スペイン語の愛称と縮小辞:親しさと可愛さを表現する方法

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スペイン語では、親しみを込めて誰かを呼ぶ際に様々な方法があります。その中でも特に注目されるのが「縮小辞を使った愛称」という方法です。この記事では、スペイン語の縮小辞について詳しく解説していきます。縮小辞は、名詞や形容詞・副詞の語尾を変化させて「小ささ」や「可愛さ」を表現する接辞です。その活用方法や例文を紹介し、最後には愛称にも使用される縮小辞の魅力についても触れます。

¡Hola todos! 親しみをこめて誰か を愛称で呼ぶとき、スペイン語にはいろいろなバリエーションがあります。

今日はその中の一つ、「縮小辞を使った呼び方」を見ていきたいと思います。

スペイン語の愛称と縮小辞:親しさと可愛さを表現する方法

縮小辞での呼び方

(Taro se ha encontrado con Juan ;太郎はフアンに会いました。

Taro : ¡Hola Juan! ¿Qué tal?

やあフアン。元気?

Juan: ¡Hola Tarito! Bien. ¿Tú?

やあ太郎くん!とても元気だよ。太郎は?

Taro : Bien también. ¡Pero qué calor hace!

僕も元気だよ。でもとても暑いね。

Juan : ¿Verdad? Hace un calor insoportable.

だよね。我慢できない暑さだよ。

縮小辞とは

スペイン語にある「diminutivo(縮小辞)」。みなさんはご存知ですか?

スペインのダックスフントの隣で眠る赤ちゃん。

縮小辞とは、名詞や形容詞・副詞の語尾を変化させて、「小ささ」や「可愛さ」を表現する接辞のことです。

例えば、“Tengo un perro(わたしは犬を飼っています)” を縮小辞を使って表現すると、 “Tengo un perrito(わたしは子犬を飼っています)” という意味になります。

縮小辞の活用

基本的には語尾に ”-ito/a” をつけてつくられます。

単語の最後の文字が母音のときは、母音が消されて ”-ito/a” がつけられます。男性形・女性形の区別もあります。

ここで、いくつか例を見てみましょう。

pequeño → pequeñito

ahora   →  ahorita

casa   →  casita

縮小辞として “-cito/a “が使われる場合もあります。

最後が ”n” や ”r” で終わる単語には、 “-cito/a” がつけられることが多いです。例えば、 ”flor” は ”florecita” になります。

また、スペイン南部アンダルシア地方では、 ”-illo/a” という縮小辞が使われます。例えば、 ”poco” は ”poquillo” と言われたりします。

縮小辞の作り方は、国や地方によっても異なっていて、明確なルールで決められているのではありません。

慣用的に使われているものなので、たくさん聞いて耳になじませましょう。

愛称にも使用

木製のテーブルに座りながら赤ちゃんにキスをするスペインの夫婦。

より親しみをこめて誰かを呼ぶときに、名前に縮小辞をつけて呼ぶことがあります。

日本人の筆者も、現地のスペイン人に、名前に縮小辞をつけて呼ばれることがあります。

最初にとりあげた会話でも、 ”Taro” が ”Tarito” と呼ばれていたのにお気づきでしょうか。ここで、いくつか例を見てみましょう。

Pepe    → Pepito

Juan   → Juanito

Ana    → Anita

また、家族を呼ぶ際にも縮小辞が使用されます。例えば、「お母さん」はスペイン語で「Mamá(ママ)」「お父さん」は「Papá(パパ)」と呼ばれますが、「Mamita(マミータ)」や「Papita(パピータ)」と縮小辞化して呼ぶこともできます。これにより、家族同士の愛情や親密さを表現することができます。

おわりに

縮小辞は名詞や形容詞・副詞の語尾を変化させて「小ささ」や「可愛さ」を表現する接辞です。基本的には「-ito/a」を使用しますが、「-cito/a」や「-illo/a」も使われることがあります。また、縮小辞は愛称としても使用され、親しい関係の人々がお互いを呼ぶ際にも使われます。これにより、より親しみや愛情を表現することができます。

いかがでしたか?「親しさ」や「可愛さ」を表す縮小辞。ネイティブのように、縮小辞で誰かのことを呼んでみてください!

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マリア (María) この記事を書いた人

元・高校教師(主に歴史担当)であり、現在は日本でスペイン語・英語講師としても勤務しより良い教育実践を目指し、日本の教育制度についても学んでいます。スペイン政府機関セルバンテス文化センター(東京)認定のDELE試験官(全レベル A1~C2)及びAVEオンライン講師資格保持者です。
セルバンテス文化センターでの講師経験に加え、独立行政法人国際協力機構(JICA)、大手企業(丸紅、日野自動車等)、多数の語学学校で、日本人学習者に対する豊富な指導実績を有し専門知識に基づいた指導、教材作成、レッスンカリキュラム、講師育成など幅広い分野で活躍。

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