スペインのサイズ表記徹底ガイド:日本との違いと試着時のフレーズ集

  1. スペイン語会話・一覧

スペインでは洋服などのサイズ表記が日本とは異なります。数字で表されているのですが一目ではわかりにくいことも。そこで今回は、スペインのサイズ表記について詳しく解説していきます。

買い物や試着の際に使えるスペイン語フレーズ集も役立ちますよ!

スペインのサイズ表記徹底ガイド:日本との違いと試着時のフレーズ集

スペインのサイズ表記とは?

スペインにはZARAやMANGOなど、日本でも人気のファッションブランドが数多くあります。個性豊かな海外ブランドのアイテムを見つけることは、旅行やショッピングの楽しみでもありますよね。でも、どんなにデザインが気に入っても、サイズが合わなければ着こなせません。

スペインでは服の大きさを表す単位や表記が異なり、サイズ感覚も違います。S・L・Mというわかりやすい表記になっているものもありますが、スペイン人の体型に合わせた服は日本のS・L・Mとはフィット感が違う場合も。

スペインブランドを選ぶ時には、サイズに注意しましょう。購入の際にはこれからご紹介するサイズの早見表を参考にしてください。

日本とスペインの「服のサイズ」の違い

日本の服は cm(センチメートル)の単位でサイズが測られていますが、スペインでは  inch(インチ)という単位が採用されています。

そして【1=1インチ】を基準にして数字でサイズが表記されています。例えばタグに「38」と書かれていたら、その服は38インチだということ。

1インチは2.54cmです。つまり、38インチは38×2.54cm=96.52cm。

単純計算するとそうなりますが、この数字は必ずしも実際の寸法が96.52cmであることを表しているわけではありません。あくまでも“目安”であると考えてください。

日本のサイズに7号・9号・11号という表記があるように、スペインでは36・38・40という数字がサイズの“目安”となっているのです。

日本とスペインの「靴のサイズ」の違い

スペインで売られている靴を見ると、服のように「38」と書かれているものがあります。数字は同じですが、服と靴では基準となる単位が異なっているのが、ちょっとややこしいところ。

靴のサイズはスペインでも日本と同様に cm(センチメートル)の単位が使われています。しかし日本とは尺度が違うため、サイズを表す数字が違っているのです。

日本では「サイズ 24」となっていれば、24cmの靴だとわかりますよね。ところが、スペインでは24cmの靴はサイズが「38」と表されます。なぜなら、1サイズの尺度が、日本の2/3cmとなっているからです。つまり、スペインの靴の「サイズ 1」は約0.67cmとなっています。

【スペインの靴は“捨て寸”も含まれているので要注意!】

上記の尺度で計算すると、靴のサイズが「38」の場合、38×0.67cm=25.46cmとなります。しかし、といって日本の約25.5cmのサイズを履いている人が「38」を履くと、小さく感じることでしょう。その理由は、“捨て寸の捉え方の違い”に関係しています。

捨て寸とはつま先にあるゆとりのスペースのことで、日本の靴のサイズにはその捨て寸が含まれていません。

日本で24cmの靴を買ったとして、その靴はつま先からかかとまでがぴったり24cmであるわけではなく、実際にはつま先が窮屈にならないような捨て寸が2cmほど設計されているのです。

しかしスペインのサイズ表記は、捨て寸も含んだ長さになっています。そのため、日本で25.5cmの靴を履いている人なら、スペインでは捨て寸分の約2cmを足した約27.5cmの靴=サイズ表記「41」くらいがちょうどいいというわけです。

こうしたスペインの尺度と捨て寸までを計算するのは大変ですから、以下の早見表で自分のサイズを覚えておいてください。

スペインの服のサイズ

スペインの洋服サイズ表記の詳細

スペインのサイズ表記をわかりやすいようにS・L・Mで表してみました。

レディースサイズの比較

  • 34=XS(0)
  • 36=S(1)
  • 38=M(2)
  • 40=L(3)
  • 42=XL(4)

スペインでは通常、34・36・38 というように偶数の数字で服のサイズが表記されています。ブランドによってはS・L・Mというローマ字で、または1・2・3と数字で示されていることも。

日本のサイズ感覚でいえば7号がXS〜S、9号がS〜M、11号がM〜Lです。しかし、スペインの服は日本よりもややゆったりめに作られているものが多いため、日本と同じサイズでは少し大きめに感じるでしょう。

デザインやブランドにもよりますが、一般的には日本よりもワンサイズ小さいほうが合うのではないでしょうか。いずれにしても、胸囲や腰回りなどが日本のデザインとは異なるため、購入前には試着が欠かせません。

