esta と está。アクセントが異なるこの2つの単語。よく似ているために、スペイン語を習いはじめたばかりの頃には混乱してしまうかもしれません。
2つの違いをクリアにしていきましょう。
スペイン語の「esta」と「está」を区別する方法!アクセントで迷わない
目次
会話
Laura:¡Qué bien hablas español, Ami!
ケンさんはスペイン語が上手ですね。
Ken:¡Gracias! La verdad es que he estudiado mucho. Pero todavía me cuesta mucho escribir bien.
ありがとうございます。実のところ勉強はたくさんしているのですが、まだ書きがあまりできないんです。
Laura:Ah, ¿sí?
そうですか?
Ken:Sí, y lo que más me cuesta son las tildes.
はい、特にアクセントがつく単語が苦手です。
Laura:Te entiendo. A veces es complicado.
確かに、複雑なこともありますからね。
Ken:Por ejemplo, nunca recuerdo cuál lleva tilde “esta” o “está”.
例えば、”esta”と “está”はどちらがティルデが付くのか、いつもわからなくなってしまいます。
Laura:Eso es fácil. Es el verbo estar el que lleva tilde. Es fácil de recordar: si la palabra termina en vocal y el acento está en la última sílaba, se pone tilde en la vocal.
それは簡単ですよ。ティルデが付くのは動詞の estar。覚え方は単純で、単語が母音で終わってアクセントが最後の音節にある場合、最後の母音の上にアクセント記号を付けるんですよ。
Ken:¡Ah…! Entonces, como “esta” tiene el acento en la primera sílaba, no lleva tilde. ¿Es así?
「これ」を表す”esta”は、アクセントが最初の母音にあるからティルデが付かないんですね。
Laura:¡Exacto! ¡A que es fácil!
その通り!簡単でしょ!?
Ken:¡Muchas gracias por explicármelo! Creo que por fin lo he entendido.
説明をありがとうございました。これで覚えられたと思います。
ここに注目!
cuál lleva tilde “esta” o “está”
「 “esta” と“está” 、どちらにティルデが付いているか」という意味のフレーズです。
ティルデとは、アクセント記号のこと。強調する母音の上に付く「´」の部分です。ñ の上の「~」もティルデと呼ばれています。
“esta” は「この」という指示形容詞。単数女性形の単語を示す時に使われます。
“está”は「(状態が)~である」という意味の動詞。estar の直説法現在三人称単数形です。
“esta” はアクセント記号を伴いません。しかし、動詞 “está”は、最後の a の上にティルデが付きます。
está と esta を使った例文
Me gusta mucho esta camisa.
このシャツをとても気に入っています。
Esta es mi amiga Luisa.
これが私の友達のルイサです。
¿Dónde está mi bicicleta?
私の自転車はどこにありますか?
Esta camisa está limpia.
このシャツはキレイです。
アクセントとは?
アクセント(ティルデ)は、スペイン語の書字システムで使用される特殊な記号です。アクセントは、単語の特定の音節に強勢を与えたり、発音を変えたりする役割を果たします。例えば、「esta」と「está」という単語では、アクセントの有無が意味の異なる単語を表します。
“Esta” の使い方
「Esta」はスペイン語で「この」という意味の指示形容詞です。この単語は、単数形の女性名詞に対して使用されます。以下にいくつかの例文を示します。
- Me gusta mucho esta camisa. (このシャツがとても気に入っています。)
- Esta es mi amiga Luisa. (これが私の友達のルイサです。)
注意点:「Esta」にはアクセントがありません。
“Está” の使い方
「Está」はスペイン語で「~である」という意味の動詞「estar」の直説法現在三人称単数形です。この単語は、状態や位置を表す際に使用されます。以下にいくつかの例文を示します。
- ¿Dónde está mi bicicleta? (私の自転車はどこにありますか?)
- Esta camisa está limpia. (このシャツはキレイです。)
注意点:「Está」は最後の「a」にアクセントがあります。
アクセントのルール
「Esta」と「está」の違いを理解するために、アクセントの付け方に関する基本的なルールを覚えましょう。
- アクセントは、単語が母音で終わり、最後の音節に強勢がある場合に付けられます。
- 「Esta」は最後の音節が強勢を持たないため、アクセントが付きません。
- 「Está」は最後の「a」が強勢を持つため、アクセントが付きます。
このルールを覚えておくことで、「esta」と「está」を正しく使い分けることができます。
注意点とよくある間違い
スペイン語初心者がよく間違えるポイントや注意点を見ていきましょう。
- 「Esta」は指示形容詞であり、名詞と一緒に使用されます。
- 「Está」は動詞「estar」の形です。
- アクセントを間違えると単語の意味が変わることに注意しましょう。
アクセント付き文字について
スペイン語では、アクセント付き文字が一部使用されます。アクセント付き文字としてよく知られているのは、「ñ」と「áéíóú」です。これらの文字もティルデと呼ばれます。
アクセント記号とキーボード入力
スペイン語でアクセント記号を使用する方法はいくつかありますが、一般的な方法は以下の通りです。
- Windows: 「Alt + 数字キー」を組み合わせてアクセント記号を入力します。
- Mac: 「Optionキー + Eキー」を押した後に母音キーを入力することでアクセント付き文字を入力します。
おわりに
esta と está、いずれの単語も日常的によく使うので、会話でも書き取りでも間違わないように注意しましょう。アクセントが付くかどうかは、単語が指示形容詞か動詞かによって異なります。正しい発音や文法をマスターするためには、継続的な学習と実践が重要です。スペイン語学習を進める上で、このガイドが役立つことでしょう。