スペイン語初心者のための「moneda(硬貨)に関する基礎知識」

  1. スペイン語単語・活用

スペイン語初心者の皆さん、元気ですか?今回は「moneda(硬貨)にまつわる単語」についてお伝えします。スペイン語でお金の話をすることは、実生活でもとても役立ちますよね。さあ、一緒に学んでいきましょう!

さあ、今日も元気にスペイン語でコミュニケーション♪今回のテーマは「moneda(硬貨)にまつわる単語」。

小銭を持ちあわせていないマリアとユリカ。お金の話で盛り上がっています。早速二人の会話を覗いてみましょう。

スペイン語初心者のための「moneda(硬貨)に関する基礎知識」

ワンコインショップで買い物

María: ¿Tienes monedas sueltas? Aquí dice “se ruega moneda fraccionaria”.

小銭を持っている?ここに「釣銭の無いようにお願いします」って書いてあるわ。

Yurika: Voy a ver mi monedero… no tengo. Sólo hay billetes.

小銭入れを見てみるわね…持っていないわ。あるのは紙幣だけ。

María: Pues nada. Es raro que no tengan cambio siendo una tienda de veinte duros.

しょうがないわね。ワンコインショップなのにお釣りの用意が無いなんて、変よね。

Yurika: ¿Verdad que sí? En mi cartera yo también sólo tengo papel moneda.

本当よね。私の財布の方にも紙幣しかないわ。

María: Cuando la moneda española cambió de la peseta al euro, muchas veces no había cambio en las tiendas.

スペインの通貨がペセタからユーロになった時は、釣銭不足がよくあったわよ。

Se puede decir que era “moneda corriente”.

「世の常」って感じで。

Yurika: ¿Cómo fue el comienzo del euro? Todas las monedas tenían el anverso y el reverso relucientes, ¿verdad?

ユーロの始まりってどんな感じだったの?コインは表も裏も輝いていたでしょう?

María: Claro. Y los billetes eran como los del monopoli, parecían de mentira.

もちろん。それに紙幣は全部、すごろくゲームで使う玩具のお札みたいだった。

Yurika: Es natural; todo era nuevo, acababa de salir de la casa de la moneda.

当然よね。造幣局から出てきたばっかりだもの。

ワンポイント

moneda(コイン)とdinero(お金)

スペインの黒い背景にユーロ硬貨のスタック。

まずは、スペイン語で「コイン」と「お金」を表す言葉について学びましょう。一般的には「dinero」という単語がよく使われますが、実は「moneda」という言葉もあります。「dinero」は「富・財産」を含めた広い意味で使用される一方、「moneda」は主に「硬貨・通貨」という意味で使われます。

例えば、会話の中で「小銭を持っている?」と聞きたい場合は、「¿Tienes monedas sueltas?」と言います。「monedas sueltas」は「小銭」を意味します。また、レストランなどでお会計の時に「お釣りの用意が無いようにお願いします」と書かれていたら、「se ruega moneda fraccionaria」という表現です。

María: ¿Sabes cómo se llaman estas marcas alrededor de la moneda?

コインの周りのこの模様を何と言うか、知ってる?

Yurika: Se llaman “cordoncillo”. En japonés se llaman “guiza-guiza”.

cordoncillo」ね。日本語では「ギザギザ」と言うのよ。

billete(紙幣)とmoneda(硬貨)

紙幣は「billete」、硬貨は「moneda」、小銭は「suelto」という区別が一般的です。「紙幣」は「billete」と言うかわりに、「papel moneda」と言うこともできます。

例えば、友達の財布が厚くて驚いた場合には、「Tu cartera está muy gruesa hoy. ¿Llevas muchos billetes?」と尋ねることができます。「billetes」は「紙幣」を意味し、「cartera」は「財布」を意味します。

María: Tu cartera está muy gruesa hoy. ¿Llevas muchos billetes?

あなたのお財布、パンパンね。今日はたっぷりお札を持っているの?

Yurika: Todos son billetes de 5 euros. Tengo 20 billetes, o sea 100 euros.

ぜんぶ5ユーロ札なのよ。20枚あるから、つまり100ユーロね。

tienda de veinte duros

ワンコインショップ

白い背景にスペインのシンボルが入った 1 ユーロの切手。

スペイン語で「ワンコインショップ」と言いたい場合には、「tienda de veinte duros」という表現を使います。ペセタ時代(旧通貨)の「5ペセタ硬貨」は「duro」と呼ばれていました。そのため、20枚の硬貨で100ペセタになることから、「ワンコインショップ」という意味になります。

「ワンコインショップに行ったことがある?」と尋ねる場合には、「¿Has ido a la nueva tienda de veinte duros?」と聞くことができます。「tienda」は「店」を意味します。

María: ¿Has ido a la nueva tienda de veinte duros?

あの新しいワンコインショップに行った?

Yurika: Claro. Se vende todo a 1 euro, incluso el papel higiénico.

もちろん。トイレットペーパーまで、全部1ユーロだったわ。

moneda corriente

よくあることだ

「moneda corriente」という表現は、「よくあること」という意味で使用されます。この表現は、スペインの通貨がペセタからユーロに変わった際に、お釣りがないことがよくあったことから生まれました。「moneda corriente」と言えば、「普通のことだから仕方ない」というニュアンスが含まれています。

例えば、季節の変わり目に気分が落ち込むことがある場合には、「Cuando cambia la estación, me siento un poco deprimida. Es moneda corriente.」と言うことができます。「estación」は「季節」を意味し、「deprimida」は「落ち込む」という意味です。

María: Cuando cambia la estación, me siento un poco deprimida.

季節の変わり目って、いつも気分が落ちるのよね。

Yurika: Es moneda corriente. Además como hace tanto calor, no es para nada extraño.

よくあることよ。おまけにこんなに暑いし、無理も無いわ。

つ・ぶ・や・き

通貨が変わると、言葉よりもまず通貨に慣れるのに苦労することがありますよね。それぞれの通貨の価値や物価を考えながら買い物をすることは、初めは大変かもしれません。しかし、慣れてくると感覚で分かるようになります。

また、スペインの通貨がユーロに変わった際には、コインのデザインも一新されました。「表も裏も輝いていた」という印象です。紙幣も以前の通貨とは異なるデザインで、まるでモノポリーのお札のようでした。

国がかわると、言葉よりもまず、通貨に慣れるのに一苦労ですね。

これは高いのか、安いのか、日本円でいくらなのか…いちいち考えての買い物。計算せずに感覚で分かる頃にはもう旅はおしまい、なんてことも「世の常」です。

ちなみに「el monopoli」とは、スゴロクの「人生ゲーム」のようなゲームのことです。

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マリア (María) この記事を書いた人

元・高校教師(主に歴史担当)であり、現在は日本でスペイン語・英語講師としても勤務しより良い教育実践を目指し、日本の教育制度についても学んでいます。スペイン政府機関セルバンテス文化センター(東京)認定のDELE試験官(全レベル A1~C2)及びAVEオンライン講師資格保持者です。
セルバンテス文化センターでの講師経験に加え、独立行政法人国際協力機構(JICA)、大手企業(丸紅、日野自動車等)、多数の語学学校で、日本人学習者に対する豊富な指導実績を有し専門知識に基づいた指導、教材作成、レッスンカリキュラム、講師育成など幅広い分野で活躍。

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