スペイン語を学ぶ際に、文法は避けて通れない重要な要素です。特に動詞の活用はスペイン語を習得する上で最も難しい部分の一つです。ネイティブの先生からレッスンを受ける場合、文法に関連する単語を理解しておくことが必要です。この記事では、スペイン語を学ぶ上で押さえておくべき動詞の活用について紹介します。
スペイン語の動詞活用を徹底的にマスター!必須の文法知識と活用例
会話
Rie:Los verbos en español son difíciles, ¿verdad?
スペイン語って、動詞が難しいよね。
Masaki:Yo no puedo aprenderme todas las formas de los verbos, con diferentes personas y tantos tiempos…
僕は動詞の変化を覚えられないよ。人称も時制もいろいろな形があるから。
Rie:Yo no entiendo bien la diferencia entre el pretérito perfecto compuesto y el pretérito perfecto simple.
私は現在完了形と点過去形の違いがよくわからない。
Masaki:También están el pretérito imperfecto, el pretérito pluscuamperfecto… Hay siete tiempos pasados.
ほかにも線過去形とか過去完了形とか、過去形だけでも7種類もあるんだって。
Rie:¡¿Qué?! ¿Cuál es la diferencia?
えぇ!何がどう違うの!
Miguel:Con el pretérito perfecto compuesto expresamos cosas que han ocurrido en el periodo actual.
現在完了形は現在まで続いている時間の中で起こったことで、
Y con el pretérito perfecto simple expresamos cosas que han ocurrido en un periodo que ya ha terminado.
点過去形はすでに完結している過去の出来事を表しているんだよ。
Rie:Pues todavía no lo entiendo muy bien.
ん~、まだよくわからないな。
Miguel:Por ejemplo, “hoy he hablado con mi hermano, pero ayer no hablé con él.” “Hoy” todavía no ha terminado, pero “ayer” sí.
例えば「僕は今日、兄と話した。でも、昨日は話していない」。「今日」はまだ続いているけれど「昨日」はすでに終わっているでしょう?
Rie:Tienes razón, pero es complicado.
確かに。でも、わかりにくいなぁ。
Miguel:¡No te preocupes! Poco a poco te acostumbrarás.
大丈夫、心配しないで! そのうちだんだん使えるようになるよ。
ここに注目!
Hoy he hablado con mi hermano, pero ayer no hablé con él.
この例文でいうと he hablado が現在完了形=pretérito perfecto compuesto、hablé が点過去形=pretérito perfecto simple。同じ一文の中にも2つの時制が使われていますね。
スペイン語には15種類以上の時制があります。過去・現在・未来、さらに直接法・接続法・ 命令法、そして進行形・完了形、といろいろあって複雑です。この動詞の変化がスペイン語のもっとも難しいところといえます。
それぞれスペイン語ではどう言うのか、またどんな活用をするのかを以下にまとめてみました。動詞 hablar の活用例を参考に見ていきましょう。
動詞の活用に関するスペイン語
※( )内は動詞 hablar の活用例です。
直接法
- 現在形:presente(hablo)
- 現在完了形:pretérito perfecto compuesto(he hablado)
- 線過去形:pretérito imperfecto(hablaba)
- 過去完了形:pretérito pluscuamperfecto (había hablado)
- 点過去形:pretérito perfecto simple(hablé)
- 直前過去完了形:pretérito anterior(hube hablado)
- 未来形:futuro(hablaré)
- 未来完了形:futuro perfecto(habré hablado)
- 過去未来形:condicional(hablaría)
- 過去未来完了形:condicional compuesto (habría hablado)
接続法
- 現在形:presente(hable)
- 現在完了形:pretérito perfecto compuesto(haya hablado)
- 線過去形:pretérito imperfecto(hablara)
- 過去完了形:pretérito pluscuamperfecto (hubiera hablado)
命令形
- 命令形:imperativo(habla)
*このほか、それぞれ進行形もあります。
文法を覚えるために必要なスペイン語単語
- 単語:palabra
- 文法:gramática
- 動詞:verbo
- 形容詞: adjetivo
- 副詞:adverbio(bien, tarde, aquí, muyといった、様子・時間・場所・量などを表す言葉)
- 定冠詞:artículo determinado(特定の名詞を表すel, la, lo, los, las)
- 不定冠詞:artículo indeterminado(不特定の名詞を表すun, una, unos, unas)
- 接続詞:conjunción (que, y, o, peroなど節や文をつなぐ言葉)
- 前置詞:preposición(a, con, de, para, porなど名詞や代名詞の前に置かれる品詞)
- 直接法:modo indicativo
- 接続法:modo subjuntivo
- アクセント記号:tilde
- チルダ:virgulilla(ñの上に付いた~マーク)
- 母音:vocal
- 子音:consonante
- 疑問符:signo de interrogación
- 感嘆符:signo de exclamación
スペイン語では疑問符と感嘆符は文頭に逆さまのマーク、文末に通常のマークを付けます。
おわりに
日本語のテキストを使って日本でスペイン語を勉強している場合には文法に関する単語を暗記する必要はないかもしれません。
スペイン語を学ぶ際は、動詞の活用に関する基本的な知識を身につけることが重要です。
直接法、接続法、命令形の活用形を覚えることで、より正確な表現が可能になります。また、文法を学ぶために必要な単語も覚えておくことで、質問や理解がスムーズになります。難しい部分もありますが、徐々に慣れていきましょう。