スペイン語で「顔」を使った表現:caraの意味と使い方

  1. スペイン語単語・活用

「cara(顔)を使うスペイン語の表現」について説明しています。導入部分では、ショッピング中にチップをねだられたユリカが怒っているシーンから始まります。その会話を通じて、「cara」の使用例が示されています。

ショッピング中にチップをねだられたユリカ。ご立腹です!早速二人の会話を覗いてみましょう。

スペイン語で「顔」を使った表現:caraの意味と使い方

怒っている顔

María: ¿Qué te ha pasado, Yurika? Tienes cara de estar muy enfadada.

ユリカ、どうしたの?怒っているように見えるわよ。

Yurika: Un vendedor de aquella tienda me ha pedido propina con toda la cara.

あの店の店員が私に、あからさまにチップを要求してきたのよ。

María: ¡Qué cara dura! No puedo creerlo. ¿Qué ha hecho él por tí?

ずうずうしいわね!信じられない。彼はあなたに何をしてくれたの?

Yurika: Estaba aguantando la puerta para que entrara, pero no hacía ninguna falta.

私が入る時にドアを押さえていたのよ。そんな必要なかったのに。

María: . Bueno, no pongas esa cara tan larga.

でもまあ、そんなに不機嫌な顔をしないでよ。

Yurika: Es que como fue de cara al público sentí vergüenza.

だって、公衆の面前で恥ずかしかったのよ。

María: Es su problema, no el tuyo. Estar a cara de perro no te hace bien.

れは彼の問題であって、あなたの問題じゃないわ。しかめ面は似合わないわよ。

Yurika: Bueno, intentaré olvidarlo.

まあね、忘れることにするわ。

ワンポイント

tener cara de~ ~のように見える

スペインのキッチンで母親の隣に女性が立っています。

直訳すると「~の顔を持っている」という意味になります。外観からその人の状態を推測する時に、便利な表現です。

María: Tienes cara de estar cansada. ¿Qué te ha pasado?

疲れているみたいね。どうしたの?

Yurika: No he comido nada desde anoche. Tengo náuseas.

昨日の夜から何も食べていないの。吐き気がするのよ。

cara dura ずうずうしい

「硬い顔」という直訳、転じて「ずうずうしい」という意味になります。日本語の「面の皮が厚い」にあたります。

María: Nuestro vecino está usando mi piscina de goma sin permiso.

ご近所さんが、私のゴムプールを無断で使っているわ。

Yurika: ¡Qué cara tan dura tiene! ¿Sin permiso…?

なんてずうずうしいの!断りも無くですって…?

cara larga 不機嫌な顔

スペインをイメージした馬のマスクをかぶった人物の白黒写真。

「長い顔」という表現で、「不機嫌そうな表情」を表します。確かに顔を縦に伸ばすと、不満そうな表情になりますね。

María: No puede ser. No había nada de lo que iba a comprar en el supermercado.

ありえないわ。スーパーで買おうと思っていたものが、全部売っていなかったの。

Yurika: Ah, por eso tienes esa cara tan larga.

ああ、だから不機嫌そうな顔なのね。

cara de perro しかめ面

「犬の顔」という表現で「しかめ面」を意味します。日本語の「ほえ面」とは違い、怒りを噛みしめている犬の顔を想像しましょう。

María: He pasado en frente de la oficina de empleo. Había mucha gente con cara de perro. 

職業安定所の前を通ったの。しかめ面をした人達がたくさん居たわ。

Yurika: Claro. El porcentaje de desempleo sube cada vez más.

当然よ。失業率はどんどん上がっているわね。

つ・ぶ・や・き

人間の体で一番目立つのは、何といっても「顔」。「顔」を使った慣用句も、スペイン語にはたくさん存在しますね。

「目は口ほどに物を言う」とは、良く言ったもの。発音や語彙だけでなく、表情にも気持ちを込めて、会話力アップです。

今回の記事を通じて、スペイン語の「cara(顔)」を使った表現について学びました。これらの表現は、人間の感情や状態を表すのに非常に役立ちます。これらの知識を活用することで、スペイン語のコミュニケーションがより豊かになります。これからもスペイン語学習を続けて、さらなる進歩を目指しましょう。

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マリア (María) この記事を書いた人

元・高校教師(主に歴史担当)であり、現在は日本でスペイン語・英語講師としても勤務しより良い教育実践を目指し、日本の教育制度についても学んでいます。スペイン政府機関セルバンテス文化センター(東京)認定のDELE試験官(全レベル A1~C2)及びAVEオンライン講師資格保持者です。
セルバンテス文化センターでの講師経験に加え、独立行政法人国際協力機構(JICA)、大手企業(丸紅、日野自動車等)、多数の語学学校で、日本人学習者に対する豊富な指導実績を有し専門知識に基づいた指導を提供します。

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