日常のスペイン語 「答える・応える」を表す2つの動詞とその使い分け

  1. スペイン語単語・活用

質問されて答える、呼ばれて返事をする、問題に回答する、期待に応える、など、日常生活にはさまざまな「こたえる」シーンがあります。

それぞれスペイン語ではどのように表現するのか、まとめて覚えておきましょう。

日常のスペイン語 「答える・応える」を表す2つの動詞とその使い分け

会話

Madre:Qué raro que el abuelo no haya llegado todavía, ¿no?

母:おじいちゃんがまだ来ていないのよ、おかしいわよね。

Hija:¿Quieres que lo llame por teléfono?

娘:私が電話をしようか?

Madre:Sí, por favor.

そうね、お願い。

Hija:No contesta.

返事がない。

Madre:Pero ayer estuviste con él y te dijo que vendría a comer, ¿no?

でも、昨日あなたと一緒にいた時に食事に来るって言っていたのよね?

Hija:La verdad es que se lo pregunté, pero no me respondió.

実際は聞いてみたけど答えはなかったの。

Madre:Me preocupa un poco.

ちょっと心配だわ。

Hija:Espera, me acaba de llegar un mensaje del abuelo. Dice que se queda en su casa porque quiere ver el partido del Real Madrid.

あ、おじいちゃんからメッセージがきた!レアルマドリードの試合を観たいから家にいるって。

Madre:¡No cambiará nunca!

も~、相変わらずね~!

ここに注目!

No contesta.

ここでは「電話に応えない」ということを表しています。電話の応答に対しては、動詞 contestar を使って表現しています。

no me respondió

「私に返事をしなかった」という意味で、ここでは動詞 responder を使っています。

respondercontestar と同じような意味を持ち、直接話しかけた相手の応答に対しては、この2つのどちらの単語を使うこともできます。

単語の質問の答えが書かれたパズルのピースを持ち、スペイン国旗のピンを付けている人。

「答える・応える」を意味するスペイン語

質問に答える

Los alumnos contestaron / respondieron la pregunta del profesor.

Los alumnos contestaron / respondieron a la pregunta del profesor.

先生の質問に生徒が答えた

この場合、contestar または responder、どちらの動詞も使えます。前置詞 a は、入れても入れなくても正しい表現です。

問題に回答する

Es difícil responder / contestar esta pregunta con una palabra.

Es difícil responder / contestar a esta pregunta con una palabra.

この問題に対してひとことで回答するのは難しい

この場合、contestar または responder、どちらの動詞も使えます。前置詞 a は、入れても入れなくても正しい表現です。

呼びかけに応える

Aunque lo llamé, no me contestó / respondió.

彼は呼び止められても応えなかった

この場合、contestar または responder、どちらの動詞も使えます。

スペインで男性が手に携帯電話を持っている。

電話に応える

Estoy llamando a mis padres por teléfono, pero no contestan.

両親に電話をしたが応答がなかった

この場合、動詞は contestar が適しています。

期待に応える

La nueva diseñadora satisface nuestras expectativas.

新しいデザイナーは私たちの期待に応えてくれている

「期待に応える」という場合には、動詞 satisfacer を使って表現します。

おわりに

respondercontestar。この2つの単語を覚えておくと、さまざまなシーンで「答える・応える」という表現ができますね。

スペイン語を上達させるためには、こうした動詞の人称変化と時制の変化をスムーズに切り替えられるように学習を重ねていきましょう。

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マリア (María) この記事を書いた人

元・高校教師(主に歴史担当)であり、現在は日本でスペイン語・英語講師としても勤務しより良い教育実践を目指し、日本の教育制度についても学んでいます。スペイン政府機関セルバンテス文化センター(東京)認定のDELE試験官(全レベル A1~C2)及びAVEオンライン講師資格保持者です。
セルバンテス文化センターでの講師経験に加え、独立行政法人国際協力機構(JICA)、大手企業(丸紅、日野自動車等)、多数の語学学校で、日本人学習者に対する豊富な指導実績を有し専門知識に基づいた指導、教材作成、レッスンカリキュラム、講師育成など幅広い分野で活躍。

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