スペイン語の敬称の使い方は日本語や英語とは少し違います。「〜様」「〜殿」など、どのように表記するのでしょうか。
今回は「スペイン語の敬称」について詳しく解説していきます。
「スペイン語の敬称」相手に合わせた使い分けと実用例
目次
スペイン語の敬称
敬称とは、相手に敬意を表す語のことです。人の名前に付ける「〜様」「〜殿」といったものや、立場や職業などを表す「〜教授」「〜夫人」などがあります。
スペインでもっとも有名な敬称付きの名前「ドン・キホーテ」
スペイン語の敬称が付いた名前でもっとも知られている、といえば、ドン・キホーテではないでしょうか。
スペインの文豪ミゲル・デ・セルバンテスが書いた小説『ドン・キホーテ』の主人公。ラ・マンチャの村に住んでいた彼は、騎士に憧れ、自らをドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャと名乗りました。
「ドン」は高貴な人に付けられる敬称です。つまり、ドン・キホーテとは「キホーテ卿」と意味。彼は「ラ・マンチャの地の高貴なる騎士、キホーテ卿」と名乗ったというわけです。
このように、名前に敬称を付けることで特別な地位を表すことができます。
スペイン語の敬称がつく位置
ドン・キホーテの「ドン」のように、敬称は名前の前に付きます。「ドン」の場合はファーストネームの名前の前に付き、山田太郎さんなら「ドン・太郎」もしくは「ドン・太郎山田」に。
その他の敬称は名字の前に置かれ、「セリョール・山田」というふうになります。
señor/señora/señorita
スペイン語の一般的な敬称が、señor(セニョール)、señora(セニョーラ)、 señorita(セニョリータ)です。
目上の人に対して、もしくは立場や年齢に関わらず丁寧に呼びかける際に使う表現で、男性か女性かによって単語が異なります。
señor(セニョール)+名字
男性には年齢や既婚未婚は問わず señor を使います。
相手の名前を認識している場合、例えば取引先のお客さんに対してや、ビジネスシーンでの相手、または目上の人に対しては【señor+名字】の形で名前を呼びます。
Aquí tiene el informe, señor López.
アキ ティエネ エル インフォルメ, セニョール ロペス
ロペス様、ここにインフォメーションがございます。
Por favor, avise al señor Castillo.
ポル ファボール, アビセ アル セニョール カスティージョ
カスティージョさんに連絡をしてください。
A: Señor Ruiz, ¿tiene un momento, por favor?
セニョール ルイス, ティエネ ウン モメント, ポル ファボール?
ルイスさん、少しお時間がございますか?
B: Sí, ¿en qué puedo ayudarlo?
シー, エン ケ プエド アユダルロ?
はい、何かありますか?
A: Me gustaría entrevistarlo para nuestro periódico.
メ グスタリア エントレビスタルロ パラ ヌエストロ ペリオディコ
私たちの新聞記事のために取材をさせていただけないでしょうか。
名前がわからない時の señor
相手の名前がわからない場合、例えばショップ店員が男性のお客さんと話す時や、見知らぬ男性と会話をするようなシーンでは「señor」と呼びかけることで丁寧な言い方になります。逆に、お客さんが男性店員に声をかける時にも使われる表現です。
Dependiente: Buenos días, señor, ¿qué desea?
ブエノス ディアス, セニョール, ケ デセア?
ショップ店員: おはようございます、お客様。何かご希望ですか?
Clienta: ¿Tienen camisetas de manga larga?
ティエネン かミセタス デ マンガ ラルガ?
客: 長袖のTシャツはありますか?
Clienta: De primero me gustaría tomar gazpacho.
デ プリメロ メ グスタリア トマール ガスパチョ
客: まずガスパチョをいただけますか。
Dependiente: Lo siento, señor, no nos queda gazpacho. Le puedo ofrecer salmorejo.
ロ シエント, セニョール, ノー ノス ケダ ガスパチョ. レ プエド オフレセール サルモレホ
レストラン店員: 申し訳ございません、お客様。ガスパチョはもう残っておりませんので、サルモレホはいかがでしょうか。
Clienta: De acuerdo, tomaré salmorejo.
デ アクエルド, トマレ サルモレホ
わかりました、ではサルモレホをいただきます。
Clienta: Adiós.
アディオス.
客: さようなら
Dependiente: Espere, señor, aquí tiene su ticket.
