スペイン語で学ぶハロウィン:ラテンアメリカの死者の日との意外なつながり

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日本でもハロウィンがだいぶ定着してきましたね。特に若者の間や産業界ではさかんになってきています。

悪い霊を撃退するという由来は皆さんもご存知だと思いますが、実はこのお祭り、ラテンアメリカではある大事なお祭りと深いつながりがあるんです。

スペイン語で学ぶハロウィン:ラテンアメリカの死者の日との意外なつながり

会話

Erika: Estoy viendo que venden muchos adornos de esqueletos. ¿A qué se debe?

骸骨の装飾品がたくさん売ってるけどなんで?

Camila: Es que ya se acerca día de muertos. ¿Nunca has visto?

死者の日が近づいてるからね。見たことない?

Erika: Nunca he estado en esas fechas en México.

この時期にメキシコにいたことがないから。

Camila: Entonces esta vez vas a conocer bien. La gente lleva flores y comida al cementerio.

じゃあ今年は見れるわね。みんな花や食べ物をお墓に持っていくの。

Además, en algunos lugares hay desfiles. Se pone muy alegre el pueblo.

それに、仮装行列をするところもあるわ。町中が活気にあふれるの。

Erika: ¿Tiene alguna relación con Halloween?

ハロウィンと何か関係あるの?

Camila: Buen punto. De hecho, la fiesta empieza 31 de octubre que es día de las burjas, bueno, aquí llamamos así.

いい点に気づいたわね。一連の祭りは10月31日の魔女の日に始まるの。ここではそう言うのよ。

メキシコシティでのスペイン死者の日のパレード。

死者の日とハロウィン

11月1日はラテンアメリカでは大々的な祝日 dia de muertos(死者の日)です。

亡くなった人の霊が帰ってくると信じられており、お墓に花や食べ物や飲み物を持って行き一緒に時間を過ごします。

メキシコでは骸骨 calavera の仮装や装飾品が沢山あり、町中がカラフルに彩られます。

ハロウィンは dia de las burjas(魔女の日)とも言われ、霊界と人間界が一番近くなる日ということで霊界と交信する行事がおこなわれます。

スペインでは黄色い建物が目立ちます。

日本でのハロウィンブーム

日本でもハロウィンが定着してきた背景には、以下のような要因があります。

海外からの影響

ハロウィンは元々は西洋のお祭りでしたが、映画やテレビドラマ、SNSなどを通じて日本にも広まりました。特にアメリカのカルチャーが大きな影響を与えており、子供から大人まで幅広い世代に浸透しています。

コスプレ文化の盛り上がり

日本ではコスプレ文化が盛んであり、ハロウィンはその一環として受け入れられました。若者たちは自分たちの好きなキャラクターやテーマに合わせて仮装し、街中で盛り上がる様子が見られます。

商業的な展開

ハロウィンは商業的なイベントとしても注目されているため、多くの企業や商店街がイベントやキャンペーンを展開しています。仮装用品や飾り付け用品の販売量も増加しており、ハロウィン関連の商品は一時期のブームとなっています。

ラテンアメリカとハロウィンの関係

日本でのハロウィンブームと同じように、ラテンアメリカでもハロウィンが人気です。実際、日本とラテンアメリカのハロウィンには深い関係があります。

共通する由来

死者の日とハロウィンは共通する由来を持っています。両方のお祭りでは死者や霊界との交流をテーマにしており、家族や友人と一緒に亡くなった人たちを思い出す時間を過ごします。

骸骨と仮装

ラテンアメリカでは死者の日に骸骨「calavera」を象徴的な存在として使用します。また、仮装も重要な要素であり、子供たちは仮装をしてパレードやイベントに参加します。

飾り付け

ラテンアメリカでは街中やお墓を華やかに飾り付けます。特にメキシコでは「ofrendas(オフレンダス)」と呼ばれる飾り付けを行い、亡くなった人たちへの敬意を表します。

日本とラテンアメリカのハロウィンの違い

一方で、日本とラテンアメリカのハロウィンにはいくつかの違いもあります。

祝日としての位置づけ

日本ではハロウィンは祝日ではありませんが、メキシコを含むラテンアメリカでは死者の日が国民的な祝日です。そのため、学校や会社が休みになることもあります。

食べ物の特徴

日本ではハロウィンに関連する食べ物として、パンプキンパイやキャンディが主流です。一方、ラテンアメリカでは特別な料理やお菓子を作り、亡くなった人たちへの供え物として食べることが一般的です。

雰囲気の違い

日本ではハロウィンは主に仮装やパーティーで楽しむイベントですが、ラテンアメリカでは家族や友人と一緒にお墓を訪れて時間を過ごすことが中心です。そのため、ラテンアメリカでは厳粛な雰囲気が漂います。

まとめ

日本でもハロウィンが定着してきましたが、その背景には海外からの影響やコスプレ文化の盛り上がり、商業的な展開などがあります。また、ラテンアメリカでは死者の日とハロウィンに深いつながりがあり、共通する由来や要素を持っています。ただし、日本とラテンアメリカのハロウィンにはいくつかの違いもあります。これからも世界中でさまざまな文化や宗教を背景にしたハロウィンが楽しまれることでしょう。

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マリア (María) この記事を書いた人

元・高校教師(主に歴史担当)であり、現在は日本でスペイン語・英語講師としても勤務しより良い教育実践を目指し、日本の教育制度についても学んでいます。スペイン政府機関セルバンテス文化センター(東京)認定のDELE試験官(全レベル A1~C2)及びAVEオンライン講師資格保持者です。
セルバンテス文化センターでの講師経験に加え、独立行政法人国際協力機構(JICA)、大手企業(丸紅、日野自動車等)、多数の語学学校で、日本人学習者に対する豊富な指導実績を有し専門知識に基づいた指導、教材作成、レッスンカリキュラム、講師育成など幅広い分野で活躍。

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