トウモロコシは、多くの文化で基本的な食材として重要な役割を果たしています。特にスペイン語圏の国々では、トウモロコシは日常生活の中で多くの用途があり、それに伴い様々な呼び名が存在します。辞書でトウモロコシをスペイン語で何というか調べると簡単に単語が出てきます。しかし中米ではトウモロコシも呼び方がその過程により何通りにも変わるんです。
今回は興味深いその名前を見ていきましょう。
スペイン語でトウモロコシをどう表現する?処理過程による呼び方の変化を学ぼう
目次
会話
Magalí: Ya estamos en noviembre. Viene la temporada de elote, ¿verdad?
もう11月ね。やっとトウモロコシの時期が来たわね。
Camila: Si. Todos los años esperamos esta tamporada. Por cierto, mi amigo dice que ya tiene elotes en su casa. A ver, ¿cuándo vamos?
そうね。毎年この時期が待ち遠しいわ。そういえば私の友達がもう収穫したトウモロコシがあるって言ってた。いつ行く?
Magalí: Este fin de semana me parece bien, ¿a tí?
今週末はどうかな?
Camila: Está bien. ¿Cómo quieres que preparemos elotes? ¿Asado o cocido?
いいわね。トウモロコシは焼きと茹でたのとどちらがいい?
Magalí: Las dos cosas. Es que me encanta de cualquier manera. Si pudiera, quiero que guarde un poco de maíz para la masa.
両方がいいわ。だってどっちも好きなんだもん。できればマサのためのトウモロコシも取り分けておいてくれると嬉しいわ。
Camila: Le voy a decir para que nos guarde un poco entonces.
じゃあ少し取り分けておいてもらえるように言っておくわね。
過程によって変わるトウモロコシの呼び方
elote(エローテ)
辞書で調べてみると、最も一般的なトウモロコシの呼び方が「elote(エローテ)」です。この言葉は、新鮮で柔らかい状態のトウモロコシを指します。中米では、eloteを茹でたり炭火で焼いたりして食べることが一般的です。
maíz(マイス)
「maíz(マイス)」は、トウモロコシの粒状の部分を指す言葉です。特にスウィートコーンは「maíz dulce(マイス・ドゥルセ)」と呼ばれます。この言葉は、トウモロコシが粒状になった状態を表現しています。
mazorca(マソルカ)
次に紹介するのは「mazorca(マソルカ)」です。この言葉は、新鮮で柔らかい状態を通り越し乾燥したトウモロコシを指します。乾燥したトウモロコシを保存しておく場合に使用されることがあります。
masa(マサ)
「masa(マサ)」は、トウモロコシを茹でてつぶしてペースト状になったものを指します。このペースト状のトウモロコシは、主にトルティーヤの生地作りに使用されます。また、他の料理にも応用されることがあります。
nixtamal(ニシュタマル)
最後に紹介するのは「nixtamal(ニシュタマル)」です。この言葉は、乾燥したトウモロコシの粒を石灰と一緒に茹でたものを指します。このプロセスによって、トウモロコシの粒がペースト状に変化します。nixtamalは、masa(マサ)の前の状態と言えます。
おわりに
同じトウモロコシでも、地域や過程によってさまざまな呼び方が存在することが分かりました。elote(エローテ)は新鮮なトウモロコシ、maíz(マイス)は粒状のトウモロコシ、mazorca(マソルカ)は乾燥したトウモロコシ、masa(マサ)はペースト状のトウモロコシ、nixtamal(ニシュタマル)はペースト状になる前の状態を表しています。
雨季の終わりから乾季が始まる10月中旬から11月が新鮮なトウモロコシの時期と言われています。機会があればぜひ味わってくださいね。