プラセール / フエ ウン プラセール) – 光栄です。

No te preocupes / No se preocupe (ノ テ プレオクペス / ノ セ プレオクペ) – 「気にしないで」

「preocuparse」は「心配する」という動詞。「気にしないでください」という意味で、「ありがとう」への返事として使われます。相手に負担を感じさせたくない、という気持ちが伝わります。

  • No te preocupes: 親しい相手(君)に対して
  • No se preocupe: 丁寧な相手(あなたusted)に対して

No hay problema (ノ アイ プロブレーマ) – 「問題ないよ」

「problema」は「問題」。「問題ありませんよ」「全然大丈夫ですよ」というカジュアルなニュアンスです。友人同士などでよく使われます。

A ti / A usted (ア ティ / ア ウステッ) – 「こちらこそ」

「ありがとう」と言われたことに対して、「こちらこそありがとう」と返したい場合に使える表現です。

  • A ti: 親しい相手(君)に対して
  • A usted: 丁寧な相手(あなたusted)に対して

例文 (気遣いの返し):

A: Perdón por llegar tarde. Gracias por esperar. (ペルドン ポル ジェガール タルデ。グラシアス ポル エスペラール) – 遅れてごめん。待っててくれてありがとう。

B: No te preocupes. / No hay problema. (ノ テ プレオクペス / ノ アイ プロブレーマ) – 気にしないで。/ 問題ないよ。

A: Gracias por invitarme a tu fiesta. (グラシアス ポル インビタールメ ア トゥ フィエスタ) – パーティーに招待してくれてありがとう。

B: Gracias a ti por venir. (グラシアス ア ティ ポル ベニール) – 来てくれてこちらこそありがとう。

スペイン語圏の感謝文化と地域差

スペイン語の感謝表現を使う上で、文化的な背景や地域による違いを知っておくと、より円滑なコミュニケーションに役立ちます。

  • 感謝の頻度: 一般的に、スペイン語圏の人々は日本人と比べると、日常のささいなことに対しても「Gracias」を頻繁に口にする傾向があります。お店でのやり取り、道を譲ってもらった時など、気軽に「Gracias」と言う習慣を身につけると良いでしょう。
  • お礼の習慣: 日本のような形式的なお中元・お歳暮のような習慣は一般的ではありませんが、家に招待された際には手土産(ワイン、お菓子、花など)を持参したり、お世話になった人には後日食事をご馳走したりすることはよくあります。
  • 地域差:
    • 「どういたしまして」の表現: 「De nada」は広く使われますが、メキシコでは「Por nada」も非常によく聞かれます。アルゼンチンなど南米南部では「No hay de qué」が好まれる傾向があるとも言われます。
    • 丁寧さの度合い: 国や地域によって、二人称(tú vs usted)の使い分けの基準が異なる場合があります。迷った場合は、初対面の人や目上の人には丁寧な「usted」を使うのが無難です。

これらの文化や地域差は一般的な傾向であり、個人差も大きいことを念頭に置いておきましょう。一番大切なのは、相手への感謝の気持ちを誠実に伝えることです。

学習のヒント

  • 声に出して練習: フレーズを覚えたら、実際に声に出して何度も練習しましょう。発音に自信がない場合は、オンライン辞書やアプリでネイティブの発音を確認できます。
  • ロールプレイング: 友人や学習パートナーと、様々な場面を想定して感謝の言葉を言い合う練習(ロールプレイング)をするのも効果的です。
  • ドラマや音楽を活用: スペイン語のドラマ、映画、音楽には、生きた感謝の表現がたくさん詰まっています。気に入ったフレーズを真似してみましょう。
  • 間違いを恐れない: 最初は完璧でなくても大丈夫です。積極的に使ってみることで、自然な表現が身についていきます。

まとめ:感謝の気持ちをスペイン語で豊かに伝えよう!

この記事では、「Gracias」から一歩進んで、スペイン語で「ありがとう」と「どういたしまして」を伝えるための25の表現をご紹介しました。

感謝表現の使い分けポイント

  • 基本: Gracias (いつでもどこでも)
  • 強調: Muchas gracias, Muchísimas gracias, Mil gracias, Un millón de gracias
  • 具体的に: Gracias por + [名詞/動詞原形]
  • 親切へ: Qué amable, Eres/Es muy amable, Qué detalle
  • フォーマル/深い感謝: Estoy muy agradecido/a, Te/Le/Se lo agradezco, Gracias de corazón
  • 親しい間柄: Eres un amor (使い方注意!)
  • 言葉以上: No tengo palabras para agradecerte/le

「どういたしまして」のバリエーション

  • 基本: De nada, Por nada, No es nada, No hay de qué
  • 「喜んで」: Con gusto, Mucho gusto
  • 「光栄です」: Es un placer, Fue un placer
  • 「気にしないで」: No te preocupes, No se preocupe, No hay problema
  • 「こちらこそ」: A ti, A usted

これらの表現を使いこなすことで、あなたのスペイン語はより豊かで、心のこもったものになるでしょう。感謝の言葉は、人と人との繋がりを温かくする魔法です。ぜひ、様々な場面でこれらのフレーズを積極的に使って、スペイン語圏の人々とのコミュニケーションを楽しんでください。

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