「そのデザインがかわいい」と「あの犬の走っている姿がかわいい」。この2つの「かわいい」は、スペイン語では違う単語を使って言い表されます。
今回は「かわいい」を表すさまざまな表現を覚えていきましょう。
スペイン語で”かわいい”を正確に伝える方法
会話
Yuki:¡Mira ese perro! ¡Qué bonito!
見て、あの犬!かわいい(ボニート)!
María:Da vueltas persiguiendo su propia cola. ¡Qué mono!
自分の尻尾を追いかけてクルクル回っているわ。なんてキュート(モノ)なの。
Yuki:¿Mono?
モノ?
María:Sí, en este caso se dice “mono” en lugar de “bonito”.
そう、こういう時にはボニートじゃなくてモノと言うのよ。
Yuki:No lo sabía. Yo siempre digo “bonito”.
知らずに何でもボニートと言っていたわ。
María:”Bonito” se refiere al aspecto, pero “mono” expresa cierto cariño.
ボニートは見た目を表していて、モノは愛嬌があってかわいいという意味。
Yuki:¡Ah! Por ejemplo, si hablo de ese chico, diría “guapo”, ¿verdad?
そっか。例えば、あの男の子のことを言うなら、かっこいい、でいいのよね?
María:Sí, está bien dicho pero, ¿de verdad te parece guapo?
そうね、言い方としては正解。でも、……かっこいい?
Yuki:¡Eh! Claro, es guapo.
えー、かっこいいでしょ。
ここに注目!
”Bonito” se refiere al aspecto, pero “mono” expresa cierto cariño.
bonito で表す「かわいい」は外見に対して、一方、mono で表す「かわいい」は愛嬌があることを意味します。
このように「かわいい」という表現にも違いがあるんですね。
「かわいい」のバリーション
「かわいらしい」「愛らしい」という意味で、次のような言い方もあります。
- ¡Qué rica / rico!
- Es un bombón.
- Es preciosa.
- ¡Qué chula / chulo!
bombón は「チョコレート」のことですが、まるでチョコのように甘くてキュートという意味。
preciosa は、女の子や女性に対してのみ使われます。
chula は「魅力的」「素敵」という意味。フェミニンでかわいいというより、どちらかというとクールでかっこいいというニュアンスです。
bonita と guapa の違い
guapa は「かわいい」というより「美しい」という意味です。子供にも使われることがありますが、主には大人の女性に対して、その見た目の美しさを表す単語です。
bonita は動物や物、作品などを評する場合にも使われ、guapa は人の美しさを表す時にのみ使われる形容詞です。
おわりに
スペイン語では、外見や愛嬌によって「かわいい」と感じるものや人物を表現するためのさまざまな言葉やフレーズがあります。
例えば、「Bonito」「Mono」「¡Qué rica/rico!」「Es un bombón」「Es preciosa」「¡Qué chula/chulo!」「Bonita」「Guapa」という表現方法があります。
これらの単語やフレーズを使いこなすことで、さまざまな場面で自然な表現ができるようになります。
スペインでは買い物に行くとお店の人から「何にしますか、かわいいお嬢さん(かっこいいあなた)」と声をかけられることがあります。
それは、スペイン流のごく気軽なあいさつ。日常的にカジュアルなトーンで「かわいい」「かっこいい」という言葉が飛び交っています。
スペインを歩けば、きっとあなたもいろんな場所で耳にすることでしょう。