マリアとユリカの住むアパートは、秋まっただ中のようです。早速二人の会話を覗いてみましょう。
スペイン語の動詞”ir”を徹底解説:使い方と実践フレーズ集
コートを出そう
María: Cada vez va haciendo más frío…Voy a sacar mi abrigo ya.
だんだん寒くなってきたわ。コートを出そうっと。
Yurika: ¿Vas al cuarto del armario? Cuidado, allí el suelo está resbaladizo, no te vayas a caer.
棚のある部屋に行くの?気をつけて。あそこは床が滑りやすいから転ばないようにね。
María: ¡Ay! Casi se me van los pies. ¿Por qué aquí el suelo está tan deslizante?
わ!転ぶところだった。どうしてこの床はこんなに滑るの?
Yurika: Porque cae agua del aire acondicionado, y todavía está mojado.
ここにエアコンからの水が漏れているからよ。まだこぼれてきてるわ。
María: Bueno, vamos a secarlo con un paño. ¡Vete, agua! ¡Vete!
いいわ、雑巾で乾かしましょう。あっち行け、水!あっち行け!
Yurika: Parece que así va bien. Voy a secar yo también.
上手くいきそうね。私もやるわ。
María: Pues, qué edificio tan mal hecho y viejo. Parece que se va a ir abajo ya pronto.
まったく、この建物は造りが悪くて古いのよ。そのうち崩壊するわ。
Yurika: ¡Vamos! Luego hablamos con el dueño.
元気出して!あとで大家さんに話しましょう。
ir a ~するつもりだ
もうすっかりおなじみの「近未来」表現ですね。未来形よりも実行が確実で、時間の近い未来の予定を伝える時に使います。
María: ¿Qué vas a hacer este fin de semana?
今週末は何をするつもり?
Yurika: Voy a la librería. Luego tomaré algo en un bar cerca de allí.
本屋に行くわ。そのあとは本屋の近くのバルにでも寄ろうかしらね。
ir+現在分詞 ~しつつある
日本語の「だんだん~になってくる」にあたる表現です。「ir+過去分詞」では「~の状態にある」となり、状況が固定している意味になります。
María: Va siendo cada vez más popular estudiar inglés en España.
スペインでは、英語の勉強がだんだん流行りつつあるわ。
Yurika: Eso es bueno. Dentro de la UE los españoles van atrasados en inglés.
いいことね。EUの中でスペイン人の英語力は遅れているもの。
irse 出ていく、帰る
命令形の「¡Vete!」という使い方が、よく耳にされます。同じく命令形で「¡Vámonos!」では「さあ行こう!」という意味です。
María: Hace tan buen tiempo… aire fresco, el sol brillando, el cielo sin nubes…
こんなにいい天気…さわやかな空気、輝く太陽、雲ひとつない空…
Yurika: Hay que aprovechar un día tan bonito fuera. ¡Vámonos!
こんな日は外で楽しまなくちゃ。さあ出かけましょう!
ir bien 上手くいく
実際どこかに行くわけではなくても、物事が順調に「進む」意味で「行く(ir)」を使います。この動詞感覚は日本語と同じですね。
María: Faltan dos semanas para el examen de mi licencia. ¿Qué puedo hacer ahora?
資格試験まであと2週間しかない。今何ができるかしら?
Yurika: Lo mismo que haces siempre. Así todo irá bien.
いつも通りすごしなさいよ。そうすれば何だって上手くいくから。
つ・ぶ・や・き
基本的な語彙ほど、用途が広く、派生する意味も豊富な物ですね。「ir」もその一つ。多く使われるからこそ、活用も複雑になります。
覚えるのに時間のかかるのが不規則動詞・・・。でも学習が難しい分、この先便利に使えるのです!