ことわざは、どの国にも存在しますが、その表現の仕方にはその国の文化や習慣がよく反映されています。今回は、スペイン語と日本語の文化を比較しながら、それぞれの言語でよく使われることわざについて探究していきましょう。スペイン語と日本語のことわざを比べることで、言語と文化の関係性を深く理解することができます。
日本語とスペイン語でことわざを比べてみよう
目次
スペイン語会話
Karen: ¿Cómo vas con español?
スペイン語の調子はどう?
Tae: Alli voy. Ya puedo entender bastante en comparación con el principio.
まあまあかな。最初に比べたらだいぶ分かるようになったわ。
Karen: He notado que ahora hablas muy bien español.
スペイン語かなり上手になったなって思ってたのよ。
Tae: Gracias. Todavía me cuesta bastante pero seguiré aprendiendo.
ありがとう。まだまだだ難しいけど勉強し続けるつもりよ。
Karen: Por ejemplo, ¿qué cosa te cuesta de aprender español?
例えば、スペイン語を学ぶ上でなにが難しい?
Tae: Hay varias cosas. Por ejemplo, me cuesta diferenciar la pronunciación entre R y L.
色々あるわ。例えば、RとLの発音の違いをはっきりするのが難しいかな。
Karen: La mayoria de los japonéses me han comentado que es difícil pronunciar esas.
日本人のほとんどがその発音難しいって言うわよね。
Es que no hay diferencia en japón, ¿verdad?
だって日本では違いはないんでしょ?
Tae: Asi es. Otra cosa que me cuesta es entender dichos que usa la gente en la conversación.
そうなの。もう一つ難しいのは会話でことわざを使われる時かな。
Karen: Es que nosotros los latínos nos encanta usar dichos. ¿Quieres que te enseñe algunos?
私たちラテン人はことわざを使うのが好きなのよ。いくつか教えてあげようか?
Tae: Me encantaría.
ぜひ教えて!
よく使われることわざ
Hombre precavido, vale por dos.
用心深い男は二人分の価値がある
日本での「備えあれば患いなし」と同じ意味です。天気予報は曇りだったけど、念のために傘を持ってきたなどというときなどにピッタリです。
A quien maduruga, Dios le ayuda.
早起きする人には神の助けがある
「早起きは三文の得」の意味です。一般的に神の存在を信じている文化なので、それを使った表現が多いです。
De tal palo, tal astilla.
この丸太からこの木片
「蛙の子は蛙」という意味です。薪を使う文化から生まれたことわざでしょう。親子がとても似ているときなどによく使われます。
こうやって比較してみてみると、文化の違いがよく表れていますが、言いたいことは同じです。わからないことわざが会話に出てきたときは、勇気を出してどんな意味か尋ねてみましょう。
先回に引き続き、よく使われることわざを日本語とスペイン語で比べてみましょう。どんな場合に、どんなタイミングで使われるかに注目してみてください。
会話
Eliza: Tanto tiempo de no verte. Estaba preocupado que ya no venias varios dias al colegio. ¿Qué te habia pasado?
久しぶりね。もう何日も学校に来てなかったから心配してたのよ。どうしたの?
Mery: Me enfermé gravemente del estómago.
お腹を壊しちゃって結構ひどかったの。
Eliza: ¿De veras? ¿Supiste por qué razón?
本当に?どうしてだったか原因はわかったの?
Mery: Hicieron muchas éxamenes y resultó que tenía améba.
たくさん検査して、アメーバだったことがわかったの。
Eliza: ¿Comiste algo que te hiciera mal?
何かお腹に悪いもの食べたの?
Mery: Ya ves que ahora es temprada de mango. Otro dia se me antojó y mi vecino me regaló uno, lo comi sin lavar. En este momento estaba emocianda y no pensé bien.
今マンゴーの時期でしょ。この間すごく食べたくてちょうど隣の人が一個くれたから洗わずに食べちゃったの。嬉しくて何も考えずに食べちゃった。
Eliza: Ahora ya ni modo. Justo lo que dice el dicho, “lo barato a veces cuesta caro”.
じゃあ仕方ないわね。時には安いものほど高くつくっていうことわざのとおりね。
Mery: Exactamente. Tuve que gastar un monton por un mango gratis.
その通り。ただのマンゴー一つのおかげでかなりの額使わなきゃいけない羽目になったわ。
Lo barato a veces cuesta caro.
時には安いものほど高くつく
日本のことわざでいう「安物買いの銭失い」と同じ意味です。せっかく安くで手に入れたものが、結局は損になってしまうというときによく使われます。
他にも日常生活でよく使われることわざ
Más vale prevenir que remediar.
予防は治療より良い
日本語で言う「転ばぬ先の杖」。前もって用心していれば失敗を防げるという意味で使われます。
Quien no se arriesga no pasa el río.
危険をおかさなければ川は渡れない
日本語では「虎穴に入らずんば虎児を得ず 」にあたります。チャレンジしなければ成功はないという意味です。
スペイン語のことわざ
1. Hombre precavido, vale por dos.
このことわざは、「用心深い男は二人分の価値がある」という意味です。日本語でいう「備えあれば憂いなし」と同じような意味合いを持ちます。天気予報が曇りだったけれど、念のために傘を持って行ったときなどにピッタリのことわざです。
2. A quien madruga, Dios le ayuda.
「早起きする人には神の助けがある」という意味を持つことわざです。一般的にスペイン語圏では、神の存在を信じている文化が広まっているため、このような表現がよく使われます。日本語でいう「早起きは三文の徳」に近い意味合いです。
3. De tal palo, tal astilla.
このことわざは、「この丸太からこの木片」という意味を持ちます。日本語でいう「蛙の子は蛙」と同じような意味合いを持ちます。このことわざは、薪を使う文化から生まれたものでしょう。親子がとても似ているときなどによく使われます。
日本語のことわざ
1. 安物買いの銭失い
「時には安いものほど高くつく」という意味を持つことわざです。スペイン語の「Lo barato a veces cuesta caro」と同じような意味合いを持ちます。せっかく安く手に入れたものが、結局は損になってしまうときによく使われます。
2. 転ばぬ先の杖
このことわざは、「予防は治療より良い」という意味を持ちます。スペイン語でいう「Más vale prevenir que remediar」と同じような意味合いです。前もって用心していれば失敗を防げるという意味で使われます。
3. 虎穴に入らずんば虎児を得ず
このことわざは、「危険を冒さなければチャンスは得られない」という意味を持ちます。スペイン語では「Quien no se arriesga no pasa el río」と表現されます。日本語でもよく使われることわざで、チャレンジしなければ成功はないという意味合いを持ちます。
スペイン語と日本語のことわざの比較
スペイン語と日本語のことわざを比べてみると、どちらの言語でも似たような意味の表現が存在することがわかります。文化や習慣の違いから生まれたことわざでもありますが、言いたいことは同じです。ことわざが会話に出てきたときには、勇気を出してその意味を尋ねることで、新たな表現を学ぶことができます。
まとめ
今回は、スペイン語と日本語のことわざを比べてみました。どの国でも、文化や習慣に基づいた表現がことわざとなって存在しており、言語と文化の関係性を深く理解することができます。日本語とスペイン語のことわざを学ぶことで、会話表現を豊かにすることができます。是非、自分の学習に取り入れてみてください。