アパートの階段がグラグラ。ユリカは大家さんを説得したようです。早速二人の会話を覗いてみましょう。
スペイン語のアスペクト“進行状況”
目次
~したところだ
María: Por poco me caigo en la escalera. Qué miedo he pasado…
もうちょっとで階段から落ちるところだった。怖かったわ…
Yurika: ¿Estás hablando de aquella escalera de la entrada cuyos pasamanos están medio rotos?
あの手すりが壊れかけた入口の階段のこと?
María: Exacto. Acabo de pasar por allí y casi me caigo.
そう。いまあそこを通ってきたところなんだけれど、転びそうになったわ。
Yurika: He oído que el dueño del edificio comenzará a arreglarlo esta tarde.
大家さんが今日の午後、その階段の修理を始めるそうよ。
María: Qué bien, tenía que haberlo hecho mucho antes.
それは良かった。もっと早くそうするべきだったのよね。
Yurika: Se lo he pedido al dueño muchas veces, y sigo pidiéndole que lo arregle cada vez que lo veo.
大家さんに会うたびに、修理してくれって頼み続けていたのよ。
María: Buen trabajo, Yurika. Entonces a partir de mañana ya podemos pasar tranquilamente.
よくやったわね、ユリカ。それじゃあ明日からは安心して通れるってわけね。
Yurika: Espero que sí. A ver cómo lo deja.
そうだといいわね。さて、どんなふうに直してくれるのかしら。
ワンポイント
acabar de +動詞の原型
~したところだ
似た語形で「acabar+動詞の進行形」は「~するまでに落ちぶれる、しまいには~してしまう」という意味です。
María: Acabo de beberme la quinta cerveza de hoy. Últimamente bebo demasiado.
今日5杯めのビールを飲んだところよ。このところ飲みすぎね。
Yurika: Acabarás gastándote todo el sueldo en cerveza. Ten cuidado.
しまいにはお給料を全部ビールにつぎ込むことになるわ。気をつけなさいよ。
medio 半ば、不完全に
進行中の動作がまだ完了していない時、あるいは量や質が中間値にある時など幅広く使用されます。
María: Cuando me he despertado esta mañana, me estaba medio cayendo de la cama.
今朝目が覚めたら、ベッドから落ちかけていたわ。
Yurika: Ibas a parar el despertador con los ojos medio abiertos, ¿verdad?
寝ぼけたままで、目覚まし時計を止めようとしたんでしょう?
comenzar a+動詞の原型
~し始める
同じく「始まる」という意味の「empezar」を使って、「empezar a+動詞の原型」でも同じ意味です。
María: Ha empezado a llover. No he traído el paraguas.
雨が降り始めたわ。傘は持ってこなかったわよ。
Yurika: Yo tampoco. Vamos a correr hasta nuestro piso.
私も。家まで走りましょう。
seguir+動詞の現在分詞
~し続ける
「seguir」は「続ける」「従う」「ついていく」という意味。「seguir+動詞の過去分詞」では「~したままの状態だ」と言う意味になります。
María: Sigue lloviendo muy fuerte, no podemos salir hoy.
こんなに強く雨が降り続けているわ。今日は出かけられないわね。
Yurika: Seguiremos viendo la televisión un par de horas más.
2時間以上も座ったままで、テレビを見ているのね。
つ・ぶ・や・き
「テンス(時制)」よりも少し細かい「アスペクト」という文法項目があります。現在・過去・未来の使い分けが「テンス」、アスペクトは“進行状況”です。
動作が始まったところなのか、途中なのか、完了なのか・・・などなど。微妙な使い分けをマスターして、表現の幅を広げましょう!