「(女性が)きれいだ」という意味の形容詞“guapa”、”Es guapa.” と“Está guapa.”で少し意味が違うのをご存知でしたか?
スペイン語の形容詞は、動詞”ser”に付くか”estar”に付くかで、意味が変わってくることがあります。
今日は”ser”と”estar”の使い分けを学習しましょう!
スペイン語初心者必見!’ser’と’estar’の正しい使い方
目次
“ser”と”estar”の基本
まず、“ser”と”estar”がそれぞれ持つ意味を見てみましょう。
ser…備わっている性質、変化しないもの
estar…一時的な状態、変化するもの
“ser”は元来の性質を表す時に使用するので、”Es guapa.”といえば、「彼女は(生まれつき、いつも)きれいだ」という意味になります。
それに対して”estar”は、一時的な状態を表すので、“Está guapa”は、「彼女は(おめかしなどをして)きれいだ」という意味なります。
性質を現す”ser”
Juan: No me gusta la verdura.
野菜は好きじゃないんだ。
Taro : ¿Por qué? Es rica.
なんで?おいしいのに。
太郎は、野菜の一般的な「性質」として「野菜はおいしいものだ」といっているので、ここでは”ser”が使われています。
その時の状態を表す”estar”
Juan: ¿Qué tal? ¿Te gusta?
どう?おいしい?
Taro : Sí, la carne está riquísima.
うん、肉が最高だよ!
太郎は、食べている「肉」についてその時の状態を述べているので、ここでは”estar”が使われています。
このように、その時に食べている物に対する感想を述べるときは”estar”が多く使われます。
備わっている性質」を表す”ser”
Juan: Mi primo tiene dos años y ya sabe el abecedario.
僕のいとこは2歳でもうABCが分かるんだ。
Taro : ¿Ya? Es muy listo, ¿verdad?
もう?すごく賢いんだね。
形容詞”listo”は、”ser”と共に使われると「賢い」という意味になります。ここでは、「頭がよい」という「備わっている性質」を表しています。
一時的な状態」を指す”estar”
次に、”estar”の場合を見てみましょう。
Juan: ¿Estás listo? ¡Vamos!
準備はできた?行こう!
Taro :¿Ya? Espera un momento.
もう?ちょっと待ってよ。
形容詞”listo”は、”estar”と共に使われると「準備ができた」という意味になります。ここでは「準備ができている」という「一時的な状態」を指すため”estar”が使用されています。
“listo”の他にも、例えば形容詞”nervioso”は、”ser nervioso”「=(性格が)神経質だ)」と”estar nervioso”「=(今の状態は)イライラしている」のように、”ser”か”estar”どちらと共に使われるかによって意味が変わる単語があります。
おわりに
いかがでしたか?”ser”と”estar”、最初は使い分けるのは難しいですが、色々な例文を見て感覚をつかんでみてくださいね。