スペイン語のpor qué・por que・porqué・porqueの違い

  1. スペイン語勉強

por quépor queporquéporque。この4つはすべて発音が「ポルケ」。いずれもスペイン語の会話では欠かせない言葉です。

しかし、それぞれ使い方と意味が異なります。どのように使い分けるのか確認していきましょう。

スペイン語のpor qué・por que・porqué・porqueの違い

会話

Emi:¡Hola Diego! Ya estoy aquí.

ハイ、ディエゴ!着いたわよ。

Diego:¡Hola Emi! Oye, ¿por qué no ha venido Rieko?

ハイ、エミ!あれ? リエコはなぜ来なかったの?

Emi:Rieko no ha venido porque tiene otro compromiso.

リエコはほかの予定があって来られなかったのよ。

Diego:¡No me digas! ¿Por qué no me has avisado? Tengo una entrada para ella.

そんな!なんで僕に知らせてくれなかったんだよ。彼女の分もチケットを買っちゃったじゃないか。

Emi:No hay problema, va a venir Laura al concierto.

問題ないわ。コンサートにはラウラが来るから。

Diego:Sí, pero Laura ya ha visto a Rosalía en directo y yo estoy ansioso por que Rieko la vea.

ああ、でもラウラは以前にもロザリアのライブを観ているから、リエコにも観させてあげたかったなぁ。

Emi:Entiendo. Creo que el próximo fin de semana canta en Valencia.

わかる。たしか、今度の週末にバレンシアで公演があったわね。

Diego:¿Qué quieres, que vayamos a verlos allí?

バレンシアまで行こうって言ってるの?

Emi:Si tan ansioso estás por que Rieko la vea… ¡Ja, ja!

そんなにリエコのことが気になるならね…(笑)。

青色の背景に黄色の感嘆符があり、スペイン語の単語「por qué、por que、porqué、porque」の違いを説明しています。

ここに注目!

上の会話文の中には3つの異なる「ポルケ」があります。気づきましたか?

¿Por qué no ha venido Rieko?

Rieko no ha venido porque tiene otro compromiso.

Estoy ansioso por que Rieko la vea.

①は「どうして?」と相手に質問しています。

②は「なぜなら」と理由を説明していますね。

③は次に続く従属節を導く働きをしています。

それぞれ、綴りと意味が違うことに注目しましょう。

スペイン語にはさらにもう1つのポルケがあります。4つの違いについては次の通りです。

オフィスのテーブルでスペイン語のポルケ・ポルケ・ポルケ・ポルケの違いについて話し合う2人の女性。

スペイン語の「ポルケ」の違い

por qué=前置詞+疑問詞

「どうして」「なぜ」という意味を表す「ポルケ」です。

疑問文で使われることが多いですが「なぜ〜なのか私は知らない」といった平叙文でも用いられます。

¿Por qué no me has llamado? 

なぜ私に電話をしなかったのですか?

No sé por qué María no quiere venir.

なぜマリアが来たがらなかったのか私は知らない。

porque=接続詞

「なぜなら〜」と理由を説明する文に使われる「ポルケ」です。

この porque のあとに、「〜なので」「〜だから」という原因や理由を示す文章が続きます。

No te he llamado porque no he tenido tiempo.

時間がなかったので電話をかけなかった。

No quiere venir porque está enfadada contigo.

怒っていたので行きたくなかった。

porqué=名詞

この「ポルケ」は、「なぜ」「疑問」「理由」「原因」「動機」といった意味を持つ名詞です。porque とは異なり、アクセント記号が付きます。

No entiendo el porqué de su enfado.

彼女の怒りの理由が私には理解できない。

Aquí no encontrarás el porqué del accidente.

その事故の原因はここでは見つけられない。

por que=前置詞+接続詞

この「ポルケ」は他の3つとは役割が違います。

「なぜ」といった原因や理由を表しているのではなく、主節と従属節を繋いでいるのが〈前置詞 por+接続詞 que〉。

por que が独自に意味を持っているのではなく、主節と従属節の文章の内容によって意味が成り立ちます。

Mi hija está ansiosa por que vengan sus amigas.

友達が来ることを娘は楽しみにしている。

おわりに

  • 「por qué」は「なぜ」「どうして」という意味で、疑問文や平叙文で使われます。
  • 「porque」は「なぜなら」「~だから」といった理由や原因を説明する文に使用されます。
  • 「porqué」は名詞であり、理由や原因を表します。
  • 「por que」は主節と従属節を繋ぐ役割を持ち、文脈によって意味が変わります。

4つのポルケ。異なる表現があることがわかったでしょうか。特に文章として書き表す時にはアクセント記号やスペースに気をつけてください。

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マリア (María) この記事を書いた人

元・高校教師(主に歴史担当)であり、現在は日本でスペイン語・英語講師としても勤務しより良い教育実践を目指し、日本の教育制度についても学んでいます。スペイン政府機関セルバンテス文化センター(東京)認定のDELE試験官(全レベル A1~C2)及びAVEオンライン講師資格保持者です。
セルバンテス文化センターでの講師経験に加え、独立行政法人国際協力機構(JICA)、大手企業(丸紅、日野自動車等)、多数の語学学校で、日本人学習者に対する豊富な指導実績を有し専門知識に基づいた指導、教材作成、レッスンカリキュラム、講師育成など幅広い分野で活躍。

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