【決定版】使えるスペイン語フレーズ集|挨拶・感謝・食事・恋愛まで完全網羅!(カタカナ付)
¡Hola!(オラ!) 太陽と情熱の言語、スペイン語。スペインはもちろん、メキシコ、アルゼンチン、ペルーなど、中南米の多くの国々で話されており、世界で最も話者人口の多い言語の一つです。その明るくリズミカルな響きに魅力を感じ、学んでみたいと思っている方も多いのではないでしょうか?
「でも、文法が難しそう…」「何から始めればいいかわからない…」そんな初心者の方でも大丈夫! スペイン語のコミュニケーションは、難しい文法を知らなくても、いくつかの基本的な「決まり文句」=フレーズを知っているだけで、ぐっと楽しく、スムーズになります。
この記事では、挨拶、感謝、謝罪といった基本中の基本から、お祝い、食事、褒め言葉、さらには恋愛表現まで、様々な場面で「使える」スペイン語のフレーズを厳選し、カタカナでの読み方(目安)付きでご紹介します。これさえ読めば、スペイン語圏の人々との出会いがもっと豊かになること間違いなし!
このフレーズ集で、あなたは…
- 基本的な挨拶(出会い・別れ・時間帯別)を自信を持って言えるようになります。
- 「はい/いいえ」「ありがとう」「ごめんなさい」など、会話に必須の表現をマスターできます。
- お祝いの言葉を場面に応じて使い分けられるようになります。
- 食事の席で使える便利なフレーズ(いただきます、乾杯、美味しい、ごちそうさま等)がわかります。
- 人を褒める言葉や、好意・愛情を伝える表現を学べます。
- 旅行や日常会話で役立つ様々な便利フレーズを知ることができます。
- カタカナ読みを参考に、スペイン語の音に親しむことができます。
さあ、たくさんのフレーズに触れて、スペイン語の豊かな表現の世界を体験してみましょう!
目次
- 1 スペイン語の扉を開く!まずは基本の挨拶から
- 2 これだけは絶対に覚えたい!スペイン語会話の超・基本フレーズ7選
- 2.1 1. 「はい」:Sí (スィ) – 肯定の返事
- 2.2 2. 「いいえ」:No (ノ) – 否定の返事
- 2.3 3. 「お願いします」:por favor (ポル ファボール) – 丁寧さを添える言葉
- 2.4 4. 「ありがとう」:Gracias (グラシアス) – 感謝の基本
- 2.5 5. 「本当にありがとう」:Muchas gracias (ムーチャス グラシアス) – より強い感謝
- 2.6 6. 「どういたしまして」:De nada (デ ナーダ) – 感謝へのスマートな返答
- 2.7 7. 「ごめんなさい」:Lo siento (ロ シエント) / Perdón (ペルドン) – 謝罪の言葉
- 3 出会いの数だけ挨拶がある!状況に応じた挨拶をマスターしよう
- 4 別れ際の挨拶も完璧に!「さようなら」「またね」のバリエーション
- 4.1 一番カジュアル!「またね!」¡Chao! (チャオ)
- 4.2 一般的な「さようなら」:Adiós (アディオス)
- 4.3 またすぐに会う時に:「また後で」 Hasta luego (アスタ ルエゴ)
- 4.4 明日会う約束なら:「また明日」 Hasta mañana (アスタ マニャーナ)
- 4.5 その他の「また〜に」表現:Hasta pronto / Hasta el lunes / Hasta la próxima semana
- 4.6 温かいお別れの言葉:「ゆっくり休んでね」 ¡Qué descanses! (ケ デスカンセス)
- 4.7 親しい人への「おやすみ」:「良い夢を」 ¡Dulces sueños! (ドゥルセス スエニョス)
- 5 初対面でも安心!スペイン語で簡単な自己紹介
- 6 相手を気遣う一言!「元気ですか?」と調子を尋ねるフレーズ
- 7 お祝いの気持ちを伝えよう!「おめでとう」の表現
- 8 特別な日の挨拶!クリスマス&新年のフレーズ
- 9 食事がもっと楽しくなる!食卓で使える便利フレーズ集
- 10 褒め言葉で距離を縮める!人や物を褒めるフレーズ
- 11 好きから愛してるまで!好意・愛情を伝えるフレーズ
- 12 旅行や日常で役立つ!その他の便利フレーズ
- 13 【重要】発音のヒント:カタカナ読みからステップアップ!