エスペレ, セニョール, アキ ティエネ ス ティケット
窓口店員: お待ちください、お客様。こちらにチケットがございます。
Clienta: ¡Ah! Se me olvidaba, muchas gracias.
アー! セ メ オルビダバ, ムーチャス グラシアス
ああ、忘れていました。どうもありがとう。
Dependiente: A usted.
ア ウステッ
いいえ、こちらこそありがとうございました。
señora(セニョーラ)
señora は「〜夫人」という意味の敬称です。女性の場合、相手が既婚者であれば señora を名字の前に付けます。
といっても、既婚か未婚かわからないこともありますよね。「señora は既婚女性」というのはあくまでも1つの目安と考えてください。
現代においては、そもそも既婚未婚の線引きは難しいもの。敬称の使い分けに際して、実際に結婚している状態かどうかということをそれほどシビアに考える必要はありません。
大事なのは、経験のある年配の方々や目上の女性に対して、丁寧に接するためにこの言葉を使うということ。大人の女性には señora を使って敬意を表すのがフォーマルな礼儀です。
Señora García, ya puede pasar.
セニョーラ ガルシア, ジャ プエデ パサール
グラシア夫人、もうお入りいただけますよ。
La Señora Velasco está ya en la sala de reuniones.
ラ セニョーラ バラスコ エスタ エン ラ サラ デ レウニオネス
ベラスコ夫人はもう会議室にいらしています。
A: Mira, ahí está la Señora Valverde.
ミラ, アイ エスタ ラ セニョーラ バルベルデ
見てください、バルベルデ夫人があちらにいます。
B: Esa no es la Señora Valverde, creo que es la Señora Lago.
エサ ノー エス ラ セニョール バルベルデ, クレオ ケ エス ラ セニョーラ ラゴ
あれはバルベルデ夫人ではありません、ラゴ夫人だと思います。
A: Tienes razón. Pues, se parecen bastante.
ティエネス ラソン. プエス, セ パレセン バスタンテ
ああ、たしかに。お二人はよく似ていますね。
名前がわからない時の señora
señor と同様に、相手の名前を認識している場合には【señora+名字】で表されますが、名前がわからない時には señora のみで呼びかけます。
Funcionario: Buenas tardes, señora, ¿en qué puedo ayudarla?
ブエナス タルデス, セニョーラ, エン ケ プエド アユダルラ?
役所の公務員: こんにちは、ご婦人。何かお手伝いいたしましょうか?
Clienta: Me he mudado y quiero cambiar la información en el registro.
メ エ ムダード イ キエロ カンビアール ラ インフォルマシオン エン エル レヒストロ
客: 引っ越してきたので住民登録を変更したいのですが。
Funcionario: Tiene que subir a la segunda planta y coger un número.
ティエネ ケ スビール ア ラ セグンダ プランタ イ コヘール ウン ヌメロ
それなら2階に上がって番号をお取りください。
Clienta: Muchas gracias.
ムーチャス グラシアス
ありがとうございました。
Dependiente: ¿Qué desea tomar, señora?
ケ デセア トマール, セニョーラ
カフェ店員: 何になさいますか、ご婦人。
Clienta: Un café solo, por favor.
ウン カフェ ソロ, ポル ファボール
客: エスプレッソをください。
Dependiente: Si me lo permite, le recomiendo que pruebe nuestra nueva tarta de limón.
シー メ ロ ペルミテ, レ レコミエンド ケ プルエベ ヌエストラ ヌエバ タルタ デ リモン
もしよろしけば、新作のレモンケーキもいかがでしょうか。
Clienta: Suena bien, tráigame un trozo de tarta de limón con el café.
スエナ ビエン, トライガメ ウン トロソ デ タルタ デ リモン コン エル カフェ
いいわね。ではコーヒーと一緒にそのレモンケーキもお願いするわ。
Clienta: Vengo a recoger un pedido. Este es mi número.
ベンゴ レコヘール ウン ペディード. エステ エス ミ ヌメロ
客: 注文したものを受け取りにきました。これが私の番号です。
Dependiente: Déjeme que lo busque. (…) Todavía no ha llegado.
デハメ ケ ロ ブスケ. トダビア ノー ア ジェガード
店員: お探ししますね。…まだ届いていないようですね。
Clienta: ¡No me diga! ¡Qué desastre!
ノー メ ディガ! ケ デサストレ
そんな!なんてこと!
