日本の「痛いの痛いの飛んでいけ!」、ドイツの「トイ トイ トイ」のように、各国にはそれぞれおまじないのように使われているフレーズがあります。
さてスペイン語では、どんなものがあるのでしょうか。言い伝えられている不思議な言葉をご紹介します。
スペイン語のおまじない
会話
Emi:Mañana tengo una entrevista de trabajo. Espero que me salga bien.
明日は会社の面接があるの。うまく行くといいな。
Laura:Si estás tranquila y actúas con naturalidad todo irá bien.
落ち着いていつも通りにしていればきっとうまくいくよ。
Emi:Es que a veces me pongo nerviosa y no me sale el español. “Toco la mesa.”
緊張すると、とっさにスペイン語が出てこないことがあるんだよね。〝机を触ろう〟。
Laura:¿Qué quieres decir con “toco la mesa”?
「机を触る?」って、何を言いたいの?
Emi:¡¿Eh?! ¿No se dice eso cuando quieres que algo salga bien?
え?! 何かうまくいってほしい時にそう言わない?
Laura:¡Ah! Eso es “toco madera”.
ああ!それは「木材を触る」だよ。
Emi:¿Sí? Pero, ¿por qué se dirá tocar madera para tener buena suerte?
そっかぁ。それにしても、なぜ木材を触ると物事がうまくいくんだろう?
Laura:No lo sé, pero parece que si lo dices, espantas la mala suerte. Así que: ¡ánimo!
私も理由はわからないけれど、この言葉を言えば不吉なことが無くなるんだって。さぁ、頑張って!
ここに注目!
“toco madera”は、自分で自分に言い聞かせるおまじない。不安や悪運を取り除いて幸運を祈るスペインに古くから伝えられているフレーズです。
何か緊張感に襲われている時や嫌なことを近づけたくない時にこのひとことをつぶやけば、事態が好転するはず!?
その他のスペイン語のおまじない
Cura, sana, culito de rana, sino se cura hoy, se curará mañana.
直訳すると「良くなれ、良くなれ、カエルのおしり。今日治らければ明日は治る」という意味。
日本でいう「痛いの痛いの飛んでいけ!」と同じような癒しの言葉です。
これにはメロディがついていて、 痛みで泣いている子供に親が歌って聞かせると、軽快な語呂とリズムを子供たちが楽しんで気持ちを切り替えることができるのです。
「カエルのおしり」とは、ユニークですね。
おわりに
実際に効果があるかどうかは別として、親から子へと受け継がれ使われてきた心を和らげてくれる不思議な言葉。
スペイン語のおまじないは、あなたの気持ちも助けてくれるかもしれませんよ。