単語が元の意味から派生して面白い意味を持つ例をいくつか紹介しています。例えば、「オレンジの半分」、「生地・クッキー」、「きれい」、「虫」などの単語が、スペイン語ではそれぞれ異なる意味やニュアンスを持つことを説明しています。
これらの単語の使い方を理解することで、スペイン語の理解を深めることができます。
今回は、そんな隠れた単語の使い方をご紹介します。新しい意味を発見できるかも知れませんよ。
スペイン語の意外な使い方!一つの単語で様々な意味を持つ言葉をマスターしよう
スペイン語単語の隠れた意味
オレンジの半分
まず、意味を推測しながら会話を読んでみましょう。
Juan: María es mayor ya pero no está casada.
マリアはもういい歳だけど、未婚だね。
Taro : Todavía está buscando a su media naranja.
まだ自分にぴったりの理想の伴侶を探しているのさ。
“naranja”は果物の「オレンジ」、”medio/a”は「半分の」という意味の形容詞です。
「自分にぴったりの、理想的な伴侶」のことを、スペイン語では”media naranja”といいます。
直訳すると「オレンジの半分」となりますが、「二人で一つ」という意味を暗示する素敵な響きのことばですね。
生地・クッキー
Juan: ¡Qué reloj más bonito! Te costaría una pasta.
かっこいい時計!高かっただろうね。
Taro : La verdad es que no costó tanto.
実は、そんなでもなかったよ。
“pasta”は、「生地」や「クッキー」という意味がありますが、ここでは「大金」という意味で使われています。
”costar una pasta”で「高価だ」ということ。話し言葉でよく使われる表現です。
きれい
Juan: ¿Qué más tenemos que comprar?
あと何を買わなくちゃいけないんだっけ?
Taro : Bonita para hacer sandwichs.
サンドイッチ用のツナだよ。
「きれいだ」という意味の形容詞 ”bonito/a”、名詞では何を意味するか知っていましたか?
実は名詞として、「カツオ、マグロ、ツナ」を指すことばとして使われることがあるのです。
虫
Juan: Dicen que ese político aceptó soborno.
あの政治家、収賄したらしいね。
Taro : ¿Otra vez? -¡Es un bicho raro!
また?ひどいやつだな!
「虫」という意味の名詞”bicho”。人に使われることもあり、「悪いやつ」という意味になります。”bicho raro”という表現でよく使われます。
”Bicho malo nunca muere(悪いやつは死なない=憎まれっ子世にはばかる)”ということわざもあります。
おわりに
いかがでしたか?以上に挙げた単語で知っているものはありましたか?
すでに学習して知っている単語でも、「あれ、こんな意味があったのか!」と発見をすることは面白いことです。
単語の使い方に敏感になって、ボキャブラリーをどんどん増やしていきましょう!