少しでも早くスペイン語を覚えたい!というあなたのために、短期習得のコツを伝授します。
短期間でスペイン語会話を上達させる7つのコツ
目次
勉強のコツは?
会話
Daniel:Emi, ¿vas a clases de español?
エミはスペイン語のクラスに行っているんだよね。
Emi:Sí, una vez a la semana.
そう、週1日通ってる。
Daniel:Para ir solo una vez a la semana, mejoras muy rápido.
それにしても、週1度だけのレッスンにしては上達が早いよね。
Emi:Es que todas las mañanas cuando me levanto, estudio treinta minutos.
毎日朝起きたら30分勉強するようにしているの。
Y por las noches suelo escuchar la radio, o ver una serie o una película, pero todavía hay muchas cosas que no entiendo.
夜はラジオを聴くか、ドラマや映画を観るようにしているのだけど、でも、まだわからないことがたくさん。
Por cierto, Daniel, ¿cuál es la diferencia entre entender y comprender?
そうだ、ダニエル。〝entender〟と 〝comprender〟の違いは何?
Daniel:Si queremos ver alguna diferencia, “entender” se refiere a “entender el lenguaje” mientras que “comprender” se refiere a “comprender los sentimientos o razones de una persona”,
違いと言えば、entenderは相手の言葉がわかることで、comprender は内容を理解して納得すること。
pero me parece que hoy en día se usan como sinónimos y en España se usa más “entender”.
でも最近では両方とも似たように使われていて、スペインでは entender を使うことのほうが多い気がするな。
Emi:Ah, entiendo. ¿Y cuál es la diferencia entre “saber” y “conocer”?
そっか〜。わかった!あとそれから〝conocer〟と 〝saber〟の違いは?
Daniel:Solemos usar “saber” con los interrogativos (qué, dónde, cuándo…) y con las conjunciones “que” y “si”.
saber は「何、どこ、いつ」みたいな疑問視や、「que」「si」みたいな接続詞と一緒に使うけど、
Solemos usar “conocer” con los sustantivos: “conocer un país”, “conocer un libro”, “conocer a una persona”…
conocer は「ある国を知っている」「ある本を知っている」「ある人を知っている」とか、名詞と一緒に使うよね。
Emi:¡Claro! Ay, Daniel, tus explicaciones son muy claras. ¡Gracias!
なるほどね。ああ、ダニエルの説明はいつもわかりやすいわ。ありがとう!
Daniel:Yo no entiendo nada de Japonés, pero sobre el español, me puedes preguntar cuando quieras.
僕は日本語のことは全然わからないけれど、スペイン語のことならいつでもどうぞ。
ここがポイント!
この会話でエミさんはダニエルさんに「同じような意味を持つ2つの単語の違い」を質問しています。
「わかる」という意味を持つ entenderとcomprender。「知っている」という意味の saber と conocer。こうした2つの単語や物事を指して、「〜と〜の違いは何?」と尋ねる時には「cuál es la diferencia entre 〜 y 〜」と表現します。
スペイン語を勉強していると、単語でも文法でも「何が違うの?」「どう使い分けるの?」という疑問が頻繁に出てくるはずです。
そんな時、わからないことは放っておかずにすぐに質問して解決することが語学力アップのポイントです。
スペイン語上達の7つのコツ
短期にスペイン語会話を上達した人たちが実践していた7つのコツ
実際に短期間でスペイン語をマスターした人たちに、どんな心がけをしていたのか聞いてみました。
Practicar todos los días:毎日続ける
覚えるのは大変でも、忘れるのは簡単。単語を使っていなければ、脳が「必要のない情報」としてすぐに消去しています。
語学をしっかり身につけたければ、やはり少しずつでも毎日続けること。1年の留学でスラスラ話せるようになったというある人は、「独り言もスペイン語を使うように意識していた」そうです。
No tener miedo a los errores:失敗する(失敗を恐れない)
言い間違えたり勘違いしたり、失敗することもありますよね。でも、そんな経験によって学んでいくものです。
控えめなのが日本人。恥をかきたくないかもしれませんが、自分の意見を主張することが当然というスペインでは話に加わらないほうがむしろ大人として恥ずかしく感じられてしまうことも。失敗を恐れずにトライしていきましょう。
Encontrar a alguien para hablar:話せる相手を見つける
会話上手な人にはたいていネイティブの友人やパートナーがいます。留学中なら「日本人の友達とはつるまない」と決心している人も多いよう。
日本で勉強を続ける場合は、定期的にスペイン語で会話できる相手とコミュニケーションをとることが大切。単語や文法は覚えたてのうちに使って繰り返すと、より早くより長く記憶に残せるものです。
No traducir al inglés:英語に置き換えない
英語が上手な人は、この表現は英語で例えるなら…と、英語の文法や単語をイメージして覚えがち。ですが、スペイン語は必ずしも英語に置き換えられるわけではありません。
英語を基準にしていると、結局英語を優先して使ってしまうことにもなります。スペイン語を本気で覚えたければ、思い切って一時英語は封印するほうが早いかも。
Aprender visualmente:視覚的に覚える
単語を映像としてイメージしてみたり、ジェスチャーを加えて覚えてみたり、料理をしながら、歌を聴きながら、など、五感を活用させながら覚えていくと長期的に記憶が定着します。
ひたすら頭に詰め込もうとせずに、柔軟に体全体で吸収していきましょう。
Preguntar:質問する
語学力を伸ばしていきやすいのは、わからないことがあった時に放っておかずにその場で質問できる人。
「 ¿Qué significa ◯◯ ?(◯◯とはどういう意味ですか?)」「No lo entiendo. ¿Puedes explicármelo otra vez, por favor?(意味がわかりませんでした。もう一度説明してくれますか?)」
といった質問フレーズをどんどん使って、疑問はその場で解決!
Ponerse un objetivo: 目標を決める
語学を上達させられる人には必ず明確な目標があります。「何のためにスペイン語を習得したいのか」「いつまでにどのレベルまで達していたいのか」など、たどりつきたい目標を定めたら、
「そのために今、何に重点を置いて勉強すべきか」「数ヶ月後にはどこまで覚えていたいか」といった中間目標に向かって具体的に取り組んでいきましょう。
目標を持つことは自分のレベルを確認することにもなり、自信やモチベーション向上にも繋がります。
おわりに
正しい文法で複雑な表現ができるようになることが目標なのか、簡単な単語だけでも会話ができることで十分なのか、それぞれ達成感を得られる通過点は違うことでしょう。
いずれにしても、積極的に、好奇心を持って学んでいくことが語学の上達を早めていくのではないでしょうか。無理やり暗記するのではなく、実際に活用して覚えていってみてください。