ネイティブがよく使うスペイン語「me da igual」

  1. スペイン語単語・活用

スペイン語は、文化的背景や表現方法の違いにより、日本語とは異なるニュアンスを持つフレーズが存在します。その中でも、「Me da igual」は、相手に選択を委ねる場合や無関心を表す場合によく使われるフレーズです。

「どっちがいい?」「〜してもいい?」と質問された時、特に希望や異論がなければ「どちらでも」「あなたが好きなように」と受け答えすることがありますよね。

そんな時に使われるフレーズが me da igual です。まずは会話文からご覧ください。

ネイティブがよく使うスペイン語「me da igual」

会話

Ana: ¿Qué te apetece desayunar, Pedro?

ペドロ、朝食はどうする?

Pedro: Ya que es domingo, podríamos ir a desayunar fuera.

日曜だし、外に食べに行こうか。

Ana: Sí, es buena idea.

いいアイデア。

Pedro: ¿A dónde te apetece ir?

どこに行く?

Ana: Me da igual. Elige tú.

どこでもいいわよ。あなたが決めて。

Pedro: Vale, pues vamos a la churrería de la esquina.

わかった、じゃあ、あの角にあるチュロス屋にしよう。

Ana: ¡¿A la churrería?! Es que…

チュロス屋!?そこは…。

Pedro: ¡Oye, Ana, ya está bien! Siempre dices que te da igual y luego le pones pegas a lo que yo digo.

アナはいつもそうだ。何でもいいと言いながら後で僕の意見に反対するんだよな。

Ana: Bueno, vale, vamos a la churrería…

いや、わかったわよ。チュロス屋さんでいい…。

スペイン風に指を指している、眼鏡とひげを生やした男性。

ここに注目!

Me da igual.

igual は「同じ」という意味。da は動詞 dar の現在形・三人称単数形です。

「私に」という me を前に加えて、me da igual は「私にとってはどちらでもいい」という表現になります。

「私は気にしないから大丈夫です」と相手を気遣うように表現される場合もあれば、「どちらでもいいのであなたが決めて」と判断を委ねる時に使われる場合もあります。

また時には「そんなことはどうでもいい!」と怒りを込めて言い放たれることも…。

赤い背景に手を広げたスペイン人男性。

Me da igualを使ったスペイン語の例文

A:¿Pedimos vino tinto o vino blanco?

赤ワインと白ワイン、どちらにしますか?

B:Me da igual.

どちらでもいいです。

Me da igual lo que diga.

何を言われようと私は気にしない(自分には意味がない)。

Me da igual que vengas o no.

あなたが来ても来なくても、もうどうでもいい!

「Me da igual」の使い方

「Me da igual」の使い方は簡単です。以下のような文脈で使用されます。

選択の委ね

例えば、友人との会話で以下のような場面があります。

友人A: 「どこに行こうか?レストランでも行きますか?」 友人B: 「Me da igual. Elige tú.」(どちらでもいいわ。あなたが選んで。)

このように、「Me da igual」は、相手に選択の自由を与える意味合いで使用されます。

無関心や無頓着な態度

また、「Me da igual」は、無関心や無頓着な態度を表現する際にも使用されます。例えば、以下のような場面で使われます。

友人A: 「どれが好き?赤ワインと白ワイン。」 友人B: 「Me da igual.」(どちらでもいいよ。)

このように、「Me da igual」は、自分自身が選ぶことに関心を持っていないことを表現します。

「Me da igual」のニュアンス解説

「Me da igual」のニュアンスは、会話の文脈や発言者の表情・トーンによって変わってきます。以下では、さまざまなニュアンスで使用される具体例を紹介します。

無関心・無頓着な態度

「Me da igual」は、無関心や無頓着な態度を表現する際に使用されることがあります。相手の選択に対して特に意見や好みがない場合に使われ、どちらでも満足する様子を示します。

例えば、友人との食事の予定を決める際に以下のように使われます。

友人A: 「どこで食べましょうか?イタリアンレストランと和食レストランがありますよ。」 友人B: 「Me da igual.」(どちらでもいいよ。)

友人Bは、どちらのレストランでも満足する様子を示しています。

選択の委ね

また、「Me da igual」は、相手に選択や判断を委ねる場合にも使用されます。自分自身が特に気にしないため、相手が自由に選ぶことを促す意味合いがあります。

例えば、友人同士で映画鑑賞の予定を決める際に以下のように使われます。

友人A: 「今週末、どの映画が見たい?」 友人B: 「Me da igual. Elige tú.」(どれでもいいよ。あなたが選んで。)

友人Bは、友人Aに自由に選んでほしいと伝えています。

「Me da igual」の他の表現方法

「Me da igual」以外にも、「どちらでも」という意味を持つ表現があります。以下では、その他の表現方法を紹介します。

「Me es indiferente」

「Me es indiferente」は、「私には無関心です」「どちらでも同じです」という意味です。少しフォーマルな表現と言えます。

例え、以下のように使用されます。

友人A: 「この本との本、どちらが好き?」 友人B: 「Me es indiferente. Cualquiera está bien.」(どちらでも同じです。どちらでも構いません。)

「No me importa」

「No me importa」は、「私には関係ない」「どちらでもかまわない」という意味です。こちらも少しフォーマルな表現と言えます。

例えば、以下のように使用されます。

友人A: 「この色とあの色、どちらが好き?」 友人B: 「No me importa. Puedes elegir tú.」(どちらでもかまわないよ。君が選んでね。)

まとめ

本記事では、「Me da igual」というスペイン語フレーズの使い方とニュアンスについて解説しました。「Me da igual」は、相手に選択や判断を委ねる際や無関心・無頓着な態度を表現する際に使用される表現です。また、「Me es indiferente」と「No me importa」という類似した意味を持つフレーズも紹介しました。

同じフレーズでも、言い方やシチュエーションによってニュアンスは違ってきます。

本当に気にしていないことや、会話の流れでカジュアルに使われることが多いのですが、場合によっては投げやりだったり呆れていたりしている相手の感情が込められているかもしれません。

トーンや前後の会話で思いを読み取るのが大事ですね。

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マリア (María) この記事を書いた人

元・高校教師(主に歴史担当)であり、現在は日本でスペイン語・英語講師としても勤務しより良い教育実践を目指し、日本の教育制度についても学んでいます。スペイン政府機関セルバンテス文化センター(東京)認定のDELE試験官(全レベル A1~C2)及びAVEオンライン講師資格保持者です。
セルバンテス文化センターでの講師経験に加え、独立行政法人国際協力機構(JICA)、大手企業(丸紅、日野自動車等)、多数の語学学校で、日本人学習者に対する豊富な指導実績を有し専門知識に基づいた指導、教材作成、レッスンカリキュラム、講師育成など幅広い分野で活躍。

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