ラテンアメリカの心を感じる休日:セマナサンタとクリスマスを知る

  1. ラテンアメリカと文化

日本の休日というと、正月やお盆などが思い浮かびますよね。でも、場所が変われば休日もガラッと変わるものです。

今日は、ラテンアメリカの休日の一つと、その歴史を見てみましょう。

ラテンアメリカの心を感じる休日:セマナサンタとクリスマスを知る

セマナサンタ

Laura: Ya se acerca la semana santa, ¡Que emoción! ¿Tienes algun plan?

もうすぐセマナサンタね、ワクワクするわ!何か予定あるの?

Ana: Por supuesto que si. Como tengo vacaciones una semana, me gustaría ir a la playa con mis amigos. ¿Y tú?

もちろんよ。一週間休暇があるから、友達と海に行きたいな。あなたは?

Laura: Yo voy a visitar a mi familia. A ellos les gusta ir a ver las procesiones, quizá vaya con ellos.

私は家族の所に帰省するつもり。みんなプロセシオンを見に行くのが好きだから、一緒に行くと思う。

Laura と Ana は一体何の話をしているのでしょうか?

Semana Santa

聖週間

スペインの暗い洞窟にある光につながる石の階段。

日本では聞きなれないこのセマナサンタとは、イエスの死と復活を思い出す週のことをいいます。

歴史の授業で、2000年以上前に存在したイエスという人物のことを聞いたことがあるでしょう。

ラテンアメリカはスペインに征服された歴史から、宗教はキリスト教が大部分を占めています。

大勢の敬虔なカトリック教徒は、この一週間をとても大切にしています。もちろん国民の休日で、官公庁や学校すべて休みになります。

Procesion

日本語に直訳すると″行列″という意味になります。なぜかというと、イエスが杭につけられた像を担いで街を練り歩くからです。

担ぐのは一種の特権で、子供から大人までそのためにお金を払います。そうすることで、一年の罪が許されると信じているようです。

見物客もとても多く、観光地は大勢の人で賑わいます。プロセシオンで特に有名なのは、グアテマラのアンティグアという都市です。

セマナサンタの過ごし方

パラソルと人がたくさんあるスペインのビーチ。

敬虔なカトリック教徒は、宗教的な行事に参加します。でも一般の人にとって一番うれしいのは、仕事のバケーションがもらえることです。

多くの人が家族の元に帰省したり、観光地に出かけたりします。また、ビーチでセマナサンタを過ごすというのも最近の流行りです。

この時期はどこに行っても人・人・人で溢れています。

せっかくのラテンアメリカを味わうなら、セマナサンタの時期に旅行を計画してみるのはどうでしょうか?毎年3月半ばから4月半ばくらいになります。

ただ、日本のゴールデンウイークのようなものなので、計画は時間に余裕をもって立てることをおすすめします。

交通機関が少なくなることもあるので、是非下調べをよくしてくださいね。素敵なバケーションが過ごせることを祈っています。

日本人には、お正月よりも盛大な祝日はなかなか思い浮かびませんよね。しかし、ラテンアメリカの最大の祝日はお正月ではないのです。

今日は、ラテンアメリカで一年で最も大事な祝日と、その祝い方をのぞいてみましょう。

クリスマス休暇

Mary: ¿Cuándo comienza la vacación de la navidad?

クリスマス休暇はいつからだっけ?

Jessica: Solo trabajarémos en medio dia el 23 de diciembre y ya tendrémos nuestra vacación.

12月23日半日働いたらもう休暇よ。

Mary: Ya falta poco, ¿verdad? Estoy muy emocionada.

もうすぐね。ワクワクするわ。

Jessica: ¿Visitarás a tu familia?

家族のところに帰省するの?

Mary: Claro que sí. Tengo que llamar a la panadería para llevarlo.

もちろんよ。持っていくパンを電話で予約しなきゃ。

Jessica: Tienes razón. En unos dias , todo estará cerrado.

そうしないとね。もうすぐ全部閉まっちゃうから。

MaryJessica は楽しみにクリスマス休暇を待っているようです。

Navidad

クリスマス

クリスマス

キリスト教が根付いているラテンアメリカでは、クリスマスが一年で一番盛大に祝われる行事です。

一概にキリスト教といっても、大きく二つに分かれます。

一つはカトリックで、彼らは12月25日がイエスが生まれた日と信じています。ミサやプロセシオン(行列)など、宗教的な行事にも積極的に参加します。

もう一つはエバンへリコで、プロテスタント派にあたります。彼らは12月25日がイエスの誕生日であることは否定しますが、休暇を家族と過ごしクリスマスを祝います。

クリスマスの街の様子

日本人には想像し難いくらいのお祭り騒ぎにが見られます。銀行、官公庁などはすべて閉まり、観光地を除いては一般の店などもすべて休みになります。

特に24日の深夜12時になると、街中から一斉に爆竹の音が聞こえたり花火が打ち上げられたリします。

基本的に、24日の夜はみんな一睡もせず楽しく過ごし、明け方になってから床につくようです。

またクリスマスが近づくと、Feliz navidad(メリークリスマス!)という挨拶が、すれ違う人の間で交わされるようになります。

クリスマスの食べ物

tamal

クリスマスによく食べられるのが、パンと tamal(トウモロコシをペースト状にしたものと肉をバナナの皮に包んで蒸したもの)です。

パンは普通のパンではなく torta といって少し大きめの甘いパンです。この時期にパン屋に行くと、torta しか売っていないことが多いです。

おわりに

ラテンアメリカのクリスマスを、少しイメージすることができたでしょうか?

今回はラテンアメリカという一まとめでしたが、国によって祝い方のアクセントが少しずつ違ってきます。調べてみると面白いかもしれません。

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