Dependiente: Lo siento mucho, señora, la avisaremos en cuanto llegue.
ロ シエント ムーチョ, セニョーラ, ラ アビサレモス エン クアント ジェゲ
申し訳ございません、ご婦人。こちらに届きましたらご連絡致します。
señorita(セニョリータ)
相手が未婚の女性なら、敬称は señrita 。まだ学生の身分である場合や、若い女性に対しては【señorita+名字】で表します。
¡Señorita Sánchez, qué alegría me da verla por aquí!
セニョリータ サンチェス, ケ アレグリア メ ダ ベルラ ポル アキ
サンチェスさん、ここでお会いできて嬉しです!
Dele recuerdos a la Señorita Gracia de mi parte, por favor.
デレ レクエルドス ア ラ セニョリータ グラシア デ ミ パルテ, ポル ファボール
グラシアさんにどうぞよろしくお伝えください。
A: Señorita González, ¿podría hablar con usted?
セニョリータ ゴンザレス, ポドリア アブラール コン ウステッ
ゴンザレスさん、お話してもよろしいですか?
B: Por supuesto, Señorita Bernal.
ポル スープエスト, セニョリータ ベルナル
もちろんいいですよ、ベルナルさん。
A: Tenemos que hacer unas modificaciones en el diseño del nuevo teléfono.
テネモス ケ アセール ウナス モディフィカシオネス エン エル ディセーニョ デル ヌエボ テレフォノ
新しい電話の設定にいくつか変更が必要です。
B: Vamos a mi despacho y hablamos tranquilamente.
バモス ア ミ デスパチョイ アブラモス トランキーラメンテ
わかりました、私のオフィスでその件についてゆっくり話しましょう。
名前がわからない時の señorita
なぜ既婚未婚で言い方を分けるのか?なぜ女性だけが2つの敬称があって男性は señor だけなのか?
そんな問いや論争によって「señorita は不要なのではないか」とスペインでは言われています。ですが伝統的な表現として、また愛嬌を込めた接し方として、現在でも日常的に使われています。
対面式の八百屋さんやお肉屋さんでは、店員さんがおばあちゃんに向かって 「¡Señorita!(お嬢さん)」と呼びかけていることも。それはあくまでも楽しく、親しみを込めた接客なのです。
Dependiente: ¿En qué puedo ayudarla, señorita?
エン ケ プエド アユダラ, セニョリータ?
ショップ店員: 何かお探しですか、お嬢さん。
Clienta: Necesito un cargador para este teléfono.
ネセシート ウン カルガドール パラ エステ テレフォノ
客: この電話の充電器がほしいのですが。
Dependiente: Ahora mismo le traigo uno.
アオラ ミズモ レ トライゴ ウノ
今お持ちしますね。
Clienta: Gracias.
グラシアス
ありがとうございます。
Clienta: ¡Buenos días!
ブエノス ディアス!
客: おはようございます!
Dependiente: Buenos días, señorita, ¿qué le traigo?
ブエノス ディアス, セニョリータ, ケ レ トライゴ?
レストラン店員: お嬢さん、何かお持ちしましょうか。
Clienta: Estoy esperando a una amiga, pediré cuando llegue.
エストイ エスペランド ア ウナ アミーガ, ペディレ クアンド ジェゲ
あと1人友達を待っているので、彼女が来たら注文します。
Dependiente: Como usted quiera, señorita.
コモ ウステッ キエラ, セニョーラ
ご希望通り承知しました、お嬢様。
Clienta: Disculpe, señorita, tiene esta camisa en otro color.
ディスクルペ, セニョリータ, ティエネ エスタ カミサ エン オートロ コロール
客: すみません、店員さん、このシャツの色違いはありますか?
Dependiente: ¿Qué talla necesita, señorita?
ケ タジャ ネセシータ, セニョリータ
ショップ店員: サイズはいくつがご希望ですか、お嬢さん。
Clienta: La talla M.
ラ タジャ エメ
Mサイズで。
Dependiente: Voy a mirar qué colores tenemos.
