スペイン語の「忘れた!」の違いを解説|初心者向け表現ガイド

    1. スペイン語単語・活用

    今回のテーマは「忘れた!」の表現パターンです。日本語では「忘れた」と言えば済むことでも、スペイン語ではさまざまな表現方法があります。この記事では、スペイン語初心者の方々が日常会話で便利に使える「忘れた!」の表現パターンをご紹介します。

    さあ、今日も元気にスペイン語でコミュニケーション!

    今回のテーマは「“忘れた”の色々なパターン表現」。

    スペイン語の「忘れた!」の違いを解説|初心者向け表現ガイド

    会話

    マリアは何やら落ち込んでいます。何を忘れてしまったのでしょうか…早速二人の会話を覗いてみましょう。

    María: Se me ha olvidado poner mi nombre a la carta de Navidad para mi sobrino.

    甥っ子あてのクリスマスカードに、私の名前を書くのを忘れちゃった。

    Yurika: ¿Te has olvidado de escribir tu propio nombre? Qué despiste.

    自分の名前を書き忘れたですって?うかつだったわね。

    María: No se me ocurre qué puedo hacer en esta situación… no me sale nada.

    この状況で、いったいどう手を打てばいいのか、何もアイデアが浮かばないわ。

    Yurika: No te preocupes, seguro que él reconoce tu letra.

    心配しないで。彼ならあなたの字で絶対に分かるわよ。

    María: Espero que sí. Ay, qué tonta soy…

    そうだといいけれど。ああ、何てバカな私…

    Yurika: No te pongas tan triste. Tu sobrino nunca te olvidará.

    そんなに悲しまないでよ。甥っ子さんがあなたを忘れるわけないわ。

    María: Pensando en eso, esta noche no podré dormir.

    今夜は後悔で眠れないわよ。

    Yurika: Olvídalo ya, no es para tanto.

    もう忘れなさいよ。そんなに深刻な失敗じゃないわよ。

    ワンポイント:名前を忘れた

    Se me ha olvidado su nombre.– 忘れちゃった!

    スペインで付箋に囲まれて机に座る女性。

    おそらく、これが一番多く使われる表現でしょう。何かを「忘れちゃった!」という時、まずは「Se me ha olvidado~」が基本です。

    María:¿Y cómo se llama la persona que me ha llamado?

    で、私に電話をかけて来たその人は、何という名前だったの?

    Yurika: Se me ha olvidado su nombre… lo siento.

    忘れちゃった…ごめんなさい。

    Me he olvidado de su nombre.– 忘れてしまった

    忘れてしまって「しまった!」という気持ちがある場合、「忘れちゃった」という感覚で使う表現です。上記の「Se me ha olvidado~」と同じニュアンスです。

    María: Tenías que haber apuntado su nombre. Así no puedo llamarle yo.

    その人の名前をメモしておかなくちゃいけなかったわよ。これじゃ、私からかけ直せないわね。

    Yurika: Me ha dicho un nombre muy sencillo, pero… me he olvidado de su nombre.

    すごくシンプルな名前を言ったんだけど…忘れちゃったのよ。

    No me sale su nombre.

    時間が経てば思い出すかもしれない「度忘れ」レベルはこれです。「名前が出てこない!」という日本語と、直訳で共通していますね。

    María: ¿Nombre simple? Será… José, Juan, Pepe, Paco…

    シンプルな名前ですって?ホセ、フアン、ぺぺ、パコ…あたりかしら?

    Yurika: Es algo así, pero…. no me sale su nombre.

    なんだかそんな感じがするけれど…名前が出てこないわ。

    He olvidado su nombre.– 忘れた

    頭に疑問符が付いた若い女性は、混乱と不確実性を表しています。

    忘れたことについて、特に問題にしていない時に使います。どちらかというと、「もう忘れてしまいたいこと」を言う場合も多いです。

    María: Por cierto, ¿cómo se llamaba tu exnovio?

    ところで、あなたの前の彼氏って、何と言う名前だったかしら?

    Yurika: He olvidado su nombre ya. Todo se acabó.

    もう忘れたわよ。すべて終わったわ。

    つ・ぶ・や・き

    この記事では、スペイン語初心者の方々が日常会話で便利に使える「忘れた!」の表現パターンを紹介しました。以下にまとめます。

    1. 「Se me ha olvidado」 – 忘れちゃった!
    2. 「Me he olvidado de」 – 忘れてしまった
    3. 「No me sale」 – 名前が出てこない
    4. 「He olvidado」 – 忘れた

    これらの表現を使い分けることで、スペイン語をより自然な形で話すことができます。繰り返し練習して、日常会話でスムーズに使えるようにしましょう。

    日本語であれば、「忘れた」か「忘れてしまった」かで使い分けるものですね。

    だんだんレベルが上がると、「もっと微妙なニュアンスまで表現したい!」と思うもの。語学学習の欲張り、大いに結構です!どんどん使いましょう。

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