メンズサイズの比較

  • 44=XS(0)
  • 46=S(1)
  • 48=M(2)
  • 50=L(3)
  • 52=XL(4)

スペインの紳士服は44くらいから売られています。日本との違いは、西洋人体型に合わせて作られたYシャツやコートなどは袖丈がやや長いこと。

スペイン人男性の平均身長は約176cmです。ドイツやオランダに比べれば低いですが、日本人男性の平均よりは大きめなので、こうした体格差があることを踏まえてサイズ選びをしてみてください。

ベビー・キッズサイズの比較

  • 0〜3meses=60cm(0〜3ヶ月)
  • 3〜6meses=70cm(3〜6ヶ月)
  • 6〜9meses=75cm(6〜9ヶ月)
  • 9〜12meses=80cm(9〜12ヶ月)
  • 12〜18meses=85cm(12〜18ヶ月)
  • 2〜3años=2〜3歳
  • 10Y=10歳

messes は「月」を表す単語 mess の複数形です。「0〜3meses 」と表示されているものは、生後0〜3ヶ月向けということ。

años は「年」を表し、12〜13歳くらいまでは「12años」というように年齢で表示されていることがほとんどです。ブランドによっては英語の year の頭文字をとった Y で示されていることもあります。

スペインの靴のサイズ表記の詳細

スペインの靴のサイズ表記を日本のcm単位と比較してみました。

大人用サイズの比較

  • 35=22cm
  • 36=23cm
  • 38=24cm
  • 39=25cm
  • 40=26cm
  • 41=27cm

【日本の23.5cmの靴はスペインでは何サイズ?】

日本では23.5cmというように小刻みにサイズ展開がありますが、スペインでは「◯.5」というサイズはありません。例えば日本で23.5cmであれば、スペインでは36または38。靴によっては36のほうがフィットすることもあれば、38のほうが歩きやすいかもしれません。

子供用サイズの比較

  • 16=10cm
  • 18=11cm
  • 19=12cm
  • 20〜21=13cm
  • 23=14cm
  • 24=15cm
  • 25=16cm
  • 26〜27=17cm
  • 28=18cm
  • 29〜30=19cm
  • 31=20cm

メーカーやデザインによってフィット感が違うので、靴も試着をするのがおすすめです。服は日本のサイズよりやや小さめを選んだほうが良いことが多いですが、靴の場合は小さいサイズを選ばないように気をつけてください。

スペイン語でショッピング

ショッピングシーンでの会話例

日本とサイズが違うスペインでは、試着は必須。となると、試着をする際に店員とのコミュニケーションも必要となってきます。店員を呼び止める言い方や試着をする際のフレーズなどを覚えておきましょう。

店員に話しかける際の「すみません」

サイズを確認したり、試着ができるかどうか聞いたりする時には、disculpe(ディスクルペ)とひとこと店員に声をかけます。これは「すみません」という意味を持つ丁寧な言葉です。

Disculpe.

ディスクルペ

すみません。

Disculpe, ¿puedo preguntarle algo?

ディスクルペ, プエド プレグンタルレ アルゴ

すみません、ちょっと伺っても良いですか?

試着したい時の質問フレーズ

「試着する」はスペイン語で probarse(プロバルセ)、「試着室」はprobador(プロバドール)です。

probarse は再帰動詞なので、自分が試着する場合は一人称の再帰代名詞 me を付けて  probarme となります。

店内で手に持ったアイテムを見せながら「これを試着しても良いですか?」とたずねたい時には、¿Puedo probármelo?(プエド プロバルメロ)と声をかけてみてください。

Disculpe, ¿puedo probarme esta ropa?

ディスクルペ, プエド プロバルメ エスタ ロパ

すみません、この服の試着はできますか?

¿Puedo probármelo?

プエド プロバルメロ

これを試着しても良いですか?

¿Dónde está el probador?

ドンデ エスタ エル プロバドール

試着室はどこにありますか?

試着時の会話例

スペイン語で店員に声をかけることができても、返事が理解できなければ会話が成り立ちませんね。ここでは、店員との会話を想定して例文を確認しておきましょう。

C cliente(客), Ddependiente(ショップ店員)

C:Perdone, ¿me podría probar el vestido que está en el escaparate?

ペルドン、メ ポドリア プロバール エル ベスティード ケ エスタ エン エル エスカパラテ

すみません、ショーウィンドウにディスプレイされているワンピースを試着できますか?

D:Claro. Es una talla treinta y ocho. ¿Le irá bien?

