バーベキューに招待されたユリカ。お目当ての和食材は、スペインで売られているのでしょうか?
さっそく今日の会話をのぞいてみましょう!
日常会話で楽しく学ぶ!スペイン語受動態の使い方
目次
バーベキューへの招待
María: Enhorabuena: has sido invitada por la Sra. Gómez.
おめでとう。あなたはゴメス夫人に招待されたわよ。
Yurika: ¿La Sra. Gómez? ¿Quién es?
ゴメス夫人?それ、誰なの?
María: Ja ja ja, es mi madre. Acabo de ser informada por ella de una barbacoa para este fin de semana.
ハハハ、わたしの母よ。今週末にバーベキューをするからって、今連絡が来たのよ。
Se me ha pedido que te lleve a la barbacoa.
あなたも一緒に連れてきてくれって頼まれたの。
Yurika: Se te ha pedido… ¿por qué quieren que vaya yo?
一緒にって…どうして私に来てほしいのかしら?
María: Les gusta la comida japonesa. Se espera de ti que lleves algún alimento curioso de Japón.
日本食が好きだからね。あなたが何か日本の食べ物を持ってきてくれると、期待しているのよ。
Yurika: Se me considera una buena cocinera de teppanyaki… pero ¿qué llevaré para que se queden contentos?
わたしを鉄板焼きの一流シェフだと思っているのね…でも、何を持っていったら喜んでくれるかな?
María: No te pongas tan seria. Sólo con ir acompañada por ti será suficiente para que todos estén contentos.
そんな深刻にならないでよ。一緒に来てくれさえすれば、それでみんな喜ぶんだから。
Yurika: Ah, tengo una buena idea. El yaskisoba, un plato de fideos fritos, es muy usado en Japón en las barbacoas.
あ、いいことを思いついた。焼きそばよ。麺を焼くの。日本でバーベキューの時によくやるわ。
No sé si se venden en España…
スペインで販売されているかどうか知らないけれど…
María: En una tienda de alimentos orientales que está abierta todo el día, el otro día vi varios tipos de fideos fritos.
一日中開いているオリエンタルフードのお店で、前に色々な麺が売られているのを見たわよ。
Yurika: Es verdad. Espero que también se venda salsa para yakisoba.
そうね。焼きそばのソースも売っているといいな。
María: Si no los encontramos, freiremos pasta en lugar de fideos de Yakisoba.
もし見つからなければ、焼きそばの代わりにパスタを焼きましょうよ。
Yurika: Una vez lo intenté, y la verdad es que no salió bien.
一度それをやってみたけどね、あまりうまくいかなかったのよ。
この一言で壁を超える
Has sido invitada por la Sra. Gómez.
あなたはゴメス夫人に招待されました。
まずは基本的な受動態の作り方。文型は「ser動詞+過去分詞+por~」で、「~によって・・・される」です。
完了過去で表現したい時は、こちらの例文のように「haverの活用形+sido(serの過去分詞)+過去分詞+por~」となります。
Se venden en España.
スペインで売られています。
動作主を具体的に特定しないけれど、文型は「れる・られる」の受動態。こんな現象が日本語ではよく見られます。
スペイン語でこれにあたるのが、「se」を使った表現。無理やり直訳すると「人はスペインで売ります」となりますね。
受け身文の基本形は「ser 過去分詞 por」。また使う動詞によっては、「ser」ではなく「estar」を使う文もあります。
例えば「Todo está guardado en el ordenador.(全部パソコンに保存されています。) 」
文型自体はシンプルですが、受動態を使うタイミングが日本語と違う時もあります(「se」の表現など)。
まずは基本文型から、着実に使いこなしてゆきましょう。
マリアのオフィスは、築60年のビルの中…雨漏りのせいで、散々な目にあったようです。
さっそく今日の会話をのぞいてみましょう!
雨の日の災難
María: No lo puedo creer… me he puesto este traje por primera vez y con toda la lluvia de esta tarde ya está hecho un desastre.
あり得ないわ…この服、今日初めて着たのに、午後の雨のせいでこんなに傷んじゃったのよ。
Yurika: Qué mala suerte… pero ¿has estado toda la tarde en la calle?
運が悪かったのね…でも、午後中外に出ていたの?
María: No, estaba en la oficina. Mi jefe me ha encargado un montón de trabajo.
いいえ、事務所にいたわよ。上司にたくさん仕事を振られてね。
Yurika: Parece como si hubieras estado toda la tarde bajo la lluvia.
まるでずっと雨に降られていたみたいよね。
María: Es culpa de las goteras del edificio.
ビルの雨漏りのせいなのよ。
Nuestra oficina está en un edificio que se construyó hace muchísimos años…
私たちの事務所が、もう何年も前に建てられたものだから…
Yurika: ¿Entonces entraba lluvia por las goteras hasta dejarte así?
それじゃあ、そんなにびしょ濡れになるほど雨漏りがするってこと?
María: No es así exactamente. Estaba goteando un poco, y pusieron un cubo debajo de la gotera.
そういうわけじゃないのよ。雨漏りは少しなんだけど、水受けのバケツが置いてあったの。
Pero el suelo estaba muy mojado también, y…
でも床も濡れていたから、それで…
Yurika: Te tropezaste con el cubo y te quedaste empapada, ¿verdad?
転んでバケツを撒けて、それであなたまで濡れたってわけね?
María: Así es. Se rieron mucho de mí, fue horrible.
そういうことよ。みんなにすごく笑われたし、最悪だったわ。
Yurika: No es tu culpa, sino del edificio tan viejo. ¿Cuándo fue construido exactamente?
あなたのせいじゃないわよ。そんなに古い建物のせいよ。いったいいつ建てられたの?
María: No lo sé exactamente. Pero se dice que en los años 60.
詳しくは知らないけれど、もう60年は経っているらしいわ。
Yurika: Es mejor que no lleves más trajes buenos al trabajo. Vete a la oficina con una sudadera a partir de mañana.
もう職場にいい服は着ていかないほうがいいわ。明日からはジャージで出勤しなさいよ。
この一言で壁を超える
Se rieron de mí
笑われた
主語が不特定な状況での「se」を使った表現です。
直訳は「(人は)わたしを笑った」となるのですが、日本語に訳すときは「笑われた」と受動態で表現するほうが自然です。
「llovía toda la tarde(午後中雨が降った)」という場合も、雨が迷惑だったのなら「雨に降られた」と、受動態にするのが日本語の特徴です。
Se construyó hace muchísimos años.
何年も前に建てられた。
こちらも不特定の主語を「se」で表しています。
今度は「だれが主語だったのか特に気にしない」という理由で、やはり日本語に訳すときは「(人が)建てた」ではなく「建てられた」と訳します。
つ・ぶ・や・き
日本人がスペイン語を学ぶ場合も、逆にスペイン人が日本語を学ぶ場合も、「受動態」をマスターする時は少々怖気てしまうようです。
スペイン語の受動態も、日本語の受動態も、文型はシンプルでさほど難しくありません。ただ、「日本語とスペイン語で受動態を使うタイミングが違う」というのがネックです。
日本語では「迷惑を受けた時」「驚かされたとき」「誰が主語だか気にしない時」などなど、習慣として受動態を使うことが多いですね。
むしろ日本語の方が難しいのかもしれませんよ。