スペイン語で時間を表す’rato’と’tiempo’の違いとは?

  1. スペイン語勉強

さあ、今日も元気にスペイン語でコミュニケーション!今回のテーマは「ratotiempoの用法」。

マドリード生活に慣れきたユリカ。語学学校の新入生に頼りにされているようです。早速二人の会話を覗いてみましょう。

スペイン語で時間を表す’rato’と’tiempo’の違いとは?

ちょっと前に… ”rato”と”tiempo”

María: Hace un rato te ha llamado una chica que se llama Eva.

ちょっと前に、エヴァっていう女の子から電話があったわよ。

Yurika: Yo conozco a tres chicas que se llaman Eva… ¿Cuál de ellas será?

エヴァって3人知り合いに居るけれど…だれかしら?

María: Decía que quería darte las gracias por el buen rato que pasó ayer en la barbacoa.

昨日バーベキューであなたと一緒に楽しく過ごして、そのお礼が言いたいって言っていたわ。

Yurika: Ah, ya me acuerdo, la francesa de la escuela. Charlamos un rato durante la comida.

あ、わかった。学校のあのフランス人ね。食べながらちょっとしゃべったのよ。

María: Llámale cuando tengas un rato libre. Parecía que ella quería decirte algo más.

時間のある時に電話しなさいよ。何か他にも、話したいことがあったみたいだったわよ。

Yurika: Dentro de poco tiempo le llamaré. Creo que quiere preguntarme sobre el horario del próximo semestre.

少ししたらかけるわ。来学期の時間割が知りたいんだと思う。

María: Todavía estáis de vacaciones. El tiempo no pasa tan rápido.

まだ夏休みでしょう。そんなにすぐに時間は過ぎないわよ。

Yurika: Ella es nueva en la escuela, así que quiere saber el horario con tiempo.

彼女は学校に来たばかりなのよ。前もって時間割を知っておきたいんだわ。

ワンポイント

a tiempo

いいタイミングで

スペインのカレンダーにはコインとペンがあります。

tiempo」に不定冠詞がなければ「良いタイミングで」という意味。不定冠詞を付けて「a un tiempo」となると「同時に」という意味です。

María: Hoy es día de cobro. Y al mismo tiempo es día de pago del alquiler.

今日は給料日。そして同時に、家賃の支払い日よ。

Yurika: Menos mal que el sueldo llega a tiempo.

いいタイミングでお給料が入って、助かるわね。

pasar el rato

暇をつぶす

「ちょっとの時間を過ごす」という意味ですが、時間を持てあまして暇つぶしをするという感覚が強いです。「pasar el tiempo」も同じ意味です。

María: He terminado todas las tareas de hoy. Voy a pasar el rato mirando la televisión.

今日の仕事が終わったわ。ちょっとテレビを観て過ごそうっと。

Yurika: Yo haré los pasatiempos de esta revista.

私はこの雑誌のクロスワードをやるわ。

al poco rato

少しあとで

スペイン国旗を持ってソファに座っている人々のグループ。

rato」を「tiempo」に置き換えて「al poco tiempo」でも同じ意味。「ちょっとの時間のうちに」、つまり「少ししたら」という時間表現です。

María: Dentro de un rato empieza una película en la televisión.

もうちょっとしたら、テレビで映画が始まるわよ。

Yurika: Vamos a preparar palomitas y bebidas.

ポップコーンと飲み物を用意しましょうよ。

con tiempo

前もって

「時間に余裕をもって」何かを用意する時に使います。定冠詞を入れた「con el tiempo」は「時が経つにつれて」と、意味が変わります。

María: Mañana hay que ir a la nueva oficina por primera vez. Voy a salir de casa con tiempo.

明日は新しいオフィスに初めて出勤なの。早めに家を出るわね。

Yurika: Así llegarás a tiempo aunque te pierdas en el camino. Con el tiempo ya te acostumbrarás.

そうすれば迷っても遅刻しないものね。時間が経てば慣れるわよ。

つ・ぶ・や・き

rato」も「tiempo」も、ちょっとした時間の間を表現します。和訳すると同じ意味になってしまう語は、使い分けに要注意ですね。

例文中の「pasatiempos」は、雑誌などに載っているクロスワードなどのクイズのこと。「pasar el tiempo(時間を過ごす)」が語源です。

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マリア (María) この記事を書いた人

元・高校教師(主に歴史担当)であり、現在は日本でスペイン語・英語講師としても勤務しより良い教育実践を目指し、日本の教育制度についても学んでいます。スペイン政府機関セルバンテス文化センター(東京)認定のDELE試験官(全レベル A1~C2)及びAVEオンライン講師資格保持者です。
セルバンテス文化センターでの講師経験に加え、独立行政法人国際協力機構(JICA)、大手企業(丸紅、日野自動車等)、多数の語学学校で、日本人学習者に対する豊富な指導実績を有し専門知識に基づいた指導、教材作成、レッスンカリキュラム、講師育成など幅広い分野で活躍。

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