- 14 まとめ:挨拶とフレーズはコミュニケーションの扉!恐れずスペイン語を使ってみよう!
スペイン語の扉を開く!まずは基本の挨拶から
どんな言語学習も、まずは挨拶から。スペイン語圏を訪れたり、スペイン語を話す人と出会ったりした時に、笑顔で挨拶ができれば、そこから素敵なコミュニケーションが始まるかもしれません。
これだけは絶対に覚えたい!スペイン語会話の超・基本フレーズ7選
挨拶の前に、会話の土台となる、絶対に欠かせない基本的な応答や表現を7つご紹介します。
1. 「はい」:Sí (スィ) – 肯定の返事
肯定の「はい」。アクセント記号が付いた「í」を意識して、少し伸ばし気味に「スィー」と発音すると良いでしょう。
2. 「いいえ」:No (ノ) – 否定の返事
否定の「いいえ」。英語と同じ綴り・意味なので覚えやすいですね。はっきりと「ノ」と発音します。
3. 「お願いします」:por favor (ポル ファボール) – 丁寧さを添える言葉
英語の “Please” に相当。依頼や注文をする際に付け加えると、ぐっと丁寧になります。「ファボール」のように、「ボ」にアクセント。
例:La cuenta, por favor. (ラ クエンタ, ポル ファボール) – お会計、お願いします。
4. 「ありがとう」:Gracias (グラシアス) – 感謝の基本
感謝の基本表現。「グラシアス」と「ラ」にアクセント。日常のあらゆる場面で使います。
5. 「本当にありがとう」:Muchas gracias (ムーチャス グラシアス) – より強い感謝
「Muchas」は「たくさんの」という意味。「たくさんの感謝」=「本当にありがとう」。より深い感謝を示したい時に使います。「ムーチャス」と「グラシアス」にアクセント。
6. 「どういたしまして」:De nada (デ ナーダ) – 感謝へのスマートな返答
「Gracias」と言われたら、「いえいえ、大したことないですよ」というニュアンスで返します。「ナーダ」にアクセント。
7. 「ごめんなさい」:Lo siento (ロ シエント) / Perdón (ペルドン) – 謝罪の言葉
軽い謝罪(ぶつかった時など)や呼びかけには「Perdón (ペルドン)」、より真剣な謝罪や同情を示す場合は「Lo siento (ロ シエント)」が使われることが多いです。

時間に合わせて挨拶を使い分けよう!
出会いの数だけ挨拶がある!状況に応じた挨拶をマスターしよう
基本的な応答表現を覚えたら、いよいよ挨拶です。時間帯や相手によって適切な挨拶を選びましょう。
万能カジュアル挨拶:「やあ!」 ¡Hola! (オラ)
¡Hola!
(オラ)
時間や相手を選ばず、最も気軽に使え、最もよく聞く挨拶です。親しい間柄ではこれでOK! Hは発音しないので注意。
朝の爽やかな挨拶:「おはようございます」 Buenos días (ブエノス ディアス)
Buenos días
(ブエノス ディアス)
朝(~正午頃まで)の丁寧な挨拶。「良い一日」という意味。
昼下がりの挨拶:「こんにちは」 Buenas tardes (ブエナス タルデス)
Buenas tardes
(ブエナス タルデス)
昼過ぎ~夕方(日が暮れるまで)の丁寧な挨拶。「良い午後」という意味。
夜の挨拶:「こんばんは / おやすみなさい」 Buenas noches (ブエナス ノーチェス)
Buenas noches
(ブエナス ノーチェス)
日が暮れてからの丁寧な挨拶。「こんばんは」と寝る前の「おやすみなさい」の両方を兼ねます。「良い夜」という意味。
【文法ポイント】Buenos と Buenas の違い(名詞の性)
「良い」を意味する形容詞 “bueno” は、後ろに来る名詞の性(男性/女性)と数(単数/複数)に合わせて形が変わります。
- días (日) は男性名詞複数 → Buenos
- tardes (午後), noches (夜) は女性名詞複数 → Buenas
スペイン語文法の基礎となるルールです。
別れ際の挨拶も完璧に!「さようなら」「またね」のバリエーション
出会いがあれば別れもあります。別れ際の挨拶も状況に合わせて使い分けましょう。
一番カジュアル!「またね!」¡Chao! (チャオ)
¡Chao!
