日常の会話で驚きや失望を表現する必要があることがあります。そんなときに役立つフレーズをご紹介します。スマホを水没させてしまった!電車に乗り遅れてしまった!予期せぬハプニングや、がっかりする事態が起こった時、あなたはどんなリアクションをとるでしょうか。
今回は「なんてこと!」「まさか!」など、とっさのひとことを表すスペイン語をご紹介します。
スペイン語での驚きや失望を表す「なんてこと」の正しい使い方
目次
会話
Diego:Ya verás, Emi, este concierto te va a encantar. El Cuarteto Casals toca muy bien.
エミ、今日のコンサートは絶対に気にいるはずだよ。カサルス・カルテットはすごくいい演奏をするんだ。
Emi:No lo conozco, pero me encantan los cuartetos de cuerda, así que tengo muchas ganas de escucharlo.
彼らのことは知らなかったけど、弦楽四重奏は好きだから演奏を聴くのがとても楽しみ。
Diego:¿Por qué andas tan rápido?
なぜそんなに早く歩くのかい?
Emi:Es que es un poco tarde, ¿no?
だって、ちょっと遅れているでしょ?
Diego:No te preocupes.
心配ないよ。
— Diez minutos más tarde.(10分後)—
Emi:¿Por dónde se entra?
入口はどこ?
Diego:Por aquí…. ¡Jolines! ¡No me digas que ya han cerrado la puerta!
ここだよ。…なんてことだ!嘘だろ!入口が閉まってる!
Emi:Es que ya son las siete y media, y estos conciertos empiezan puntualmente.
もう6時半だわ、時間ぴったりにコンサートが始まったのね。
Diego:¡Mecachis! ¡Qué mala suerte! No hemos entrado por un minuto. Lo siento mucho Emi.
まったく、最悪だよ!1分の差で入れないなんて!エミ、本当に申し訳ない。
Emi:No te preocupes, podemos entrar en el descanso. Vamos a tomarnos un café en la cafetería.
気にしないで。休憩時間に入りましょう。それまでカフェでお茶でもしましょうよ。
ここに注目!
¡Jolines! ¡Mecachis!
この言葉は「そんなぁ」「まさか」「なんで〜」「なんてことだ」といった、ガッカリした気持ちや信じられないという感情を表しています。英語でいうところの「Oh my God」ですね。
実は、この2つはもともと、joder・me cago という下品で汚い言葉、いわばスラングから派生しています。
joder と me cago はネイティブの真似をして気軽に使ってほしくない言葉ですが、jolines と mecachis は意味合いが少し和らいでいる印象があり、スペインではカジュアルな会話の中に日常的に使われています。
日本の若者言葉に例えるなら「なんで〜!」「マジか!」「ちくしょ〜」という感じでしょうか。
joder・me cago に比べると jolines と mecachis は使ってはいけない単語というわけではありませんが、とはいえビジネスシーンやフォーマルな場ではやはりふさわしくはないので、使い方には気をつけてください。
- ¡Jolines! ¡Me he dejado las llaves en casa! (なんてことだ!家の鍵を忘れてきちゃった!)
- ¡Mecachis! ¡Han cancelado la fiesta! (まさか!パーティーがキャンセルされたよ!)
とっさのつぶやき;驚きや失望を表すスペイン語のひとこと
「まったくなんてことだ!」という失望や驚きを表すフレーズとして、次のような言い方もあります。
これらはごく普通の表現なので気軽に使って大丈夫ですよ。
¡No me digas!
「¡No me digas!」は「まさか!」や「なんてことだ!」という意味で使われるフレーズです。この表現は驚きや失望を伝えるために使われます。例えば、友人が新しい仕事に採用されたことを伝えたときに使うことができます。
- ¡No me digas! ¡Felicidades por el nuevo trabajo! (まさか!新しい仕事おめでとう!)
¡Vaya!
「¡Vaya!」も驚きや失望を表すフレーズです。この表現はさまざまな状況で使うことができます。例えば、友人が予定の列車に乗り遅れたことを伝えたときに使うことができます。
- ¡Vaya! Te has perdido el tren. (なんてことだ!電車に乗り遅れてしまったよ。)
¡Qué mala suerte!
「¡Qué mala suerte!」は「なんて不運なことだ!」や「まさかこんなことがあるなんて!」という意味で使われるフレーズです。この表現は非常に一般的で、さまざまな状況で使用されます。例えば、友人が試験に落ちたことを伝えたときに使うことができます。
- ¡Qué mala suerte! Has suspendido el examen. (なんて不運なことだ!試験に落ちちゃったね。)
¿En serio?
「¿En serio?」は「本当に?」や「マジで?」という意味で使われるフレーズです。この表現は驚きや疑問を表すために使われます。例えば、友人が大好きなバンドのコンサートに行けることを伝えたときに使うことができます。
- ¿En serio? ¡Qué suerte! Disfruta del concierto. (本当に?ラッキーだね!コンサートを楽しんでね。)
No puedo creerlo.
「No puedo creerlo」は「信じられない」という意味で使われるフレーズです。この表現は驚きや失望を伝えるために使われます。例えば、友人が大金持ちになったことを伝えたときに使うことができます。
- No puedo creerlo. ¡Eres millonario ahora! (信じられないよ。君は今、大金持ちだよ!)
¡Qué sorpresa!
「¡Qué sorpresa!」は「なんて驚きだ!」や「びっくりした!」という意味で使われるフレーズです。この表現は予期しない出来事に対して使われます。例えば、友人がサプライズパーティーを開いてくれたことを伝えたときに使うことができます。
- ¡Qué sorpresa! No esperaba una fiesta de cumpleaños. (びっくりした!誕生日パーティーなんて予想外だったよ。)
¡Impresionante!
「¡Impresionante!」は「すごい!」や「感動的!」という意味で使われるフレーズです。この表現は素晴らしい出来事や驚くべきパフォーマンスに対して使われます。例えば、友人が素晴らしい芸術作品を作ったことを伝えたときに使うことができます。
- ¡Impresionante! Eres un artista talentoso. (すごいね!君は才能あるアーティストだよ。)
No lo puedo creer.
「No lo puedo creer」も「信じられない」という意味で使われるフレーズです。この表現は非常に驚きや感動的な状況に対して使用されます。例えば、友人がオリンピックの金メダルを獲得したことを伝えたときに使うことができます。
- No lo puedo creer. ¡Ganaste una medalla de oro en los Juegos Olímpicos! (信じられないよ。オリンピックで金メダルを獲得したんだね!)
おわりに
以上、スペイン語で驚きや失望を表すフレーズをご紹介しました。「¡Jolines!」や「¡Mecachis!」などの表現は日常会話でよく使用されるので、ぜひ覚えておくと会話がより自然になります。ただし、これらのフレーズはカジュアルな場面での使用が適しており、ビジネスやフォーマルな場面では避ける方が良いです。
ついつい口に出てしまう、とっさのひとこと。何かでショックを受けた時には、言葉を発すると気持ちが少し解放されるのかもしれませんね。
スペイン語でも覚えておくと便利でしょう。ただし、表現には注意してください!