スペイン語では、日常会話で相手に便宜を図ってもらいたい場合や質問をしたい場合に使える便利な表現があります。それが「すみません」と「許してください」です。この記事では、これらの表現を使った会話の例を紹介しながら、それぞれの使い方と場面を詳しく解説していきます。
「ごめんなさい」と謝るのとは別に、「ちょっと失礼します」といった英語でいうエクスキューズミーのようなスペイン語はあるのでしょうか?
今回はどんな場面にどう使えるのかを見てみましょう。
「失礼します」と「許してください」スペイン語で表現
目次
会話
Paola: Hay demasiada gente hoy en el banco. ¿Qué hacemos?
今日の銀行はあまりにも人が多いわね。どうする?
Lucas: No hay de otro, hay que esperar.
待つほかにオプションはないよ。
Paola: Disculpe señora, ¿aquí es la cola para la ventanilla 5?
すみません、5番窓口への列はここですか?
Señora: Si, asi es.
はい、そうですよ。
Paola: Gracias muy amable. Entonces vamos a hacer la cola hasta al final nosotros también.
ご親切にどうも。じゃあ私たちも最後尾まで行って並ばないとね。
Lucas: Yo quiero ir al baño. No creo que la cola corre tan rápido. ¿Me esperas?
そんなに早く列も動かないと思うし、トイレに行きたいんだけどここで待っててくれる?
Paola: Esta bien solo que pides permiso al pasar porque veo que ni al baño puede pasar fácilmente.
いいわよ。ただ、トイレまでも簡単に通れるとは思えないわ。お願いして通してもらってね。
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すみませんというスペイン語
例えばちょっと道を開けてもらいたいとき、誰かになにか質問したいとき便利な言葉が disculpe です。
もともとは disculpar という動詞からきていて許すという意味ですが、disculpe の場合は「すみません」という慣用表現になっています。
Disculpe jóven, ¿pordia traer la cuenta?
すみません、お勘定を持ってきてもらえますか?
Disculpe señorita, me gustaría probar este vestido.
すみません、このドレスを試着したいです
Disculpe, ¿cómo puedo llegar de aquí a la estación norte?
すみません、北駅まではどう行けばいいですか?
道を開けてもらいたいとき、誰かの隣に座るときなど相手に許可を求める場合に特に使えるのが、Con Permiso.です。
permiso は許可という意味なので、文字通り「あなたの許可ももとに」=すみませんという訳し方になります。
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「すみません」というスペイン語表現
「すみません」という日本語の表現に相当するスペイン語の表現は「disculpe(ディスクルペ)」です。元々は「許す」という意味の動詞「disculpar(ディスクルパル)」から派生しており、相手に謝罪や配慮を求める際に使用されます。
以下に具体的な会話例を示します。
- Paola: Disculpe señora, ¿aquí es la cola para la ventanilla 5?
- すみません、5番窓口への列はここですか?
- Señora: Si, asi es.
- はい、そうですよ。
このように、「disculpe」を使って相手に質問や便宜を求めることができます。
「許してください」というスペイン語表現
もう一つ便利な表現として、「許してください」という意味の表現があります。スペイン語では「Con Permiso(コン ペルミーソ)」と言います。これは、相手に許可を求める際に使用される表現です。
以下に具体的な会話例を示します。
- Paola: Con permiso, ¿puedo pasar?
- 許してください、通ってもいいですか?
- Señor: Claro, adelante.
- もちろん、どうぞ。
このように、「Con permiso」を使って相手に許可を求めることができます。特に、混雑した場所で通り過ぎる際や、誰かの隣に座りたいときに便利です。
「すみません」と「許してください」の使い分け
「すみません」と「許してください」という表現は、どちらも相手に便宜を求める際に使用されますが、微妙なニュアンスの違いがあります。
「すみません」は、相手に謝罪や配慮を求める際に使用されます。例えば、混雑した場所で相手を通過する際に使ったり、質問をする際に使ったりします。一方、「許してください」は、相手に許可を求める際に使用されます。例えば、誰かの隣に座りたいときや、物を借りたいときに使います。
具体的な使い分けの例を以下に示します。
- Paola: Disculpe, ¿puedo pasar?
- すみません、通ってもいいですか?
- Señor: Claro, adelante.
- もちろん、どうぞ。
この場合、相手に通過の許可を求めるために「disculpe」を使用しています。
- Paola: Con permiso, ¿puedo sentarme aquí?
- 許してください、ここに座ってもいいですか?
- Señor: Sí, claro.
- はい、もちろん。
この場合、相手に座る許可を求めるために「Con permiso」を使用しています。
「すみません」と「許してください」のまとめ
「すみません」と「許してください」というスペイン語の表現は、日常会話で相手に便宜を求める際に非常に便利です。どちらも使い方や場面を理解しておくことで、円滑なコミュニケーションが図れます。
「すみません」は謝罪や配慮を求める際に使用し、「許してください」は許可を求める際に使用します。具体的な会話例を通じて、それぞれの使い方を説明しました。
スペイン語を学習している初心者の方にとって、これらの表現を使いこなすことは重要です。ぜひ日常会話で実践してみてください。