(チャオ)
親しい間柄で使う「バイバイ!」「またね!」。イタリア語とは違い、別れ際にのみ使います。
一般的な「さようなら」:Adiós (アディオス)
Adiós
(アディオス)
少し改まった「さようなら」。フォーマルな場面や、しばらく会わないかもしれない相手にも使えます。
またすぐに会う時に:「また後で」 Hasta luego (アスタ ルエゴ)
Hasta luego
(アスタ ルエゴ)
「また後でね」という意味で、次にいつ会うか決まっていなくても使える非常に便利な表現。日常で最もよく使われる別れの挨拶の一つです。
明日会う約束なら:「また明日」 Hasta mañana (アスタ マニャーナ)
Hasta mañana
(アスタ マニャーナ)
明日会うことがわかっている相手への「また明日!」。
その他の「また〜に」表現:Hasta pronto / Hasta el lunes / Hasta la próxima semana
「Hasta + [時]」で応用可能。
- Hasta pronto (アスタ プロント): またすぐにね
- Hasta el lunes (アスタ エル ルネス): また月曜日に
- Hasta la próxima semana (アスタ ラ プロキシマ セマーナ): また来週
温かいお別れの言葉:「ゆっくり休んでね」 ¡Qué descanses! (ケ デスカンセス)
¡Qué descanses!
(ケ デスカンセス)
夜の別れ際や、疲れている相手にかける言葉。「お疲れ様」のようなニュアンスも。
親しい人への「おやすみ」:「良い夢を」 ¡Dulces sueños! (ドゥルセス スエニョス)
¡Dulces sueños!
(ドゥルセス スエニョス)
家族や恋人への愛情のこもった「おやすみなさい」。「甘い夢を」が直訳。

初対面では Mucho gusto! や Encantado/a! で挨拶
初対面でも安心!スペイン語で簡単な自己紹介
初めて会った人には、挨拶の後に簡単な自己紹介ができると良いでしょう。
「はじめまして」: ¡Mucho gusto! (ムーチョ グスト) / Encantado/a (エンカンタード/ダ)
- ¡Mucho gusto! (ムーチョ グスト): 一番一般的で、性別問わず使えます。
- Encantado (エンカンタード): 男性が使う「はじめまして(お会いできて光栄です)」。
- Encantada (エンカンターダ): 女性が使う「はじめまして(お会いできて光栄です)」。
「Mucho gusto」と言われたら、「Igualmente (イグアルメンテ) – こちらこそ」と返すのが一般的です。
「私の名前は~です」: Soy ~ (ソイ 〜) / Me llamo ~ (メ ジャモ 〜)
- Soy [名前]. (ソイ [名前]): シンプルで一般的。「私は~です」
- Me llamo [名前]. (メ ジャモ [名前]): 「私の名前は~です」。こちらも一般的。
「私は〜です(職業・国籍など)」: Soy ~ (ソイ 〜)
職業や国籍なども「Soy + [名詞]」で表現できます。
- Soy estudiante. (ソイ エストゥディアンテ) – 私は学生です。
- Soy japonés. (ソイ ハポネス) – 私は日本人です。(男性の場合)
- Soy japonesa. (ソイ ハポネサ) – 私は日本人です。(女性の場合)
「〜出身です」: Soy de Japón (ソイ デ ハポン)
「Soy de + [国名/都市名]」で出身を表します。
例:Soy de Tokio. (ソイ デ トキオ) – 東京出身です。
「スペイン語を勉強中です」: Estudio español (エストゥディオ エスパニョール)
「勉強する(estudiar)」の一人称単数形を使います。「エストゥディオ エスパニョール」にアクセント。
自己紹介の会話例
A: ¡Hola! Buenos días. Soy Kenji. Mucho gusto.