ボイ ア ミラール ケ コローレス テネモス
何色の在庫があるか見てきますね。
Sr. / Sra. / Srta. + 名字/フルネーム
手紙や書類で宛名を記載する時には、señor/señora/señorita を略した表記 Sr. Sra. Srta. を名字またはフルネームの前につけます。
敬称を付けて宛名を書く時には、省略形を示すピリオドを最後に付けることを忘れずに。
Sr.を使った手紙の例文
次の例は手紙の宛先の書き方です。家族や親友に対しては敬称を付ける必要がありませんが、仕事相手やフォーマルな形式では宛名の前に敬称を付けましょう。
Sr. Raúl García Fernández
Departamento de Calidad
Yogures Castillo S.A.
Avenida de los Castaños, 15
47014 Valladolid
《宛名》ラウル グラシア フェルナンデス殿
《部署》品質部門
《会社名》ヨーグレス カスティージョ株式会社
《住所》ロス カスターニョス通り 15番地
《郵便番号》47014
(県》バジャドリード
Sra.を使ったメールの例文
次の文はメール文書の一例です。公式文書や病院からの連絡などには名前の前に敬称が付けられています。
Sra.Laura Mendoza Pérez:
Los resultados de sus análisis han sido enviados a su médico de cabecera.
Puede solicitar una cita con él por teléfono o en la página web del servicio de salud.
ラウラ メンドーサ ペレス様
検査結果は担当医に送信されました。
電話または医療サービスのウェブサイトで診断日を予約できます。
Srta.を使った書類の例文
次の文は学生宛の文書の一例です。このように、学生の女性に対しては、名前の前に Srta. が付きます。(男子学生への敬称は大人の男性と同じ Sr. です。)
Srta: Carla Segovia Padilla
Tenemos el placer de anunciarle que la beca que había solicitado le ha sido concedida.
En las fechas abajo indicadas deberá acudir a la secretaría de la universidad para facilitarnos sus datos bancarios.
※フォーマルな文書では敬称のあとにピリオド(.)ではなくコロン(:)が使われています。
カルラ セゴビア パディージャ様
ご希望の奨学金が授与されたことをお知らせいたします。
下記日時に大学事務局にて銀行口座の詳細を提出してください。
don / doña + 名前
don/doña は、高位の人や尊敬する人、年配の人などを敬う言葉です。男性には don、女性には doña。他の敬称とは違い、名字ではなく下の名前の前に付くのが特徴です。
この敬称は古い伝統に基づくもので、現在では一般的によく使われているわけではありません。ただ、立場のある人を敬う時や、行事などで重鎮を呼ぶ時などには今でも使われています。
don(ドン)の使用例
Buenos días, Don Antonio. ¿Tomará lo de siempre?
ブエノス ディアス, ドン アントニオ. トモラ ロ デ シエンプレ?
おはようございます、アントニオ様。いつものものをご注文されますか?
Tenemos que avisar a Don Javier, el portero, para que limpie el portal.
テネモス ケ アビサール ア ドン ハビエル, エル ポルテロ, パラ ケ リンピエ エル ポルタル
ドアマンのハビエス氏に玄関を掃除するように言わなければならない。
Trate bien a Don Pedro, es nuestro mejor cliente.
トラテ ビエン ア ドン ペドロ, エス ヌエストロ メホール クリエンテ
ペドロ様に丁寧に対応してくださいね。とても大切なお客様ですから。
El embajador de Argentina, el Sr. Don Carmelo Peña del Río, no podrá asistir al evento.
エル エンバハドール デ アルヘンティーナ, エル セリョール ドン カルメロ ペーニャ デル リオ, ノー ポドラ アシスティール アル エベント
アルゼンチン大使のカルメロ ペーニャ デ リオ氏はイベントに参加できません。
¿Conoces la canción del Sr. Don Gato?
コノセス ラ カンシオン デル セニョール ドン ガト
ガトさんの曲をご存知ですか?
doña(ドーニャ)の使用例
Adiós, Doña Luisa. Esperamos verla pronto por aquí.
アディオス, ドーニャ ルイサ. エスペラモス ベルラ プロント ポル アキ
さようなら、ルイサ様。また近いうちにお会いできることを楽しみにしています。
Doña Inés es la profesora más antigua de esta escuela.
ドーニャ イレス エス ラ プロフェソーラ マス アンティグア デ エスタ エスクエラ
イレスさんはこの学校の最年長教師です。
Esta mesa está reservada para Doña Laura y Doña Alba.
エスタ メサ エスタ レゼルバーダ パラ ドーニャ ラウラ イ ドーニャ アルバ
このテーブルはラウラさんとアルバさんのために予約されています。
Antonio, te presento a Doña Marta, la encargada de los voluntarios nuevos.
