情熱の舞!フラメンコの歴史と魅力を徹底解説

  1. スペイン語で観光と文化

スペインの伝統的な芸能であるフラメンコについて詳しく解説しています。フラメンコの独特な歌や情熱的なダンスが特徴であり、フラメンコの起源、魅力、基本用語、現状について詳しく説明しています。フラメンコの起源については、イスラム教徒やジプシーが大きな影響を与えたとされています。また、独特のメロディーや哀愁の漂う歌声、激しい踊りなどが挙げられています。

¡Hola todos! みなさんこんにちは。今回のテーマは【フラメンコ】です。「スペインといえばフラメンコ!」と考える方も多いのでは?

独特な歌や情熱的 なダンスが特徴で、近年日本でも人気を集めています。今回はそんなフラメンコの起源や魅力をご紹介したいと思います。

情熱の舞!フラメンコの歴史と魅力を徹底解説

フラメンコの歴史と魅力

Taro : ¿Sabes bailar flamenco?

君はフラメンコが踊れる?

Juan : No, nunca lo he aprendido. Se origina en el sur de España y es popular sobre todo en Sevilla.

いや、一度も習ったことがないよ。フラメンコはスペイン南部が起源で、特にセビリヤで人気なんだ。

No se baila mucho en Madrid.

マドリードではあまり踊らないね。

Taro : Pensaba que todos los españoles bailan flamenco.

スペイン人はみんなフラメンコを踊るんだと思っていたよ。

Juan : Es un estereotipo, Taro.

太郎、それはステレオタイプだよ。

フラメンコって?

スペイン、スペインの華やかな広場。

スペイン南部で特に親しまれている、伝統的な芸能です。現代では、歌とギターの伴奏、踊りが一体となった臨場感あふれるエンターテイメントとなっています。

マドリードやバルセロナでも鑑賞はできますが、やはり本場はアンダルシアだと言われています。

フラメンコの起源

【イスラムが起源】

はっきりとした記録は残っていませんが、フラメンコは15世紀~18世紀に成立したとされています。

形成に大きな影響を与えたのは、モーロ人(ムーア人)やヒターノ(ジプシー)といったイスラム教徒たちでした。

放浪の民であった彼らは当時のスペイン社会から迫害を受けており、その苦しみや悲しみを土着の音楽に融合させて歌で表現したものが、フラメンコになったという説があります。

【19世紀に大衆芸能に】

もともとは家の中など個人的に楽しまれていたフラメンコですが、フラメンコを上演する飲食店「カフェ・カンタンテ」が19世紀に出現したことで、大衆芸能としての性質を帯びていきました。

後にメディアでも取り上げられるようになり、世界各地へ広まっていきました。

アラビア文化が混ざったエキゾチックなこの芸能は、現代のスペインだけでなく全世界で親しまれています。

フラメンコの魅力

スペインの人々がフラメンコダンスを紹介している。

独特のメロディーや哀愁の漂う歌声、激しい踊りなど、フラメンコの魅力はさまざまです。

喜怒哀楽を表した情熱的な舞台に、引き込まれてしまう観客が後を絶ちません。気持ちが入るあまり、涙を流しながら演技をする踊り手の方もいます。

¡Ole!” や ”¡Baila bien!” など観客からの掛け声もあいまった一体感のあるショーの雰囲気も、フラメンコの特徴の一つです。

フラメンコの基本用語を勉強しよう

¡Hola todos! みなさんこんにちは。今回もテーマは【フラメンコ】です。

スペインだけでなく世界中で盛んなフラメンコですが、フラメンコ鑑賞をする上で用語がわかると、ショーをさらに楽しむことができます。今日はフラメンコの基本用語を勉強していきましょう!

基本のフラメンコ用語

Juan : Una vez he ido a ver un espectáculo de flamenco en Granada. Me encantó el ambiente.

一度、グラナダでフラメンコのショーを見に行ったことがあるよ。雰囲気がすごくよかったよ。

Taro : ¿Cómo era?

どんな感じだったの?

Juan : El público jaleaba a la bailaora y se creaba un ambiente íntimo y acogedor

観客が踊り手に掛け声をかけていて、親密で心地よい雰囲気が生まれていたよ。

Taro : Eso es muy de flamenco.

