スペイン語で願望や義務について話す

    1. スペイン語単語・活用

    「tener que~」、「haber que」、「querer~」といった表現を用いて、願望や義務を表す方法を学びます。また、これらの表現は名詞の複数形や動詞の活用が変化する点に注意が必要です。

    さあ、今日も元気にスペイン語でコミュニケーション!今回のテーマは「願望や義務の表現」。
    こりずにダイエットを試みるマリア。ユリカがたしなめています。早速二人の会話を覗いてみましょう。

    スペイン語で願望や義務について話す

    痩せたい、でも食べたい!

    María: Quiero comer algo… desde anoche no he comido nada.

    何か食べたい…昨日の夜から何も食べていないのよ。

    Yurika: ¿Otra vez estás haciendo régimen? Debes acabar con esa costumbre.

    またダイエットしているの?その変な習慣、やめなくちゃダメよ。

    María: Yo siempre deseo estar más delgada, pero al mismo tiempo necesito comer para vivir. Es un dilema.

    いつももっとやせたいと願っていて、同時に生きるために食べなくちゃいけなくて…これってジレンマよ。

    Yurika: ¿Cómo que un dilema? Tú puedes comer normalmente, lo que tienes que hacer es deporte.

    何がジレンマよ。あなたは普通の量なら食べていいのよ。やらなくちゃいけないのは運動よ。

    María: Ya sé que hay que hacer deporte para vivir con salud. Pero además de eso, quiero adelgazar rápidamente.

    健康に過ごすために人は運動するべきだって、分かっているわよ。でもそれ以上に、私は早くやせたいのよね。

    Yurika: Bueno… pero de todas maneras, para bajar de peso hay que darle tiempo.

    そうね…でも、とにかく体型を変えるには、ある程度時間をかけなくちゃ。

    María: Es verdad. Debo planear bien hasta cuándo y cómo pierdo peso.

    そうだわね。いつまでにどうやって体重を減らすか、よく計画をたてないといけないわ。

    Yurika: Antes de todo, ahora tienes que comer algo.

    その前に、今は何か食べなくちゃね。

    ワンポイント

    tener que~

    しなくてはいけない

    スペインから来た実業家が机でお金の入った袋を持っています。

    deber~」との使い分けが難しいです。「deber~」の方が「tener que~」よりも、「やらなくちゃ」の動機付けが「意志<義務」、つまり、義務感が強くなります。

    María: Tenemos que pagar el piso… el día de pago era anteayer.

    家賃を払わなくちゃ…おとといが支払いの日だったわよ。

    Yurika: Debemos pagarlo ahora mismo. Se me había olvidado a mí también.

    今すぐ払わないといけないわ。私もわすれていた。

    haber que

    人は~するものだ

    hay que~」という形でよく登場します。「deber」と同じく「義務」を表しますが、より一般的な義務(常識)で、主語が特定できない場合に「hay que~」がピッタリです。

    María: En Japón hay que quitarse los zapatos para entrar en las casas, ¿verdad? Qué complicado.

    日本では家に入るのに靴を脱ぐものなんでしょう?めんどうね。

    Yurika: Y en España debo llevar los zapatos dentro de casa, qué incómodo.

    スペインで私は、家の中で靴を履いていなくてはいけない。くつろげないわ。

    querer~

    ~したい

    スペインのテーブルにあるシーフードたっぷりの皿。

    desear~」とよく似ていますが、「querer~」の方が使用頻度は多いようです。

    desear」も「querer」も、願望表現では助動詞として機能しますが、「欲する」という動詞です。

    María: Quiero cenar en algún lugar de lujo esta noche. ¿Vamos a un restaurante a comer langosta?

    今夜はどこかで豪華な夕食を食べたいわ。ロブスターのレストランに行きましょうか?

    Yurika: Buena idea. Últimamente el cuerpo me pide marisco.

    いい考えね。このところ体がシーフードを欲しているのよ。

    dilema

    ジレンマ

    古典ギリシア語の「di-lemma」が起源。両方同時に選べない2つの選択肢があり、どちらを選んでもデメリットがある「ジレンマ」のことです。

    María: Si dejo el trabajo, no tengo dinero. Si sigo trabajando, no tengo tiempo para estudiar. Es un dilema.

    仕事を辞めれば収入が無い。仕事を続ければ勉強する時間が無い。ジレンマだわ。

    Yurika: Los adultos trabajan, así que obtener tiempo para estudiar es muy difícil.

    大人になって働いていると、勉強する時間を確保するのが難しいわね。

    つ・ぶ・や・き

    願望・義務の表現…ポイントは「助動詞の微妙な使い分け」です。まさに「スペイン語のセンス」が問われる分野ですね。

    できるだけ多くの例文に触れ、「なぜその表現が使われているのか」考える習慣が大切。まずは使用頻度の高い「tener que」から、しっかりマスターしましょう。

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