B: Buenos días. Encantada. Me llamo Sofia. ¿Es usted japonés? (エス ウステッ ハポネス? – あなたは日本人ですか? 丁寧形)
A: Sí, soy japonés. Soy de Osaka. (スィ, ソイ ハポネス. ソイ デ オサカ)
B: ¡Bienvenido! (ビエンベニード!) – ようこそ!
相手を気遣う一言!「元気ですか?」と調子を尋ねるフレーズ
挨拶の後に相手の調子を尋ねることで、会話がより自然に始まります。
カジュアルに:「元気?」 ¿Qué tal? (ケ タール)
¿Qué tal?
(ケ タール)
友人同士など、親しい間柄で使う最もカジュアルな「元気?」「調子どう?」。「¡Hola! ¿Qué tal?」とセットでよく使われます。
親しい相手に:「調子はどう?」 ¿Cómo estás? (コモ エスタス)
¿Cómo estás?
(コモ エスタス)
親しい相手(tú)に対する標準的な「元気?」。「estar」の二人称単数形。
丁寧に:「お元気ですか?」 ¿Cómo está? (コモ エスタ)
¿Cómo está?
(コモ エスタ)
目上の人や初対面の人(usted)に対する丁寧な「お元気ですか?」。
答え方いろいろ:「元気」「まあまあ」「良くない」
聞かれたら、自分の調子に合わせて答えましょう。
- Muy bien, gracias. (ムイ ビエン, グラシアス) – とても元気です、ありがとう。
- Bien. (ビエン) – 元気です。/ 良いです。
- Más o menos. (マソメノス) – まあまあです。
- Regular. (レグラール) – 普通です。
- Mal. (マル) – 悪いです。
- No muy bien. (ノ ムイ ビエン) – あまり良くないです。
聞き返す:「あなたは?」 ¿Y tú? / ¿Y usted?
答えた後は、相手にも聞き返すのがマナーです。
- 親しい相手へ:¿Y tú? (イ トゥ?)
- 丁寧な相手へ:¿Y usted? (イ ウステッ?)

¡Felicidades! ¡Feliz cumpleaños! – お祝いの言葉
お祝いの気持ちを伝えよう!「おめでとう」の表現
誕生日、結婚、卒業、昇進… 様々なお祝いの場面で使える「おめでとう」の表現です。
誕生日や結婚など、幸福を祝う時: ¡Felicidades! (フェリシダデス)
¡Felicidades!
(フェリシダデス)
「幸福」を意味する”felicidad”の複数形。誕生日、結婚、記念日など、相手の幸せそのものを祝う時に幅広く使えます。
例:¡Felicidades por tu boda! (フェリシダデス ポル トゥ ボダ!) – 結婚おめでとう!
誕生日専用のフレーズ: ¡Feliz cumpleaños! (フェリス クンプレアニョス)
¡Feliz cumpleaños!
(フェリス クンプレアニョス)
英語の “Happy Birthday!” に相当。「feliz」は「幸福な」、「cumpleaños」は「誕生日」という意味です。
合格、受賞、昇進など、達成を祝う時: ¡Felicitaciones! / ¡Enhorabuena!
-
¡Felicitaciones! (フェリシタシオネス)
「祝賀」を意味する”felicitación”の複数形。相手の努力や達成(合格、受賞、卒業、昇進など)を祝福する「おめでとう!」です。 -
¡Enhorabuena! (エノラブエナ)
こちらも達成を祝う「おめでとう!」「よくやった!」という意味で非常によく使われます。特にスペインでよく聞かれます。
例:¡Felicitaciones por tu graduación! (フェリシタシオネス ポル トゥ グラドゥアシオン!) – 卒業おめでとう!
例:¡Enhorabuena por el nuevo trabajo! (エノラブエナ ポル エル ヌエボ トラバホ!) – 新しい仕事おめでとう!
特別な日の挨拶!クリスマス&新年のフレーズ
季節の挨拶も覚えておくと、コミュニケーションが豊かになります。
¡Feliz Navidad!
(フェリス ナビダ)
「Navidad」は「生誕」を意味し、クリスマスを指します。「幸福なクリスマスを!」という意味です。
一緒に:¡Feliz Navidad y próspero Año Nuevo! (フェリス ナビダ イ プロスペロ アニョ ヌエボ!) – メリークリスマス、そして良い(繁栄する)新年を!
