スペイン語の学習で必ず出会うことになる「再帰動詞」。使い方をご存知でしょうか?
再帰動詞は日本語には存在しないため、理解するのが難しいポイントとなります。記事では、再帰動詞の使い方を3つの観点から解説しています。まず、動作をする人と受ける人が同じ場合の使い方、次に互いに何かをする場合の使い方、そして最後に常に再帰動詞として使われる動詞について説明しています。
スペイン語学習の難関!再帰動詞の理解と使い方
再帰代名詞の使い方
今回は、再帰動詞の使い方を学習します。
動詞を3種類に分けて考えてみましょう。
動作をする人・受ける人が同じ場合
Juan: Qué sueño…
すごく眠い…。
Taro : ¿A qué hora te levantaste?
何時に起きたの?
Juan: Me levanté temprano, a eso de las 6.
早く起きたんだよ。6時くらいに。
【ポイント】
まず、動詞”levantar”について考えてみましょう。
”levantar”に直接目的語が続く場合、「(~が~を)起こす」という意味になります。
例えば、”Mi madre me levanta cada mañana.(私のお母さんは、毎朝私を起こす)”というように他動詞として使います。
一方”levantarse”という再帰動詞は、「(~が自分で)起きる」という意味になります。
主語と直接目的語は同一人物になるため、活用は現在時制で”me levanto, te levantas, se levanta…”と活用します。日本語の自動詞のように使います。
互いに~する
Juan: Entonces, nos vemos mañana.
じゃあ、また明日会おう。
Taro : Sí, ¡hasta mañana!
うん、また明日ね!
【ポイント】
主語が複数の場合、再帰動詞を用いて「互いに~する」という意味を表すことができます。
例えば、”Todos los días nos mandamos mensajes.(僕たちは毎日メッセージを(互いに)送りあっている)”や、”¿Os conocéis? (君たち(互いに)知り合いなの?)”というように使います。
再帰動詞のみの動詞
Juan: María parece un poco deprimida, ¿no?
マリア、少し落ち込んでるみたいじゃない?
Taro : Bueno, es que se arrepiente de haber dejado a su novio.
うーん、恋人を振ったのを後悔してるみたいだよ。
【ポイント】
動詞の中には常に再帰動詞で使われる動詞があり、例えば上で取り上げた”arrepentirse(後悔する)”がそうです。
ちなみに、この動詞には”de”がついて「(~を)後悔する」というように使うことができます。
他にも、”quejarse(文句を言う)”などの動詞がこれで、”Siempre se queja de su trabajo.((彼女/彼は)いつも仕事のことで不平を言っている) ”というように使います。
おわりに
いかがでしたか?
日本語にはない再帰動詞、理解するのは難しいですが、スペイン語ならではの表現でとても面白いですね。
¡Atrévete a estudiar!