スペイン語二人称代名詞「tú」「usted」の自然な使い分け術

  1. スペイン語勉強

スペイン語における二人称代名詞「tú」と「usted」の使い分けに焦点を当てています。スペイン語には「あなた」を指す言葉に usted があります。

コスタリカやコロンビアでは はほとんど使われず、他のスペイン語圏でもさまざまな違いがありますが、今回はスペインにおいてどのように使い分けられているのかを見ていきましょう。

スペイン語二人称代名詞「tú」「usted」の自然な使い分け術

会話 

Midori:Todavía no sé muy bien cuándo hablar a alguien de tú y cuándo de usted. Por ejemplo, cuando llamo al camarero de la cafetería, ¿es mejor que lo trate de usted?

túとustedの使い分けがまだよくわかっていないのだけど。カフェで店員さんを呼ぶときはustedのほうがいいの?

Laura:Si es una cafetería de ambiente casual, puedes hablarlo de tú, ¿no?

カジュアルな雰囲気の店ならtúでいいんじゃない?

Midori:Mis amigas de la universidad hablan a los profesores de tú. ¿Eso es normal?

友達が大学の先生にtúで話していたのだけど、それはいいの?

Laura:Si es una persona a la que ves regularmente, es normal hablarla de tú.

いつも顔を合わせている人にならtúでいいわよ。

También es normal que los alumnos hablen de tú a los profesores de idiomas, a los del colegio y a los del instituto. Los padres y los profesores también se tratan de tú.

語学学校も小学校や中学校も、生徒は教師にtúで話すのが普通。保護者と教師の間もtúね。

Midori:¿Y cuándo se usa “usted”?

いつustedを使えばいいの?

Laura:Por ejemplo, si hablas con una persona mayor a las que conoces bien, lo normal es usar “tú”, pero si es una persona mayor a la que no conoces, lo normal es usar “usted”. También se suele usar “usted” al llamar al camarero de un restaurante o un hotel muy formal.

例えば、親しい間柄なら年上の人にでもtúでいいけれど、見知らぬ年上の人と話す時とか、フォーマルなレストランやホテルで店員を呼ぶ時にはustedがいいわね。

スペインの橋の上で抱き合う二人の女性。

ここに注目!

hablar de tú

tratar de tú

「相手に対して を使って話す」と言う時には、このように hablar+de tú または、tratar de tú と、前置詞de を伴う構文になります。

また、動詞tutear を使って表すこともできます。

親しい間柄なら、相手の主語は に。 

初対面の人やフォーマルな席では、usted に。

日本語の敬語のように使い分けると、周囲のほとんどの人に usted を使わけなければいけないような気になってしまうかもしれません。しかし、スペインではほとんどの場合が で会話をします。

カジュアルなショップやカフェでは、相手を で呼んでも失礼ではありません。店員さんもあなたに で話しかけてくることが多いです。

ただし、あなたがもし落ち着きを感じさせる風格や年齢であれば、丁寧に usted で話しかけられることもあるでしょう。

スペインでの tú と usted の使い分け

usted=丁寧な言い方、なのですが、スペインではかしこまりすぎないほうが良い場合もあります。

相手が年上の人や仕事の先輩だとしても、知り合った後は で話すのが一般的。それは、いつまでも usted で話し続けるのは、かえって距離感をもたらしてしまうからです。

スペインの人たちにとっては、親しくなったら年齢を問わず の間柄になるほうがお互いに話しやすいんですね。

とはいえ、年配の人に話しかける場合や仕事関係においては、相手に敬意を込めて usted で話し続けたほうが良い場合もあります。

スペインのオフィスで握手する男性と女性。

tú と usted を使ったスペイン語の例文

túを使う場合

お会計をお願いします。

¿Me traes la cuenta, por favor?

配達の前に電話をくれますか?

¿Me puedes llamar antes de traerlo, por favor?

ustedを使う場合

お皿を1枚持ってきてください。

¿Me trae un plato, por favor?

すみません、あなたは行列に並んでいますか?

Perdone, ¿está usted en la cola?

おわりに

スペイン語の「tú」と「usted」の使い分けは、文化と礼儀を理解する上で非常に重要です。スペインでは、親しい関係やカジュアルな状況で「tú」を、フォーマルな状況や年配の人、または見知らぬ人に対しては「usted」を使用します。

国によって「あなた」に対する表現方法は異なり、例えば、アルゼンチンやボリビア、ウルグアイなどでは の代わりに vos を使います。

コミュニケーションを取る際には、それぞれの国々の言い方を確認してみてください。

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マリア (María) この記事を書いた人

元・高校教師(主に歴史担当)であり、現在は日本でスペイン語・英語講師としても勤務しより良い教育実践を目指し、日本の教育制度についても学んでいます。スペイン政府機関セルバンテス文化センター(東京)認定のDELE試験官(全レベル A1~C2)及びAVEオンライン講師資格保持者です。
セルバンテス文化センターでの講師経験に加え、独立行政法人国際協力機構(JICA)、大手企業(丸紅、日野自動車等)、多数の語学学校で、日本人学習者に対する豊富な指導実績を有し専門知識に基づいた指導、教材作成、レッスンカリキュラム、講師育成など幅広い分野で活躍。

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