スペイン語の「de nada」: その意味と日常会話での使用例

  1. スペイン語の単語とフレーズ集|初心者・旅行で使える実践表現

さあ、今日も元気にスペイン語でコミュニケーション!今回のテーマは「nada」を使った色々な表現」。

今日のマリアとユリカは、無い無いづくしのようです。早速二人の会話を覗いてみましょう。

スペイン語の「de nada」: その意味と日常会話での使用例

あれも無い、これも無い

María: No hay nada para comer en la nevera. Dentro de nada voy a salir a hacer la compra.

冷蔵庫の中に何も食べるものが無いわ。すぐに買い物に行ってくる。

Yurika: Hoy tengo unas ganas enormes de comer gambas con champán, ¡más que nada en el mundo! ¿Puedes comprarlas?

今日は何よりも、シャンパンと一緒にエビを食べたい!買ってきてくれる?

María: Claro. ¿No quieres nada más?

もちろんよ。他には何も要らないの?

Yurika: No, gracias. Te agradezco que vayas a hacer la compra por mí.

いいえ、ありがとう。私のために買い物に行ってくれて、ありがたいわ。

María: De nada. Ah, he estado a nada de que se me olvide el monedero.

どういたしまして。あ、財布を忘れるところだった。

Yurika: Aquí está… ¡Anda, no tienes nada más que 5 euros!

はいどうぞ。あら、5ユーロしか持っていないのね!

María: Es verdad. No tengo suficiente para comprar gambas ni nada.

当だわ。エビだけ買うお金さえ、十分に持っていない。

Yurika: Yo voy contigo.

私が一緒に行くわよ。

ワンポイント

dentro de nada

すぐに

スペイン - スペインでハンドルに手を置いて車を運転する若い女性。

antes de nada」という似た表現もあります。“antes”を使った方が“dentro”よりも、切羽詰まったニュアンスを出せます。

María: Dentro de nada me iré a casa. Tengo náuseas…

もうすぐ家に帰るわ。吐き気がする…

Yurika: Volvamos antes de nada. Tienes la cara blanca.

今すぐ帰りましょうよ。顔が真っ青よ。

estar a nada de~

もうすこしで~するところだった

「危うく~するところだった」という表現です。「estar」の部分は、主語や時制に応じて活用させるのを忘れずに。

María: Estuve a nada de ser pillada por un coche.

もう少しで車にひかれるところだったわ。

Yurika: ¿Otra vez? Hace pocas semanas te pasó lo mismo.

また?ほんの数週間前にも同じことがあったわね。

ni nada

~さえも全くない

スペインのベッドの前で男性が黒い財布を持っています。

nada」の「無」のニュアンスを更に強調した使い方。主に口語で文末に置き、「本当に何もない」という意味を出します。

María: Este supermercado está fatal. No hay gambas ni nada.

このスーパーは最悪だわ。エビも何も無い。

Yurika: Tampoco hay champán… nada de nada.

シャンパンも無いし…何もかも無いわね。

nada menos que~

~に他ならない

比較的良い意味で「まさに~に他ならない」という表現です。量的な多さを強調した「~ほども」という使い方もあります。

María: ¿Cuánto costará el coche más caro del mundo?

世界で一番高い車って、いくらするのかしら。

Yurika: He oído que hay uno que cuesta nada menos que 1.700.000 dólares.

170万ドルもする車があるって聞いたわよ。

つ・ぶ・や・き

英語の「nothing」にあたる否定語「nada」。「どういたしまして」の「de nada」でお馴染みですね。

スペイン語は、良いことも悪いことも、強調しながら話しがち。「nada」は、そんなスペイン語らしさを演出できる、キーワードなのです。

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マリア (María) この記事を書いた人

元・高校教師(主に歴史担当)であり、現在は日本でスペイン語・英語講師としても勤務しより良い教育実践を目指し、日本の教育制度についても学んでいます。スペイン政府機関セルバンテス文化センター(東京)認定のDELE試験官(全レベル A1~C2)及びAVEオンライン講師資格保持者です。
セルバンテス文化センターでの講師経験に加え、独立行政法人国際協力機構(JICA)、大手企業(丸紅、日野自動車等)、多数の語学学校で、日本人学習者に対する豊富な指導実績を有し専門知識に基づいた指導、教材作成、レッスンカリキュラム、講師育成など幅広い分野で活躍。

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