クラロ. エス ウナ タジャ トレインタ イ オーチョ. レ イラ ビエン

もちろんです。サイズは38ですけど、これでいいですか?

C:Creo que sí.

クレオ ケ シー

たぶんそれで大丈夫です。

D:Como usted está delgada, quizás le quede mejor la talla treinta y seis.

コモ ウステッ エスタ デルガーダ, キサス レ ケデ メホール ラ タジャ トレインタ イ セイス.

でも、あなたはとてもスマートだから36くらいのほうがいいかもしれませんよ。

Le voy a sacar también una talla más pequeña. Un momento, por favor.

レ ボイ ア サカール タンビエン ウナ タジャ マス ペケーニャ. ウン モメント, ポル ファボール

ワンサイズ小さいものも一緒に用意しますね。ちょっと待っていてください。

C:Gracias.

グラシアス

ありがとうございます。

サイズに関する質問フレーズ

「サイズ」はスペイン語で talla(タジャ)といいます。「Sサイズ」は talla S(タジャ エセ)、「38サイズは」talla 38(タジャ トレインタ イ オーチョ)。

「◯◯サイズがありますか?」と確認したい場合は、 ¿Está disponible la talla ◯? (エスタ ディスポニブレ ラ タジャ)とたずねましょう。

サイズが「合う」という時には、動詞 quedar(ケダール)を使い、「私に合っている」なら me queda bien(メ ケダ ビエン)、「合っていない」なら no me queda bien となります。

¿Está disponible la talla M?

エスタ ディスポニブレ ラ タジャ エメ

Mサイズはありますか?

Parece que talla me queda bien.

パレセ エスタ タジャ メ ケダ ビエン

このサイズが合うみたいです。

Esta talla es perfecta para mí.

エスタ タジャ エス ペルフェクタ パラ ミ

このサイズは私にちょうどぴったりです。

Parece un poco grande/pequeña(pequeño).

パレセ ウン ポコ グランデ/ペケーニャ(ペケーニョ)

少し大きい/小さいみたいです。

¿Hay otro diseño disponible en la misma talla?

アイ オートロ ディセニョ ディスポニブレ エン ラ ミズマ タジャ

同じサイズの他のデザインはありますか?

¿Me pueden hacer el dobladillo de estos pantalones?

メ プエデン アセール エル ドブラディージョ デ エストス パンタロネス

このズボンの裾上げをしていただけますか?

サイズ選びのための会話例

C cliente(客), Ddependiente(ショップ店員)

D:¿Qué tal le queda?

ケ タル レ ケダ

フィット感はいかがですか?

CEs verdad que la talla treinta y ocho me queda un poco grande.

エス ベルダッ ケ ラ タジャ トレインタ イ オーチョ メ ケダ ウン ポコ グランデ

38はやっぱりちょっと大きいかな。

La treinta y seis me queda mejor. Me llevo este.

ラ トレインタ イ セイス メ ケダ メホール. メ ジェボ エステ

36のほうがいいみたいです。こちらをください。

D:Muy bien. ¿Buscaba alguna otra cosa?

ムイ ビエン. ブスカバ アルグナ オートラ コサ

はい、かしこまりました。ほかには何かお探しのものがありませんか?

C:No necesito nada más.

ノー ネセシート ナダ マス

ほかはけっこうです。

D:Entonces, pase por la caja que está delante, por favor.

エントンセス, パセ ポル ラ カハ ケ エスタ デランテ, ポル ファボール

では、前方のレジでお会計をお願いします。

スペイン語の単語一覧

ショッピングやサイズに関する単語や表現一覧

服・靴に関連するスペイン語単語

  • ropa(ロパ)洋服
  • ropa de mujer(ロパ デ ムヘール)婦人服
  • ropa de hombre(ロパ デ オンブレ)紳士服
  • ropa de niño(ロパ デ ニーニョ)子供服
  • departamento de ropa(デパルタメント デ ロパ)服売り場
  • tienda de ropa 洋服店
  • marca de ropa(マルカ デ ロパ)ファッションブランド
  • productos españoles(プロダクトス エスパニョーレス)スペイン製品
  • probarse ropa(プロバルセ ロパ)試着をする
  • probador(プロバドール)試着室
  • comprar(コンプラール)買い物をする
  • camiseta(カミセタ)Tシャツ
  • camisa(カミサ)シャツ
  • chaqueta(チャケタ)ジャケット
  • jersey(ヘルセイ)セーター
  • abrigo(アブリゴ)コート
  • pantalones(パンタロネス)ズボン
  • vaqueros(バケロス)ジーンズ
  • ropa interior(ロパ インテリオール)下着
  • zapatos(サパトス)靴
  • zapatillas de deporte(サパティージャス デ デポルテ)スニーカー
  • tacones(タコネス)ハイヒール
  • talla(タジャ)サイズ

※ズボンやパンツなどのボトムス、および靴は、複数形になります。

ショッピングに役立つスペイン語表現

Ccliente(客), Ddependiente(ショップ店員)

C:¿En qué planta está la sección de ropa de hombre?