あけましておめでとう!: ¡Feliz Año Nuevo! (フェリス アニョ ヌエボ) – 発音注意!
¡Feliz Año Nuevo!
(フェリス アニョ ヌエボ)
「幸福な新年を!」という意味の新年の挨拶です。
【超・重要注意!】 「Año (年)」の「ñ」はニャ行の音です。もし「ñ」の上の波線(ティルデ)を忘れて「ano」と書いてしまうと、これは全く違う、非常に下品な意味(肛門)になってしまいます! 文字で書く際は絶対に間違えないように!!

¡Buen provecho! ¡Salud! ¡Qué rico! – 食事を楽しむフレーズ
食事がもっと楽しくなる!食卓で使える便利フレーズ集
美味しい料理を囲んでの会話は、どの国でも楽しいもの。食事の場面で使えるフレーズを覚えましょう。
「いただきます」にあたる言葉は?食事前の挨拶: ¡Buen provecho! / ¡Que aproveche!
日本語の「いただきます」に直接あたる決まった表現はスペイン語にはありませんが、食事を始める際によく使われる挨拶があります。
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¡Buen provecho! (ブエン プロベチョ)
直訳は「良い利益/効能を」。食事をする人に対して「美味しく召し上がれ」「食事を楽しんで」というニュアンスで使われます。自分が食べる時よりも、他の人が食べる時に言うことが多いです。レストランで料理が運ばれてきた時などに店員さんが言うことも。 -
¡Que aproveche! (ケ アプロベチェ)
「aprovechar(活用する、利用する)」を使った表現。「食事が(あなたの)役に立ちますように」→「しっかり食べて栄養にしてね」といったニュアンスで、「召し上がれ」の意味で使われます。「Buen provecho」とほぼ同じように使えます。 -
¡Vamos a comer! (バモス ア コメール)
「さあ、食べましょう!」と食事を始める合図として使えます。
もし誰かに “¡Buen provecho!” や “¡Que aproveche!” と言われたら、「Gracias (ありがとう)」「Igualmente (あなたもね)」と返すと良いでしょう。
「乾杯!」: ¡Salud! (サルー!) – 健康を願って
¡Salud!
(サルー!)
乾杯の時の一般的な掛け声です。「Salud」は「健康」という意味。お互いの健康を祝して杯を交わします。「ル」は少し舌を弾く感じで。
くしゃみをした人への「お大事に!」も ¡Salud!
面白いことに、スペイン語圏では誰かがくしゃみ(estornudo)をすると、周りの人が「¡Salud!」と声をかける習慣があります。これは「(くしゃみをしたけど)健康でありますように」→「お大事に」という意味です。もし言われたら「Gracias」と返しましょう。
美味しい!を伝える: ¡Qué rico/rica! / Está bueno/buena.
食事の感想を伝えるのは大切なコミュニケーションです。
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¡Qué rico/rica! (ケ リコ/リカ!)
「なんて美味しいんだ!」という感嘆表現。「rico/rica」は「美味しい」「豊かな」という意味の形容詞。食べ物(名詞)の性に合わせて、男性名詞ならrico、女性名詞ならricaを使いますが、単に「美味しい!」という感嘆なら男性形の「¡Qué rico!」がよく使われます。 -
Está bueno/buena. (エスタ ブエノ/ブエナ)
「美味しいです」。動詞「estar」+ 形容詞「bueno/buena(良い、美味しい)」。これも食べ物の性に合わせてbueno/buenaを使い分けます。(例:El vino está bueno. / La sopa está buena.) -
Me gusta. (メ グスタ)
「好きです」=「美味しいです」というニュアンスでも使えます。
口に合わない時は…: No me gusta. / Está malo/mala.
正直に言う場合もありますが、場面や相手への配慮も必要です。
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No me gusta. (ノ メ グスタ)
「好きではありません」=「口に合いません」。比較的柔らかい表現。 -
Está malo/mala. (エスタ マロ/マラ)
「良くない」「まずい」。直接的な表現なので、使う相手や状況を選びます。 -
Desagradable. (デサグラダブレ)
「不快な」「口に合わない」。これもかなり直接的です。
「ごちそうさま」にあたる感謝の言葉: Gracias por la comida.
