hecho/hechaを使ったスペイン語の表現

    1. スペイン語単語・活用

    「hecho/hechaを使ったスペイン語の表現」について説明しています。導入部分では、マリアがステーキを作り、その料理の腕前をユリカが褒めるシーンから始まります。その会話を通じて、「hecho/hecha」の使用例が示されています。

    料理の上手なマリア。今夜は腕をふるってステーキです。早速二人の会話を覗いてみましょう。

    hecho/hechaを使ったスペイン語の表現

    夕食が出来た!

    María: Ya está hecha la cena: hoy comemos filete.

    夕食が出来たわよ。今日はステーキを食べましょう。

    Yurika: ¡Bien hecho! ¡Estás hecha una cocinera!

    見事だわ!プロの腕前ね。

    María: ¡Qué exagerada! Por cierto, la carne está bien hecha. Te gusta así, ¿verdad?

    おおげさね!ところで、肉はウェルダンに焼いたわよ。それが好きよね?

    Yurika: Sí, me gusta mucho. Muy bien asada. ¿Estás acostumbrada a cocinar carnes?

    そう、大好き。よく焼けているわ。肉の料理に慣れているの?

    María: Sí. A mi hermano menor le gustaban las barbacoas, y siempre cocinaba yo.

    ええ。私の弟はバーベキューが好きで、いつも私が料理していたのよ。

    Yurika: Una vez me contaste que él se ponía hecho una furia cuando no le gustaba la comida.

    弟さんが食事が気に入らなくて激怒したっていうエピソードを、前に話していたわね。

    María: Ahora ya no se comporta así. Es un señor responsable.

    今はもう、そんなことはしないわよ。立派な大人だからね。

    Yurika: Ya es un hombre hecho y derecho, je je je.

    もう一人前なのね、ハハハ。

    ワンポイント

    ¡Bien hecho!

    見事だ!立派だ!

    スペインで猫が肉片を見つめています。

    「たいしたものだ」と驚いた時に使う決まり文句です。皮肉をこめて言う場合もあるので要注意。前後の文脈や状況から、真意をつかみましょう。

    María: El gato de siempre ha robado el último filete y se ha escapado por la ventana.

    いつものあの猫が、最後のステーキを盗んで、窓から逃げたわ。

    Yurika: ¡Bien hecho! El otro día robó jamón serrano. ¡Qué gourmet!

    やってくれるわね!この間は生ハムを盗んだわ。グルメな猫ね!

    hecho una furia

    カンカンに怒る

    furia」はもともと「荒れ狂ったもの」の意味。「hecho un (una)~」で「~になる」という意味です。「furia」のアクセントは[u]に来るので、気をつけましょう。

    María: ¿Has visto a una mujer hecha una furia con su niño? ¿Qué le ha pasado?

    女の人が子供を、ものすごく叱っていたのを見た?何があったのかしら?

    Yurika: Su niño le hizo daño a un gato callejero.

    あの子供が野良猫をいじめたのよ。

    hecho

    出来事

    会議室でスペインについて話し合うビジネスマンのグループ。

    英語の「fact」と同じ意味で、「事実」「出来事」「行為」といった意味に使われることもあります。ちなみに「hecho de armas」は「武勲」のことです。

    María: No sé si mi manera de discutir con mi compañera hoy fue justa o no.

    今日、同僚と口論したのは、正しかったのかどうか自分でもわからないわ。

    Yurika: A lo hecho, pecho. Lo que has hecho ya no lo puedes cancelar.

    やったことには胸を張らなくちゃ。もう起こったことは取り消せないわよ。

    echo

    作られた、完成した

    一番基本的な「hecho」の使い方です。動詞「hacer(する)」の過去分詞形です。英語の「made」「done」にあたります。

    María: ¿Te gusta este sombrero de México? Está hecho en México a mano.

    このメキシコの帽子、いいでしょう?メキシコ製で手作りなのよ。

    Yurika: Te queda bien, pero es mejor que no salgas por la calle con eso aquí en España.

    似合うけど、ここはスペインだし、それをかぶって外に出ない方がいいわ。

    つ・ぶ・や・き

    hacer」の過去分詞形「hecho」をピックアップしてみました。

    A lo hecho, pecho.」は「やったことは、胸に」という直訳。「もう済んだことは、胸を張って受け止めろ」という諺です。

    「覆水盆に帰らず」の、ややポジティブなバージョンとも言えるでしょうか。

    今回の記事を通じて、スペイン語の「hecho/hecha」の使い方について学びました。この表現は、様々な文脈で使われ、その意味も多岐にわたります。

    これらの知識を活用することで、スペイン語の理解が深まり、表現力が豊かになります。これからもスペイン語学習を続けて、さらなる進歩を目指しましょう。

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