スペインの昼寝文化!シエスタの真実と未来

    1. スペイン語で観光と文化

    スペインで一般的な休憩習慣である「シエスタ」について詳しく説明しています。昼寝に関する会話や、ショップやレストランの閉店時間なども取り上げています。

    スペインでは、昼食後に昼寝をする「シエスタ」を習慣にしている人たちがいます。これは伝統的な文化の1つなのですが、近年では廃止しようという動きも出てきています。

    今回はスペイン語の会話を勉強しながら「シエスタ」に注目してみましょう。

    スペインの昼寝文化!シエスタの真実と未来

    シエスタの時間

    会話

    マキさんがスペイン語教師のダニエラさんにスペイン文化について質問をしています。スペイン語教師のダニエラさんとの会話を通じて、シエスタについて理解していきましょう。

    Maki:Los españoles duermen la siesta, ¿verdad?

    スペインの人たちは昼寝をするんですよね。

    Daniela:Hay gente mayor que se echa la siesta todos los días, y gente joven que se la echa solo los fines de semana, pero no todos los españoles se la echan.

    毎日のシエスタ(昼寝)を習慣にしている年配の人はいます。若い世代でも週末だけはシエスタをとる人がいますね。でも、みんながしている日課というわけではないんですよ。

    Maki: ¿Verdad que muchas tiendas y restaurantes cierran al mediodía durante un buen rato? Yo pensaba que era para dormir la siesta.

    ショップやレストランでは昼に長い休憩時間がありますよね。それは昼寝のためなのかと思っていました。

    Daniela:Aunque no se duerma la siesta, esa pausa es sobre todo para comer tranquilamente y descansar un poco.

    昼寝をしなくても、ゆっくり食事をして、それから体を少し休めているんです。

    Las tiendas cierran entre las dos y las cinco de la tarde. Los restaurantes cierran entre las cinco y las ocho de la tarde aproximadamente.

    ショップは14時〜17時まで店を閉じていますね。レストランは17時〜20時くらいが休憩時間。

    Maki:¿La gente que trabaja en las empresas también tiene una pausa tan larga a mediodía?

    会社勤めの人も長い休憩をとるんですか?

    Daniela:En los colegios y en las empresas suele haber un descanso de unas dos horas a mediodía.

    学校や会社でもだいたいお昼休みは2時間ほどありますね。

    Maki:En Japón la pausa de mediodía es de una hora y sería impensable que una tienda cerrara durante dos o tres horas.

    日本では会社の休憩は1時間だし、お店が2〜3時間も休むなんて考えられないです。

    Daniela: ¡Es que los japoneses sois muy trabajadores!

    日本人は働き者なんですね。

    スペインの黄色い傘のグループ。

    ここに注目!

    • echarse la siesta = シエスタ(昼寝)をする。
    • suele haber un descanso = 休憩をとる習慣がある。

    sueleの不定詞はsoler。「〜することを習慣にしている」という意味があります。

    ※この会話にあるように、レストランやショップは一時店を閉じてしまうので旅行の際には営業時間に注意を。ただし、デパートや観光スポット周辺では終日営業しています。

    スペインのシエスタ文化とは?

    太陽の日差しが強いスペインでは、夏は40度まで気温が上がります。そのため暑さのピークを迎える時間は働かずに体を休めるという習慣が生まれました。それがシエスタの始まりです。

    昼に長い休憩をとる分、当然夜は遅くなります。スペインでは、夕食の時間、サッカーのキックオフ、コンサートや結婚式の開始も、22時からというのが普通です。

    子供もお年寄りも夜遅くまで起きているので、翌日になるとまた昼ごろに眠くなって一休み…。こうして今でもシエスタのある生活サイクルが根付いているのです。

    スペインのビーチの砂浜に太陽が描かれています。

    勤務や通学にも関わる午後の休憩

    スペインの平均的な勤務時間は9〜14時/17〜20時と、昼休みを挟んで午前午後に分かれています。

    学校でも2時間ほどの昼休憩があり、この間は一度帰宅することが許されているため子供も親も家に戻って一緒に昼食をとっている人も。昼の休憩は、ひとときの家族団欒タイムでもあるのです。

    まとめ

    スペインの文化と国民性を表すシエスタ。長年続いている習慣ですが、ここ最近では

    • 「仕事の効率が悪くなる」
    • 「他国のタイムスケジュールに合わせるべき」
    • 「経済的ではない」

    という理由で廃止論が活発に交わされています。

    伝統を重んじる国なのでそう簡単には習慣が急変することはなさそうですが、将来的にはいつの日かシエスタがスペインからなくなってしまう可能性もあるのかもしれません…。

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