エン ケ プランタ エスタ ラ セクシオン デ ロパ デ オンブレ

メンズ服売り場は何階ですか?

D:En la cuarta planta.

エン ラ クアルタ プランタ

4階にあります。

D:¿Puedo ayudarle a encontrar algo?

プエド アユダルレ ア エンコントラル アルゴ

何かお探しですか?

CBusco zapatos cómodos para caminar.

ブスコ サパトス コモドス パラ カミナール

歩きやすい靴を探しています。

C:¿Dónde se puede encontrar ropa deportiva?

ドンデ セ プエデ エンコントラル ロパ デポルティバ

スポーツウエアはどこで売っていますか?

D:Se encuentra al fondo de este pasillo

セ エンコントラ アル フォンド デ エステ パシージョ

この奥にあります。

C¿Hay otros colores disponibles?

アイ オートロス コローレス ディスポニブレス

ほかの色はありますか?

D:Hay negro y azul marino.

アイ ネグロ イ アスール マリーノ

あと黒と紺がありますよ。

C¿De qué talla es?

デ ケ タジャ エス

このサイズは何ですか?

D:Este es de la 36.

エステ エス デ ラ トレインタ イ セイス

これは36です。

C¿Hay tallas más pequeñas/grandes?

アイ タジャス マス ペケーニャス/グランデス

もっと大きな/小さなサイズがありますか?

D:Este diseño ya sólo está disponible en esta talla.

エステ ディセニョ ジャ ソロ エスタ ディスポニブレ エン エスタ タジャ

このデザインは今このサイズしかありません。

CMe llevo esto.

メ ジェボ エスト

これを買います。

D:¿Quiere algo más?

キエレ アルゴ マス

ほかに何か欲しいものがありますか?

C:Nada mas.

ナダ マス

いえ、これだけでけっこうです。

スペインで買い物するときの注意点

ショッピングの際の注意点

各国のサイズ表記の違い

スペインのサイズ表記はEU圏内共通のものです。ただ、EU内でも国によって平均的な体格が違うため、同じ数字でもサイズ感が違う可能性があるので注意しましょう。

ヨーロッパの中でもイギリスはインチを単位として、独自のサイズ方式を採用しています。スペインの服もインチで表されているのですが、サイズ感覚が微妙に違い、またアメリカも単位はインチでありながら他国とは表記が異なるのが特徴です。

スペインで売られている服には、タグにEU(欧州連合)・UK(イギリス)・US(アメリカ)それぞれのサイズ表記がすべて入っているものもあります。

各国のサイズをわかりやすく示しているのですから親切なサービスといえますが、いくつも数字が並んでいると一瞬わからなくなってしまうかもしれませんね。

今回ご紹介した「スペインのサイズ表記」はEUのものです。間違えないように確認してください。

満足できる買い物には試着は重要!

腕や脚の長さ・胸囲・腰回り・骨格など、国が変われば人々の体型も異なります。日本人は比較的華奢な人が多いですが、海外ではボリューム感が違うので、平均的なサイズも日本より大きいことも。

また、例えば38というサイズが表記されていたとしても、アウター・ボトムス・下着など、アイテムによってもサイズ感が違います。さらに、ブランドによっても変わるため、自分に合う一着を見つけるには試着が必須です。

試着の際には、今回ご紹介した定番のフレーズを伝えれば大丈夫!店員に声をかけることを恥ずかしがらずに、気になるアイテムがあったらどんどん試着してみましょう。

タグを切り外す前なら返品も可能

「プレゼントとして買ったけれどサイズが合わなかった」「家に帰って着てみたらサイズに違和感があった」といった場合、タグを取る前の状態なら返品やサイズ交換ができます。

その際には、Me gustaría devolver esto.(メ グスタリア デボルベール エスト)「これを返品したいです」と伝えてください。必ずレシートを持参していくことを忘れずに。

まとめ

心惹かれるアイテムを見つけて、しかもスペイン語でコミュニケーションをはかりながらベストな一着を選ぶことができたら、どれだけ嬉しい思い出になるでしょうか!

今回ご紹介した内容を参考に、海外での買い物を存分に楽しんできてください。

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