さあ、今日も元気にスペイン語でコミュニケーション!今回のテーマは「nada」を使った色々な表現」。
今日のマリアとユリカは、無い無いづくしのようです。早速二人の会話を覗いてみましょう。
スペイン語の「de nada」: その意味と日常会話での使用例
目次
あれも無い、これも無い
María: No hay nada para comer en la nevera. Dentro de nada voy a salir a hacer la compra.
冷蔵庫の中に何も食べるものが無いわ。すぐに買い物に行ってくる。
Yurika: Hoy tengo unas ganas enormes de comer gambas con champán, ¡más que nada en el mundo! ¿Puedes comprarlas?
今日は何よりも、シャンパンと一緒にエビを食べたい!買ってきてくれる?
María: Claro. ¿No quieres nada más?
もちろんよ。他には何も要らないの?
Yurika: No, gracias. Te agradezco que vayas a hacer la compra por mí.
いいえ、ありがとう。私のために買い物に行ってくれて、ありがたいわ。
María: De nada. Ah, he estado a nada de que se me olvide el monedero.
どういたしまして。あ、財布を忘れるところだった。
Yurika: Aquí está… ¡Anda, no tienes nada más que 5 euros!
はいどうぞ。あら、5ユーロしか持っていないのね!
María: Es verdad. No tengo suficiente para comprar gambas ni nada.
当だわ。エビだけ買うお金さえ、十分に持っていない。
Yurika: Yo voy contigo.
私が一緒に行くわよ。
ワンポイント
dentro de nada
すぐに
「antes de nada」という似た表現もあります。“antes”を使った方が“dentro”よりも、切羽詰まったニュアンスを出せます。
María: Dentro de nada me iré a casa. Tengo náuseas…
もうすぐ家に帰るわ。吐き気がする…
Yurika: Volvamos antes de nada. Tienes la cara blanca.
今すぐ帰りましょうよ。顔が真っ青よ。
estar a nada de~
もうすこしで~するところだった
「危うく~するところだった」という表現です。「estar」の部分は、主語や時制に応じて活用させるのを忘れずに。
María: Estuve a nada de ser pillada por un coche.
もう少しで車にひかれるところだったわ。
Yurika: ¿Otra vez? Hace pocas semanas te pasó lo mismo.
また?ほんの数週間前にも同じことがあったわね。
ni nada
~さえも全くない
「nada」の「無」のニュアンスを更に強調した使い方。主に口語で文末に置き、「本当に何もない」という意味を出します。
María: Este supermercado está fatal. No hay gambas ni nada.
このスーパーは最悪だわ。エビも何も無い。
Yurika: Tampoco hay champán… nada de nada.
シャンパンも無いし…何もかも無いわね。
nada menos que~
~に他ならない
比較的良い意味で「まさに~に他ならない」という表現です。量的な多さを強調した「~ほども」という使い方もあります。
María: ¿Cuánto costará el coche más caro del mundo?
世界で一番高い車って、いくらするのかしら。
Yurika: He oído que hay uno que cuesta nada menos que 1.700.000 dólares.
170万ドルもする車があるって聞いたわよ。
つ・ぶ・や・き
英語の「nothing」にあたる否定語「nada」。「どういたしまして」の「de nada」でお馴染みですね。
スペイン語は、良いことも悪いことも、強調しながら話しがち。「nada」は、そんなスペイン語らしさを演出できる、キーワードなのです。