ir と irse(再帰動詞)を使い分けるのに最初は苦労しますよね。今回はそんな文法のことをちょっと離れて「行く」以外の意味で irse が使われる様々な場面を見てみましょう。
スペイン語の”irse”の驚くべき使い方:停電から忘れ物まで
会話
Vanessa: ¿Viste el aviso de mantenimiento de la luz? Parece que mañana todo el día no va a haber luz.
電気のメンテナンスのお知らせ見た?明日一日中停電らしいわよ。
Nery: No lo sabía. Gracias por avisarme. Aunque no lo creo…
知らなかったわ。教えてくれてありがとう。本当かはわからないけど。
Vanessa: ¿Por qué?
なんで?
Nery: ¿Te recuerdas que hace un mes un domingo de repente se fue la luz?
一か月前の日曜日突然停電したの覚えてる?
Vanessa: Fue difícil esta vez porque se fue sin aviso.
お知らせなしに停電したから大変だったのを覚えてるわ。
Nery: Últimamente se ha ido bastante seguido la luz sin que nos avise.
最近お知らせなしに停電することが多いから。
Vanessa: Es cierto. Ójala no se vaya entonces.
そうね。じゃあ明日は停電しないといいけど。
「行く」以外のirseの使い方
電気や水の停止を表す
「irse」は電気や水が停止することを表す際にも使用されます。
Se va la luz.
電気が行ってしまう=停電
Se va el agua.
水が行ってしまう=断水
自然災害による影響を表す
自然災害によって、電気や水が停止する場合にも「irse」を使用することがあります。
Vino la tormenta muy fuerte y se fue la luz.
強いハリケーンが来て停電した
忘れることを表す
必要なことや物事を忘れてしまった場合にも、「irse」を使用することができます。
Tenía muy presete de comprar queso pero al estar tan ocupado se me fue.
チーズを買うってしっかり覚えていたのに、忙しくしてたら忘れてしまった
この場合は「忘れてしまう」という意味に訳せます。
行動の欠如を表す
ある行動をする予定であったが、実際には行動しなかったことを表現する際にも「irse」を使用することがあります。
No vino Nancy a la clase hoy, tal vez se le fue.
ナンシー今日授業にこなかったけど、きっと忘れてしまったのね
おわりに
再帰動詞と動詞の違いは学ぶのが難しいかもしれませんが、慣用表現として覚えることで意外と記憶に残りやすくなります。特に、「irse」は日常生活で多くの異なる状況で使われるので、この動詞の使い方を理解することは非常に有用です。実際の会話で「irse」を使ってみることで、スペイン語の理解がさらに深まるでしょう。
是非使ってみてください。