さあ、今日も元気にスペイン語でコミュニケーション!今回のテーマは「単人称表現」。
マドリッドも秋深し。朝晩の冷え込みは、冬の予感です…早速二人の会話を覗いてみましょう。
スペイン語の”hacer”の使い方:天候と時間表現のマスター
目次
夏から秋の移り変わり
María: Últimamente hace bastante fresco. Hace mucho que no me sentía tan cómoda para dormir.
この頃ずいぶん涼しいわね。こんなに快適に寝られるのは、ずいぶん久しぶりだわ。
Yurika: Es verdad. Este verano ha hecho demasiado calor. Disfrutemos del otoño.
そうよね。この夏は暑すぎたわよ。秋を楽しまなくちゃ。
María: ¿Crees que todavía es temprano para sacar la manta?
毛布を出すのは、まだ早いと思う?
Yurika: Creo que no. Vamos a sacarla hoy antes de que se haga más oscuro.
そんなこと無いと思うわ。もっと寒くなってしまう前に、出しましょう。
María: Ya está anocheciendo, aunque en agosto todavía es de día a esta hora.
もう日が暮れて来たのね。8月ならこの時間はまだ昼間なのに。
Yurika: Ya cada día va a ser más corto, ¿verdad?
もう日ごとに、だんだん暗くなっていくんでしょう?
María: Claro, hasta finales de diciembre cada día será más corto.
そうよ。12月の終わりまでは、毎日どんどん日が短くなるのよ。
Yurika: En el verano los niños juegan hasta muy tarde por la calle.
夏は随分遅くまで、子供たちが道で遊んでいたものよね。
ワンポイント
hacerを使った天候表現
「hacer」の3人称単数形に「暑い」「寒い」「いい天気」…などの天候表現をつけます。
「hace viento(風が吹く)」「hace sol(日が照っている)」も、同じ仕組みです。
María: Según las noticias, este invierno hace poco frío.
気象情報によれば、今年の冬はあまり寒くないそうよ。
Yurika: Es por el calentamiento global.
地球温暖化のせいよね。
hacerを使わない天候表現
「llover(雨が降る)」「nevar(雪が降る)」などの動詞で表す天候は、「hacer」を使わずに、動詞そのものを3人称単数形にします。
María: En la época de lluvias llueve mucho en Japón, ¿verdad?
梅雨の季節って、日本はたくさん雨が降るんでしょう?
Yurika: Exacto. En verano a veces llueve mucho porque hay tifones.
その通り。夏は台風もあって、時々たくさん雨が降るのよ。
hacerを使った時間表現
「hacer ~」で「(時間が)~前から」という表現は、お馴染みですね。
具体的な時間数値だけでなく、「hace mucho(ずいぶん前から)」という使い方をします。
María: ¿Hace cuántos años que empezaste a estudiar español?
何年くらい前からスペイン語を勉強しているの?
Yurika: Hace muchísimos. Ya no me acuerdo.
ずいぶん長いことやっているわよ。もう覚えていないわ。
hacerを使わない時間表現
「時間が早い」「時間が遅い」といった表現は、「ser」の3人称単数を使います。「es temprano(早い)」「es tarde(遅い)」などですね。
María: Ya es tarde, tenemos que volver a casa.
もう遅いわ。家に帰らなくちゃ。
Yurika: Cuando estamos en el centro comercial pasándolo bien el tiempo pasa volando.
ショッピングセンターで楽しく過ごしていると、あっという間に時間が経つわね。
つ・ぶ・や・き
「単人称表現」、ちょっと聞きなれない言葉ですが…天気や自然現象を表す時に、スペイン語は動詞の3人称単数形を使います。
英語のような形式上の主語「it」ではない、これが「単人称表現」です。現象を捉える“感覚”の違いも、外国語を学ぶ際に味わいたいですね。