スペイン語のaunとaúnの違い

  1. スペイン語単語・活用

同じ綴りでもアクセントがあるかないかで意味が異なる場合があります。アクセント符号は正しくスペイン語を理解するための大事なポイント!

今回は、aunaúnの違いに注目してみます。それぞれの使い方を確認していきましょう。

スペイン語のaunとaúnの違い

会話

Maki:La paella de tu madre está buenísima.

ラウラのお母さんが作るパエリアは本当においしいよね。

Diego:Es la mejor. Ni aun en los mejores restaurantes consiguen el mismo sabor.

最高だよ。高級レストランでさえ、あの味は作れないよ。

Maki:Me gustaría aprender a prepararla.

今度ぜひ作り方を習いたいな。

Laura:Yo también podría aprender. Por cierto, a mí aún no me ha enseñado ninguna receta.

私も一緒に習おうかな。そういえばまだ母のレシピを教えてもらったことがなかったから。

Diego:Teniendo una madre que cocina tan bien, deberías aprovechar para aprender ahora.

あんなにおいしいお料理を作るお母さんがいるんだから、今のうちにもっと学んでおくべきだよ。

Maki:Es verdad. Yo quiero que por lo menos aprendas la receta de esa paella para que perdure.

そうね。少なくともあのパエリアのレシピは引き継いでほしいよね。

木製のテーブルの上の鍋にエビと米を入れたスペインのパエリア。

ここに注目!

Ni aun en los mejores restaurantes…

高級レストランでさえ〜

aún no me ha enseñado…

まだ教えてもらったことがない

この aun は「~でさえ」という意味、そして aún は「まだ」という意味の副詞です。

特に aún は日常会話の中でよく使われるので、アクセントが付いているということを意識して覚えておきましょう。

「aun」とは?

「aun」とは、「~でさえも」や「~だけれども」という意味で使用される副詞です。類義語としては「incluso」や「aunque」があります。最近では、「aun」よりも「aunque」がより一般的に使用される傾向があります。

以下に具体的な例文を示します。

  • 「Ni aun en los mejores restaurantes consiguen el mismo sabor.」
    • 「最高のレストランですら同じ味を出すことはできない。」

「aún」とは?

「aún」とは、「まだ」という意味の副詞です。類義語としては「todavía」があります。「aún」は日常会話でもよく使用されるため、アクセントが付いていることに注意して覚えておきましょう。また、「aún」は動詞の前に置かれるのが一般的です。

以下に具体的な例文を示します。

  • 「Aún es pronto.」
    • 「まだ早いです。」
  • 「María aún no ha llegado.」
    • 「マリアはまだ到着していません。」
  • 「Carlos aún está comiendo.」
    • 「カルロスはまだ食事中です。」

aunとaúnの違い

aun =~でさえも、~だけれど

類義語は incluso / aunque。「~だけれど」という意味としては、最近では aun よりaunque が使われることが多くなってきました。

aún=まだ

類義語は todavíaaun は文頭に置かれますが、aún は動詞の前に置かれるのが一般的です。

スペインでテーブルに座ってコーヒーを飲む 2 人の女性。

aúnを使った例文

Aún es pronto.

まだ早いです。

María aún no ha llegado.

マリアはまだ着いていません。

Carlos aún está comiendo.

カルロスはまだ食べています。

aunを使った例文

Aun así no puedo comprarlo.

それでも買えません。

Aun teniendo coche, Luis viene andando a la oficina.

 ルイスは車を持っているけれど会社へは歩いてきます。

文字を見るだけではわかりにくいかもしれませんが、ネイティブスピーカーたちの会話を聞き取る際には、この違いを意識する必要があります。次に、他の単語でも同様の違いがあることを紹介します。

  • 「esta」と「está」
  • 「este」と「esté」
  • 「si」と「sí」

これらの単語もアクセントの有無によって意味が変わるため、覚えておく必要があります。最初は難しいかもしれませんが、慣れてきたら使い分けができるようになるでしょう。

アクセント符号の重要性

アクセント符号はスペイン語を学ぶ上で非常に重要な要素です。正確な発音や意味を理解するために、アクセント符号の位置と有無を正確に把握する必要があります。特に日本人にとっては、アクセント符号がないために発音や意味の違いを見逃すことがあるかもしれません。

正しいアクセント符号の使用は、スペイン語学習者にとって自然な流暢さを実現するために不可欠です。アクセント符号を正確に理解し、使い方を習得することで、スペイン語をより自信を持って話すことができるようになります。

おわりに

aun aún のようにアクセントの有無で意味が変わる単語はほかにもあります。

例えば、estaestáesteestési など。文字を見るとわかりやすいですが、ネイティブたちの実際の会話を聞き取るのは最初のうちは難しいかもしれません。

まずは違いがあるということを覚えて、使い分けができるように慣れていきましょう。

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マリア (María) この記事を書いた人

元・高校教師(主に歴史担当)であり、現在は日本でスペイン語・英語講師としても勤務しより良い教育実践を目指し、日本の教育制度についても学んでいます。スペイン政府機関セルバンテス文化センター(東京)認定のDELE試験官(全レベル A1~C2)及びAVEオンライン講師資格保持者です。
セルバンテス文化センターでの講師経験に加え、独立行政法人国際協力機構(JICA)、大手企業(丸紅、日野自動車等)、多数の語学学校で、日本人学習者に対する豊富な指導実績を有し専門知識に基づいた指導、教材作成、レッスンカリキュラム、講師育成など幅広い分野で活躍。

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