さあ、今日も元気にスペイン語でコミュニケーション!
「EMSは速くて確実」、そんな神話もスペインでは壊れつつあるのでしょうか。国外からの郵送物にかけられる「謎の課税」とは!?
スペインEMSの課税問題:国際郵便の落とし穴
郵便物への関税
会話
さっそく今日の会話をのぞいてみましょう!
Yurika: Otro aviso de la oficina de aduanas en Madrid… Me parece que este país intenta sacar dinero de cualquier cosa.
またマドリッドの税関から連絡がきたわ…この国はどんな方法を使ってでも収益を得たいらしいわね。
María: Cobrar impuestos al correo que viene del extranjero es muy típico.
国外からの郵送物に課税するっていうのは、典型的な手段よね。
Yurika: En la web de Correos dicen que sólo los paquetes con un valor superior a 45 euros tienen que pagar…
公式な情報では「45ユーロ以上の価格の国外からの移送物は課税対象」って言われてるけど…
María: Pero a veces también cobran las tasas a paquetes con menos valor; además, nadie explica bien cómo se calcula el valor del impuesto.
でも時々、それ以下の金額のものにも課税してくるわよね。しかも税額の内訳を、誰もちゃんと説明してくれないのよ。
Yurika: Esta vez dicen que hay que pagar 25 euros para recibir el paquete.
今回は、荷物を受け取るために25ユーロ払えって言っているわよ。
María: ¿Y cuánto vale el contenido del paquete?
で、小包の中身はいったいいくらなの?
Yurika: En total unos 1500 yenes, o sea más o menos 12 euros y pico.
全部で1500円、つまり、だいたい12ユーロちょっとね。
María: Qué raro… y, ¿con qué modalidad se ha enviado desde Japón?
変ね…日本からどの輸送方法で送られたの。
Yurika: Por EMS. Parece que el paquete es grande.
EMSよ。荷姿は大きいみたい。
María: Ah, eso. Es que “el valor de 45 euros” incluye el coste de envío.
ああ、それよ。「45ユーロの価格」って、郵送料も含めて計算しているのよ。
Yurika: Qué tramposos. Prácticamente ya no hay ninguna forma de mandar cosas desde Japón a España sin pagar en la aduana.
姑息だわ。事実上もう、日本から確実にものを送る方法が無いってことよ。
María: Este país quiere sacar dinero de donde sea con cualquier excusa.
どんな口実を付けても、国外からの利益を得ようとしているのよ。
この一言で壁を超える
la oficina de aduanas
税関
日本からの小包や封書は、おおかたマドリッドの税関を通るようです。
そしてここでアトランダムに止められた小包が「受け取り手数料請求」の対象に…。日本からの発送は、極力EMSを避けた方が吉のようです。
impuesto
税金
ちなみに、スペインのIVA(消費税:impuesto al valor añadido) は商品カテゴリーによってまちまちです。
一番高いのは、やはりタバコなどの嗜好品。20パーセントも課税されます。
つ・ぶ・や・き
スペイン在住者の近年の悩みといえば、やはり「マドリッドのaduana」でしょう。EU外からの輸送貨物に課税、徴収を請け負っている課税の代行会社からの連絡…
請求税額の内訳を確認ても誰も説明ができないなどなど…実に苦々しく、不透明なこのシステム!これも国をあげての不景気対策の一つのようです。