アントニオ, テ プレゼント ア ドーニャ マルタ, ラ エンカルガーダ デ ロス ボルンタリオス ヌエボス
アントニオさん、新しくボランティアの責任者に就任されたマルタさんをご紹介します。
La presidenta del club, la Sra. Doña Rosa Prieto Águilas, presidirá el acto.
ラ プレジデンタ デル クルブ, ラ セニョーラ ドーニャ プリエト アギラス, プレシディラ エル アクト
クラブの会長であるロサ プリエト アギラスさんがこの企画を主宰しています。
doctor / doctora + 名字
医者や教授など専門家たちへの敬称が doctor(男性)/ doctora(女性)です。略した表記は Dr. / Dra. となります。
Dr. /Dra.の使用例
Disculpe, doctor, ¿cuándo me tomo estas pastillas?
ディスクルペ, ドクトール, クアント メ トモ エスタス パスティージャス?
すみません、先生。この薬はいつ飲めばいいですか?
Muchas gracias por su ayuda, doctora, ya me siento mucho mejor.
ムーチャス グラシアス ポル スー アユーダ, ドクトーラ, ジャ メ シエント ムーチョ メホール
先生、大変ありがとうございました。おかげで体調が良くなりました。
El Dr. Yáñez está en el quirófano. Cuando salga, le diré que ha llamado.
エル ドクトール ジャネス エスタ エン エル キロファノ. クアンド サルガ, レ ディレ ケ ア ジャマード
ヤニェス医師は手術中です。終わり次第、あなたからお電話があったことを伝えます。
La Dra. Benito está especializada en cataratas. Está usted en buenas manos.
ラ ドクトーラ ベニート エスタ エスペシアリサーダ エン カタラタス. エスタ ウステッ エン ブエナス マノス
ベニート医師は白内障を専門医です。(彼に診てもらえば)あなたはきっと良くなりますよ。
Dra. Díaz, la llaman de recepción.
ドクトーラ ディアス,
ディアス医師、受付からお電話です。
スペイン語の敬称に関わる会話例
最後に、敬称を使った実際の会話例を見ていきましょう。どこにどんな敬称を付けているか注目しながら読んでみてください。
Kenji:¡Buenos días, señor Pérez! ¿Qué tal? ¡Cuánto tiempo sin verlo!
ブエノス ディアス, セニョール ペレス! ケ タル? クアント ティエンポ シン ベルロ!
おはようございます、ペレスさん。お久しぶりです。
Sr.Pérez:¡Buenos días, Kenji! Es que he pasado dos meses en Japón. ¿Qué tal todo por aquí?
ブエノス ディアス, ケンジ! エス ケ エ パサード ドス メセス エン ハポン. ケ タル トド ポル アキ?
おはよう、けんじくん。僕は2ヶ月日本に出張に行っていたんだよ。どうだい、すべて順調かい?
Kenji:Muy bien
ムイ ビエン
はい、順調です。
Sr.Pérez:Te presento al doctor Evans, que ha venido de Inglaterra para trabajar en el laboratorio.
テ プレゼント アル ドクトール エバンス, ケ ア ベニード デ イングラテラ パラ トラバハール エン エル ラボラトリオ
君にエバンス教授を紹介するよ。研究の仕事でイギリスからいらしているんだ。
Evans:Encantado. Yo no hablo mucho español.
エンカンタード. ジョ ノー アブロ ムーチョ エスパニョール
初めまして。私はあまりスペイン語ができないんですよ。
Kenji: Mucho gusto, doctor Evans. Habla muy bien. Si necesita cualquier cosa, no dude en decírmelo. También puede hablarme en inglés.
ムーチョ グスト, ドクトール エバンス. アブラ ムイ ビエン. シー ネセシータ クアールキエル コサ, ノー デゥーデ エン デシルメロ. タンビエン プエデ アブラルメ エン イングレス.
初めまして、エバンス教授。いえいえ、お上手ですよ。何か必要なことがあれば遠慮なくおっしゃってくださいね。英語でもかまいませんので。
おわりに
相手に対して敬意を示す敬称は、さまざまなシーンで使われます。公共の場やホテルなどでは自分が敬称で呼ばれ、丁寧な対応を実感する機会もあることでしょう。
礼儀をもって人と接するというのは、国や年齢が違っても変わらず大切なことですね。