Gracias por la comida.
(グラシアス ポル ラ コミーダ)
「食事をありがとう」という意味で、作ってくれた人やご馳走してくれた人への感謝を表します。日本語の「ごちそうさま」に最も近い表現です。
他にも、単に「Muchas gracias (とてもありがとう)」や、「Estaba muy rico/rica. (エスタバ ムイ リコ/リカ – とても美味しかったです)」と感想を述べることでも感謝の気持ちを伝えられます。
褒め言葉で距離を縮める!人や物を褒めるフレーズ
褒められて嬉しくない人はいません。相手や持ち物を褒める言葉も覚えてみましょう。
外見を褒める:「かっこいい/きれい」 Guapo/a (グアポ/グアパ)
Guapo / Guapa
(グアポ / グアパ)
主に人の外見的な魅力を褒める言葉。男性にはGuapo(ハンサム、イケメン)、女性にはGuapa(美人、きれい)を使います。「Eres muy guapo/a. (エレス ムイ グアポ/ア) – あなたはとてもかっこいい/きれいだね」のように使います。
「可愛い/素敵な」: Bonito/a (ボニート/ボニータ), Lindo/a (リンド/リンダ)
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Bonito / Bonita (ボニート / ボニータ)
人(特に女性や子供)や物に対して「可愛い」「きれい」「素敵な」という意味で広く使えます。英語の “pretty” に近い。 -
Lindo / Linda (リンド / リンダ)
「可愛い」「美しい」。Bonito/aと似ていますが、特に中南米でよく使われます。子供や動物、景色などにも使えます。
例:¡Qué vestido más bonito! (ケ ベスティード マス ボニート!) – なんて素敵なドレス!
例:Tu perro es muy lindo. (トゥ ペロ エス ムイ リンド) – 君の犬、すごく可愛いね。
物や状況を褒める:「素晴らしい!」 ¡Estupendo/a! / ¡Maravilloso/a!
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¡Estupendo/a! (エストゥペンド/ダ!)
「素晴らしい!」「見事な!」「最高の!」 -
¡Maravilloso/a! (マラビジョソ/サ!)
「素晴らしい!」「驚くべき!」(Maravilla = 驚異) -
¡Fantástico/a! (ファンタスティコ/カ!)
「素晴らしい!」「ファンタスティック!」 -
¡Genial! (ヘニアル!)
「最高!」「すごい!」「いいね!」カジュアルな場面でよく使われる便利な言葉。
例:La fiesta fue estupenda. (ラ フィエスタ フエ エストゥペンダ) – パーティーは素晴らしかった。
【文法注意】褒める対象に合わせて形容詞の性・数を一致させる!
これらの褒め言葉(形容詞)も、褒める対象(名詞)の性別・数に合わせて語尾を変化させる必要があります。(例:chico guapo, chica guapa, chicos guapos, chicas guapas)
好きから愛してるまで!好意・愛情を伝えるフレーズ
気になる相手や大切な人に、自分の気持ちを伝えるためのフレーズです。
「あなたが好き」(友達として、異性として): Me gustas (メ グスタス)
Me gustas (tú).
(メ グスタス (トゥ))
動詞「gustar」を使った表現。「私はあなたが好きです」という意味。友達としての好意の場合も、異性への好意の場合もあります。文脈や言い方で判断します。
「付き合ってください」: ¿Quieres ser mi novio/a?
相手が女性の場合: ¿Quieres ser mi novia? (キエレス セール ミ ノビア?)
相手が男性の場合: ¿Quieres ser mi novio? (キエレス セール ミ ノビオ?)
「私の恋人になりたいですか?」=「付き合ってください」という告白のフレーズ。「novia」は彼女、「novio」は彼氏。
「愛してる」: Te quiero (テ キエロ) – 幅広く使える愛情表現
Te quiero (mucho).
(テ キエロ (ムーチョ))
「querer」は「欲しい、~したい」という意味の動詞ですが、「愛してる、大好きだよ」という意味で広く使われます。恋人だけでなく、家族や親しい友人にも使えます。「mucho」を付けると「すごく愛してる/大好き」。
「愛してる」: Te amo (テ アモ) – より深く、真剣な愛情表現
Te amo.