すごくフラメンコらしいね。

bailaor 踊り手

穏やかな湖を見下ろす桟橋に立つスペインのフラメンコダンサー。

動詞 “bailar(踊る)” に関連しています。通常ならば踊り手のことは ”bailador” と言いますね。

フラメンコの本場アンダルシア地方では、母音間の ”d” が消える訛りがあるので、フラメンコの踊り手は ”bailaor” と言います。

日本で使われるフラメンコ用語でも、「バイラオール」が一般的です。女性の踊り手には ”a” を足して ”bailaora” にします。

ちなみに、「歌い手」も動詞 ”cantar” に関連して ”cantaor(a)” と言います。

guitarrista ギタリスト

ギターはフラメンコ音楽に欠かせない要素です。

名詞 ”guitarra(ギター)” から ”a” をとって ”ista” を付けると、「ギターを弾く人=ギタリスト」になります。

rr”の発音は巻き舌なのでちょっと難しいのですが、練習してみてください。

jaleo ハレオ

スペインから来たフラメンコダンサーに魅了された人々のグループ。

フラメンコの舞台で使われる掛け声のことです。ショーが盛り上がると、観客が舞台に向かって「ハレオ」を言うのがフラメンコならではの楽しみ方です。

どんなハレオがあるのか、見てみましょう。

【¡Ole!】

「素敵!」というニュアンス。広い意味があるため、一番使いやすいハレオです。

【¡Baila bien!】

直訳すると「踊りが上手!」という意味。踊り手に対する賞賛の言葉です。歌い手に対しては ”¡Canta bien!” 、ギタリストに対しては ” ¡Toca bien!” が使われます。

【¡Guapa!】

「きれい、美人」という意味。女性に対して使います。男性に言うときは語末を変えて ”¡Guapo!” にします。

【¡Vamos allá!】

直訳すると「さあ行こう」という意味。英語でいう ”Let’s go” のようなニュアンスです。

アンダルシア地方では語末の ”s” が消えて聞こえることがあるので、「バモジャー」と言っているように聞こえます。

フラメンコの現状

かつての国民的娯楽「闘牛」は、サッカーに取って代わられたようですが…

では、「フラメンコ」はどうでしょう!?色とりどりの髪飾りや衣装、情熱的なステップ、そしてギターと歌…

まさにスペインらしい伝統文化、「フラメンコ」の現状です。

早速二人の会話を覗いてみましょう。

会話

María: ¿Dónde has estado hasta tan tarde? Parece que has sudado bastante.

こんなに遅くまで、どこにいたの?ずいぶん汗をかいたみたいね。

Yurika: Estaba en clase de bailes de salón de la Casa de la Cultura. He bailado salsa.

カルチャーセンターのダンスのクラスにいたのよ。サルサを踊っていたの。

María: Anda, qué bien. Una vez hice un cursillo de flamenco allí.

あら、いいわね。一度あそこのフラメンコのクラスに行ったことがあるわよ。

Yurika: ¿Sabes bailar flamenco? No lo sabía…

フラメンコが踊れるの?知らなかったわ…

María: Practiqué durante un mes, y solo aprendí un poquito a bailar sevillanas. No soy buena bailaora.

1カ月練習したけれど、セビジャーナスをちょっと覚えただけよ。私はフラメンコダンサーには向かないのよ。

Yurika: Antes de venir a España creía que todos los españoles sabían bailar flamenco. Pero en realidad no es así…

スペインに来るまでは、スペイン人は皆フラメンコが踊れると思っていたのよ。でも現実は違うわね。

María: Igual que los toros, a veces la imagen desde fuera no es real. No hay tantos aficionados al flamenco como los turistas esperan.

闘牛と同じで、国外からのイメージって、必ずしもその通りじゃないのよ。観光客が期待するほど、フラメンコをやっている人はいないわよ。

Yurika: Pero a veces se nota el peso de la tradición. Por ejemplo, “Buleria”, de David Bisbal, es una canción bastante flamenca.

でも、時々伝統の名残に気付くわ。たとえばビスバルの「ブレリア」は、なかなかフラメンコらしい曲だし。

María: Ja ja ja, hay muchos ejemplos más. Pero la verdad es que aquel “Operación Triunfo” tuvo mucho éxito.

ハハハ、他にも色々あるわよ。でも本当に、あの「オペラシオン・トリウンフォ」の番組はすごかったわね。

Yurika: ¿Por qué no participaste? Yo sé que cantas bien.

あなたも参加すればよかったのに。歌が上手なの、知ってるわよ。

つ・ぶ・や・き

デニムのベストを着た男性が、スペイン風のパフォーマンスでマイクに向かって情熱的に歌う。

Operación triunfo」とは、スペインのオーディション番組。David Bisbalは、その第一期に誕生した歌手です。

観光客向けのイメージほどは流行していない、これがフラメンコの現状…

とはいえ、ポップカルチャーのメロディーにさえ「フラメンコらしさ」が響くことも。また、フラメンコの曲が流れると、とっさに「palma(手拍子)」で反応する姿もあります。

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マリア (María) この記事を書いた人

元・高校教師(主に歴史担当)であり、現在は日本でスペイン語・英語講師としても勤務しより良い教育実践を目指し、日本の教育制度についても学んでいます。スペイン政府機関セルバンテス文化センター(東京)認定のDELE試験官(全レベル A1~C2)及びAVEオンライン講師資格保持者です。
セルバンテス文化センターでの講師経験に加え、独立行政法人国際協力機構(JICA)、大手企業(丸紅、日野自動車等)、多数の語学学校で、日本人学習者に対する豊富な指導実績を有し専門知識に基づいた指導、教材作成、レッスンカリキュラム、講師育成など幅広い分野で活躍。

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