(テ アモ)
「amar」は「愛する」という動詞。「Te quiero」よりも重みがあり、ロマンチックで深い愛情を表します。主に恋人や夫婦間で使われる、真剣な「愛しています」。
Te quiero と Te amo のニュアンスの違い
一般的に、Te quiero はより日常的で温かい「大好きだよ」「大切だよ」という感情、Te amo はより情熱的で深い「愛している」という感情を表すと言われます。使う相手や状況によって使い分けが必要です。
情熱的な表現:「あなたなしでは生きられない!」など
スペイン語らしい、より情熱的な愛情表現もあります。
- ¡No puedo vivir sin ti! (ノ プエド ビビール シン ティ!) – 君なしでは生きられない!
- ¡Me dejas sin aliento! (メ デハス シン アリエント!) – 君は僕を息もできなくさせる!(君に夢中だ!)
- Eres el amor de mi vida. (エレス エル アモール デ ミ ビーダ) – 君は私の人生の愛だ。(運命の人だ)
旅行や日常で役立つ!その他の便利フレーズ
これまでに紹介したもの以外にも、覚えておくと便利なフレーズをいくつかご紹介します。
自己紹介のおさらい
- ¡Mucho gusto! / Encantado/a. (はじめまして)
- Soy [名前]. / Me llamo [名前]. (私の名前は~です)
- Soy de [出身地]. (~出身です)
調子を尋ねる・答える
- ¿Qué tal? / ¿Cómo estás? / ¿Cómo está? (元気?/お元気ですか?)
- Muy bien. / Bien. / Más o menos. / Mal. (元気です/まあまあです/良くないです)
- ¿Y tú? / ¿Y usted? (あなたは?)
言語や理解について
- ¿Habla japonés/inglés? (日本語/英語を話せますか?)
- (Hablo) Un poco. (少しだけ話せます)
- No entiendo. (分かりません)
- Otra vez, por favor. (もう一度お願いします)
- Más despacio, por favor. (もっとゆっくりお願いします)
簡単な質問(これは何?どこ?いくら?など)
- ¿Qué es esto? (ケ エス エスト?) – これは何ですか?
- ¿Dónde está el baño? (ドンデ エスタ エル バニョ?) – トイレはどこですか?
- ¿Cuándo abre/cierra? (クアンド アブレ/シエラ?) – いつ開店/閉店しますか?
- ¿Quién es? (キエン エス?) – 誰ですか?
- ¿Por qué? (ポル ケ?) – なぜですか?
- ¿Cuánto cuesta? / ¿Cuánto es? (クアント クエスタ? / クアント エス?) – いくらですか?
【重要】発音のヒント:カタカナ読みからステップアップ!
繰り返しになりますが、カタカナはあくまで発音の「目安」です。より自然なスペイン語に近づくためには、以下の点を意識しましょう。
- アクセントを意識する: 強く読む場所が日本語と違うことが多いです。
- 特有の音に慣れる: Rの巻き舌、Jの喉の音、LL/Yの音、Ñのニャ行の音、発音しないHなど。
- 音声教材を活用する: ネイティブの発音を聞いて、リズムやイントネーションごと真似るのが最も効果的です。
まとめ:挨拶とフレーズはコミュニケーションの扉!恐れずスペイン語を使ってみよう!
挨拶から感謝、お祝い、食事、恋愛表現まで、様々な場面で使えるスペイン語のフレーズをご紹介しました。これだけ覚えれば、基本的なコミュニケーションはかなり取れるようになるはずです。
大切なのは、完璧な文法や発音を気にしすぎず、まずは勇気を出して使ってみること。笑顔で挨拶したり、「Gracias!」と感謝を伝えたりするだけでも、相手との距離はぐっと縮まります。
スペイン語圏の文化は、人との繋がりやコミュニケーションを大切にする文化です。ぜひ、覚えたフレーズを積極的に使って、スペイン語での交流を楽しんでください。あなたの世界が、きっともっと豊かに、カラフルになるはずです。
¡Animo! (アニモ! – 頑張って!)